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動物たちと共存する【インド】

日本で暮らすあなたは動物たちとの関係をどのように考えているだろうか。
犬や猫であっても、仕事場や町をフラフラと野放しになっている動物がいたらきっと驚くだろう。
 
でも、インドでは違う。
インドでは猿や牛や豚、象や猪たちが街や人間の生活範囲にいるのである。
もちろん、動物たちは人間など気にしない。
だから、牛は道路の真ん中に腰を下ろしていることもある。
道の端で残飯をあさる豚がいれば、遺跡に鎮座し、人間たちを上から見守る猿だっているのだ。
 
 
では、あなたが日本で見たことのある野生動物は・・・?
奈良の鹿、日光の猿、畑の食物を食べる猪や屋根裏に潜むたぬき。
北海道から沖縄まで上げれば数知れぬ動物たちがいるはずだ。
だが、その動物たちは日本では人間に危害を与えることも多く野生動物は怖いと思ってはいないだろうか。
 

動物がいる街の風景

 
 
 
 
汚い、と感じる人もいるかも知れないが、本来人間と、動物は共存関係にあったことを思えば少しは許容いただけるのではないだろうか。
 
写真の通り、意外にも動物たちはとにかく穏やかなのだ。
これはインドの人々がこれまでに築き上げてきた動物との距離感であろう。

神様は何に宿るのか

日本で「神道」(自然の全てに神が宿る)という考え方があるが、この国ではある動物たちが神様なのである。

  • インドの神さま、シヴァが乗る乗り物であり、母なるミルクをくれる牛。
  • インド叙事詩『ラーマーヤナ』でラーマ王子を助けて活躍する猿の神様ハヌマーン。
  • 富と繁栄、智恵と学問を司り、シヴァ神の子供で象の頭を持つ神様ガネーシャ。…etc
我々日本人も多様な生き物のあり方を思いやることで共存できる日も来るかも知れない。
 
世界の中にはたくさんの宗教があり、それぞれに神様が異なり考え方も異なる。
現在では日本人のほとんどが無宗教であるが、少し興味が湧いた時には近くの国や興味のある国の教えを少し学んでみるのはいかがだろうか。
 
 
これまでに知らなかった世界や素敵なことに出会えるかも♪
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