出産は病院でするもの? 私が辿り着いた答え【自宅出産・自然分娩or無痛分娩】

こんにちは。

現在生後3ヶ月の娘とイビザに暮らすChikaです。

出産前、日本で産むのかスペインで産むのか?はたまた病院で産むのか?家で産むのか?自然分娩するのか?無痛分娩にするのか?。様々な選択肢を前に右往左往しました。

私がここで産む!と決めた理由や病院出産を辞めた理由などをまとめました。

スペインで自宅出産を決めた理由

自然分娩がしたい!と決めた私にとって大事なこと。

それは「どの方法でどの場所が自然でリラックスできるか?」

この一点に集中して、方法や場所を定めていった結果、

自宅で出産が私の結論となりました。

それでは、スペインで自宅出産を決めた理由について!

日本orスペインで、スペインで出産に決めた理由
私は2020年12月に出産をスペインでしました。

なぜ、スペインで産むことに決めたのか?

まず、私には実家がありません。

病気や部屋のスペース的にも姉妹のところに行けるという余裕もなく、日本に帰ったからと言って環境が一気に良くなる!とも考えにくい状況でした。

そのため、スペインで産んだらどんなメリットがあるか考えてみました。

ある日のマーケットでの風景
  1. 2019年に自分がこの国で住むと決めました。だから、ここでいろんなことを経験できる方が良い!といろんな勝手を知ることができるので、挑戦してみたいと思いました。
  2. 夫婦でその瞬間を迎えたいと思ったから。
    スペインではマスク着用の上、父親の立ち合いが可能です。
    今はコロナ禍で日本は夫の立ち会いもできない状況だったので状況はスペイン(イビザ島)の方が良い。と判断できました。
  3. 私が日本で出産したら、私のビザの問題も含めていつスペインに帰ることができるのかわからなかった。
    スペインにいれば私の親や義親に会わせることはできないけれど家族が一緒にいることはできる。
  4. スペインが子育てに優しく、スペイン人が子供におおらかであることが言える。
    スペインでは子供を抱き抱えたまま、授乳させながら歩いている母親もいるし、レストランで授乳している母親もいる。授乳ケープも見たことがない。

上記の内容を考えていると、スペインではスペイン語もわからないし、友人も大していない。

けれど、家賃をスペイン・日本の多重支払いをしてまでして帰るよりも日本に戻らなくても良いか。と思えました。

そこから私の自宅出産への道がどんどんと開いていきました。

無痛分娩と医療介入

イビザに来て、Doulaという職業の人に出会って私は自然分娩を強くお勧めされた。

聞いているうちになぜ私たちは病院で無痛分娩を選ぶのか?という疑問を持つようになった。

日本では、現在無痛分娩が多くなっているそうだ。

私自身、友人や姉の話を聞く限り

・痛くない

・無理な出産でない

・産後の回復が早い

などと聞いて、出産は無痛分娩が良いと思っていた。

しかしちょっと調べてみると、昔の人たちは出産は痛いものではなかったとか、辛いものではなかったという話を目にしました。

これは出産にまつわる本や動画を見るようになって、どんどんと情報が集まるようになりました。

それはそれまで「痛い・辛い・苦しい」と叫ぶ女性たちしかいなかったかのように聞こえていたのが嘘のようにも見えるような話でした。

そして本の中でこんな問いかけがありました。

私たち、女性は何故産婦人科病院に行って出産するのはなぜでしょう?

生理が辛いと言って、ピルを処方されるようになったのはなぜなのか?

イビザはこんな自然豊かな場所

その答えは、社会のあり方。

女性たちの在り方が、変わったから。

座った状態で仕事を続け、骨盤底筋を使わずにいるから、身体のもともとある力が発揮されにくくなっている。

だから医療や薬で物理的に解消・解決しなくてはいけなくなっている。

とありました。

考えてみれば、そうですよね。

昔はこんなにも産婦人科に行ったり、こんなにもピルを処方してもらう人はいなかったそうです。

生理用品もなかったから、骨盤底筋を使って意識的に生理中の経血も止めることができたようです。(引用:オニババ化する女たち [三砂ちづる]

このような文章を読んで私は驚きし、自分の体をもっと鍛えなければならないな。とハッとさせられました。

医療介入の理由

日本では昔家で産むことが普通だったそう。

ですが、戦後にアメリカGHQが日本の公衆衛生に意欲的に取り組んだことで、日本では病院での出産は憧れの的になった。

が、そのアメリカには産婆の十分な人数が確保されていなかった。

だから、医療介入できる場合はできるだけ医療介入することが普通になっていた。

且つ、産婆が今までに活躍していなかったアメリカでは、その存在意義すらも理解されていなかった。

そのため、GHQは日本でも出産を医療の必要な病気に近いものとして、扱おうとした。

しかし実は近年のアメリカでは実は病院出産が必ずしも安全ではないとの見方も出てきている。

理由は出産にそもそも医療の介入が必要ないことや無意識の差別などが挙げられる。

日本では出産は陣痛が来てから、病院にいき分娩台に乗って教えられた呼吸方法で息をして、出産する。

無痛分娩の場合は麻酔科医が麻酔を打ち、会陰切開をして、子供を産み、子供が生まれたら臍の緒を切り、胎盤を出す。

そして切開した会陰を糸で縫う。

子供は生まれてきたらすぐに病院の助産師や医師などの手にわたり大きさを測られたり、全体の異常がないのか確認される。

そして問題がないかがわかり、体重や背丈を測られ、体を拭かれてからやっと母親の元へ布に包まれてやってくる。

この間どれくらいの時間があるのでしょう?

私は病院で子供を産んだことが無いのでわからないのですが、生まれたての赤ちゃんをそんなふうに流作業に載せるのは、母親として心許ないな・・・。と私は感じました。

南米のコロンビアでは早産児の保育器が足りずに子供の体温を保温する目的で出産後すぐに子供を母親の胸に乗せてスキンシップをとるという方法が取られていたそうです。

この処置がなんと保育器に入られた子供よりも回復が早く、母乳育児にもとても良い影響を与えた。という結果がでた。

そこで日本でもこの方法が2000年以降に実施されるようになったそうです。

実際、健康な母子であればこの方法はかなり有効で、赤ちゃんの免疫力・エネルギーを引き出すことができるそうです。

人間の子供は9ヶ月ほど未熟

人間は四足歩行する動物たちに比べて、9ヶ月ほど短い期間で出産するそうだ。

理由は二足歩行する体ではそれ以上大きな子供を体内に保つことができないからだそう。

動物たちは18ヶ月〜21ヶ月子供をお腹に抱え、赤子は人間の倍以上完成に近い状態で出産される。

だから動物の子供たちは生まれた瞬間から自分で立つこともできるし、目を開けることもできる。

だが、人間の子供はそうはなっていません。

歩けないし、目も見えません。

人間の子どもは標準サイズと呼ばれる大きさで生まれてきても、動物的に言えば未熟児ということだ。

自然分娩の素晴らしさ

自然分娩を経験した女性たちの中には

・痛みをほぼ感じなかった

・神秘的な体のパワーを感じた。

・赤ちゃんとのコミュニケーションが産む前からできていたと感じる。

・気持ちよく感じた。

・出産時は踊ったり、布にぶら下がったりして自分の心地いい体勢を探した。

・美しい出産をできた。

などがありました。

無痛分娩のリスク

まず初めに、無痛分娩にすると陣痛が無いので、回復がかなり早くなるというメリットがある。

ただし、感覚がなくなってしまうために、イキみ方がわからなくなり、子どもがうまく出てこなくなってしまって、結果的に帝王切開になったり、吸引することになる人もいるそうだ。

また無痛分娩は麻酔の技術が必要なため、麻酔科医が注射をする場合が良いとされるそうです。

スペインの国立病院は総合病院なので、その日の担当医が私の麻酔を担当し、その日担当の助産婦が私の出産に立ち会う。ということでした。

妊娠中の写真もたくさん撮りました!

結論

どこで産むのかは結局のところ母親が赤ちゃんと一緒に決めよう!

病院で産むのは安全が守られていて、安心感があると思います。

無痛分娩は、体の痛み辛さを減らしてくれて、良いのだろうと想像しています。

いろんな意見を聞きすぎて、何がいいのか?どれがいいのかわからなくなった時もありました。

ですが、自分がどんなとこで産みたいのか?安心安全を感じられるのか?

それを問い続けることが答えが出ました。

きっと、妊婦さんそれぞれの答えに到達し、素敵な出産になりますように。

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