こんにちは。 Chikaです。
今回はスペインとそしてヨーロッパの出産事情について!
2020年12月に初出産を控え準備をしているなかで出会った日本と違う点やこんな驚きの出産方法などをお話ししていきたいと思います!
(文字数:約3000文字 所用時間:3~5分)
■目次
コレまで欧米でも日本と同じように陣痛促進剤を使ったり、麻酔や吸引を使った出産がこれまで多く見られてきたそう。
私も以前に、日本では無痛分娩はまだまだ浸透していないし、費用も嵩むから一般的では無いけれど、ヨーロッパではアメリカでは普通だよ!しかも無料!と聞いて、それなら無痛分娩を一択!でしょう。と考えていました。
しかし、これは過去の話となりつつあるそうな。
なぜこれまで家や外だったりの場所で産むことができたはずの出産を私たちは病院の手術台(手術台では無い)の上で煌々とした光に股を照らされて出産しなければならないのか?
たしかに出産にはリスクがつきもので、まさかの瞬間に、より迅速に対応してもらえる安心感が病院にはあるのかもしれない。
ただ、健康な体の女性と、健康な赤ちゃんがただしい手順を踏めば、医療の介入に頼ることなく出産は女性と赤ちゃんの力でやり切ることができる。
というのが、最近のヨーロッパの女性たちの考えのようだ。
日本と同じように病院で行われることが多くほとんどの出産はイメージ通り、壮絶で辛い。
痛い、辛い、イメージとしていたものと違う。
など、出産後の女性にとって不快な経験になることが多かったそう。
確かに、私がスペインでの出産を調べてみても同じようなことを思った。
以上
特に日本のように、母親学級や父親学級などは無い。
出産に対して無知な状態で挑み、医療介入がある・無いにしろ突然の判断に対応して行かなければならないという恐怖がつきまとう。
特にスペインでは出産が無料であるだけあって、かなり工程が少なく、単純化されている。
私もこの内容を理解した瞬間思いました。「あっさりしすぎてる!こんなの怖いに決まってる。」と。
そしてこのような状態がスペイン、その他ヨーロッパの女性たちに疑問を抱かせた様。
スペインイビザに住む私が出会う母親たちはいかに医療介入させずに自然に産めるのか?について重要視し、それについて話してくれていた。
とにかく痛くてしょうがない、辛いイメージの出産。
そしてその恐怖や痛みを取り除く方法を知っていて指導してくれるのが、Doulaという職業の人だという。
私自身Doulaという職業はイビザに来て、妊娠して、友人から紹介されて初めてその存在を知った。
彼らが私に必要な理由やその存在意義については私自身がよく理解していなかったので、まずはDoulaについて知るところから始まった。
彼女がくれたパンフレットには注意書きとしてこう書いてあった。
「Doulaは医療関係者ではありません。そのためあなたに医療的な措置は行いません。
あなたが理想とする出産をサポートするのがわたしの役目です。」
コレだけを読むと何をしてくれるのかサッパリわからないし、医療関係者でない、しかも別に助産師でもない。じゃあ一体何者なのか?
という疑問だけが頭に残った。
私は友人からの強い薦めでとにかく彼女に会ってみることに。
そして教えてもらえたこと。
・Doulaは出産について特別な訓練を受けた女性
・出産についての満足度を向上させる
・鎮痛剤利用量の低下
・促進剤利用量の低下
・より短い時間での出産を実現させる
・女性の体がどのようにして出産を迎えるのか?(その時の体の変化や筋肉の動き)を教育
・出産までの教育で恐怖感を取り除く
・女性とそのパートナーが自己不信感を失くし、出産に向かってポジティブに取り組むその手助け
・出産前にバースプランの準備をサポート。一緒にイメージを膨らませるため、様々な方向から母親自身の考え方や感じ方について引き出していく
・出産時のリラックス法や呼吸法についての指導
・パートナーによる妊婦に対する指圧方法の指導
・自然分娩を望む女性に対してはリラックスできる呼吸法の他に、痛みの逃し方なども詳しく説明
・痛みと恐怖はつながっているという考え方のもと、恐怖を取り除き、痛みを最低限にまで小さくする方法を指導
・出産時の励まし、出産時のサポート(コロナ以前はDoulaも出産に立ち会いをしていた)
・出産時、立ち会いするパートナーが邪魔者になったり、お互いのストレスにならず、夫婦が絆を深めるための立ち振る舞いに関するアドバイスや指導
・病院職員との干渉を行い、仲介者として医療用語の翻訳をして説明
・次々に起きるリスクに対する判断の導き
・出産後1~2週間、女性が家事をしなくていいように、スープの用意やそのレシピについても伝授。
上記のような内容を出産前の4回のセッションで行う。
さらに女性が求める場合は出産後のケアも行われる。
・母乳育児の手助け
・乳児の世話について指導
・産後の女性の精神ケア
上記によって
・6週間以内に母乳育児が定着
・女性の産後うつの兆候にいち早く気づき、軽度の状態から復帰させる
・女性のパートナーの協力を正しく導くことができる
など、Doulaを依頼することによって得られる妊婦やその家族の負担の軽減が期待できる。
上記のような形でより自然な方法を望んでDoulaを依頼する人が増えている現在、ヨーロッパではその自然出産場所として自宅を出産する人が増えているとか。
特に、女性たちはよりプライバシーが守られている自宅のバスルーム(トイレや風呂)で産むことが多いのだとか。
しかしながら、ヨーロッパのどこでも出産を自宅でできるわけではなく、コレは国によって異なります。
フランス 助産師or医師がいる場合にのみ自宅出産が可能
イギリス 助産師orドゥーラ の有無にかかわらず希望する場合は自宅で出産できる
オランダ 陣痛中に少なくとも2人の出産協力者がある場合に許可している
スペイン・ポーランド 女性に1人以上の出産協力者で自宅出産が可能
また、ヨーロッパ圏には入らないがトルコでは、悲しいことに出産する女性に対して、誰1人の付き添いも許さないという法律が存在する。
私が聞いていて、本当の話?と今でも疑問に感じている一言がある。それは。
「自然分娩を選択してもヒステリックになったり、叫んだりする必要は無い。
きちんと出産について学び、リラックスの仕方、呼吸の仕方を学んで自分の体としっかりと向き合えば、痛みはほとんど感じることはない。
中には、オーガズムを感じることのある女性すらいる。」
「嘘でしょう!どうしてオーガズムを感じるの!出産でオーガズムはおかしい!幸せな気分で産むとそうなるの?」
「不思議なことに出産で非常にリラックスした状態だと女性はオーガズムを感じることがあるのよ!素敵でしょう!」
にわかには信じがたい事実ですが、200件以上の出産に立ち会ったDoulaですから、そういう女性に出会うこともあるのかも・・・。
一般に出産前の指導カウンセリング〜出産まで付き添いしてもらう場合
85,000円〜260,000円程度。
となっているようですがコレは場所に寄ったり、Doulaの経験年数や経験値、人気度に寄っても違うそう。
私が依頼する予定にしているDoulaの金額は以下。
出産前4回の指導(2時間x4回)=€425(53,000円)
出産前4回・出産後2~3回と出産時のFacetimeを含む =€1250(156,000円)
追加のセッション=€25/h(3200円)
(出産までの電話・テキストの連絡はいつでも無料・無制限)
現在スペインイビザで出産を2ヶ月先に控えている私はDoulaの依頼を決めました。
出産までの4回のセッションについても記事にしていくので、少しでも妊婦さんの助けになれば嬉しいです!