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“The Travel Story 75” 古代とつながる国【エジプト2】

エジプト。到着早々、ギザのピラミッドやマーケットを楽しみ、エジプト人に歓迎されていい気分でシーシャを吸った。

私たちはカイロのホテルに滞在し、そこを出る直前に日本人に出会った。

名前はヒロシ氏。

「日本人ですか〜」軽いノリの人だった。

どうも〜と挨拶した。

ただ、その場だけで終わった。

ホテルが一緒でエレベータの中で一緒になった。その瞬間だけだったから、また会う・・・とも思っていなかった。

10月11日の夜、私たちはカイロを出ることを決めた。

12日は部屋にいて、その後私がぜひ買いたい!って言っていたコスメブランドのために外へ。

NETAFARI スキンケアショップへバスに乗る

旅中は大していいスキンケアができるわけでもなく、日々場所が変わっていく環境のため、肌はついていくことができないようで、どんなんに水分を取っていても日本の品質のいい日焼け止めを塗っていても、毛穴は開きっぱなしだったし、食べる量よりも運動量の方がはるかに上回りすぎて、痩せてほうれい線が出るようになっていた。

それを気にして少しでも、安くてもいいものを!と思い探し当てたブランドだった。

その日もランチをホテルの近くに見つけたレストランのある地域でご飯を食べようと思ってたんだけど、そこに向かって歩いている途中である男の人が目の前を通った。

C「アレ!あの人!追いかけてあの人の店行ってみるよう!」

H「え?あの人?なんで?」

C「だってあの人、空になってる皿が乗ったトレーを肩に乗せてたよ!ご飯屋さんってことじゃ無い?」

H「追いかける?いいけど」

毎日同じような場所に行きたく無い私は、急げ!とH氏に目を配るとすぐに彼を追いかけた。

走るような速さで歩いて行った。

急いでついて行き、走っていった先には小さな食堂があった。

明らかに、ツアリストがいくような場所では無い。

H・C「ご飯食べれる?ok?」

と聞くと嬉しそうな顔をして頷いてくれた。

なにが出るのかはわからなかったけど、とにかく頼んでみた。

エジプト式ランチの定番だろうか?

生野菜のサラダと、ピタパン、ヨーグルト、豆のスープ、そら豆のコロッケが出て来た。

味はまあまあだったんだけど、これが二つで30ポンド(約160円)だったのにはほんっとうに驚いた。

その後、歩いてバス停を探しに行った。

私が行きたいコスメブランド『Nefertari』と言うブランドのショップがナイル川上にあることと、UBERを使わ無いほうが面白いとのH氏の意見でこの流れになった。

私はバス停をチェックしていたので、ノートに書いて道行く人に「ここに行きたいのですが、バス停はどこですか?どのバスですか?」と聞きまくった。

エジプト人は本当に優しいから、わからないけど、、あの人ならわかるんじゃ無い?とちょっと適当ながらも次の一手を一緒に考えてくれたり。

「UBER使えば?」とわかりやすい解決方法をくれたりした。

でもどうしてもバスに乗りたかった私たちは、30分くらいこれを繰り返してやっとある男性に出会った。

男性「ん?ここに行きたいのか?車じゃダメなのか?バスがいいのか?バスだな?」

と確認すると、数回行ったり来たりすると私たちを手招き。

「GO!!!NOW! GO GO! GO GO GO!!」

と私たちをバスに乗せてくれた。一瞬のことだった。

彼はニンマリと笑うと、去って行った。

親切な優しい人だった。

金持ってる旅行客だろ!uber乗れよ!と言われてもおかしくないのに、何も気にせずに親切にしてくれた。

もう、私たちにとってエジプトはいい国だ。ありがとう!お兄さん。

Nefertani

オーガニックの化粧品。

こちらではローズウォーターやホホバオイル、アルガンオイルがお安く手に入る。

品質の高いオーガニックの商品はなかなか手に入らないとあったので、わざわざやって来た。

店員と少しだけ話して、これと、これとこれを購入します。

4つ買っても2000円程度で嬉しくて仕方なかった。

夫のひさしはこういう時、何も言わない。

また買うの〜?ということはあるけれど、とにかく何も言わない。

私はそういうのもなんだか辛かった。

とにかく私は別にお金をためてきたわけじゃ無かったから、何かをかったり食べたりする度に彼のお金を使ってることを思ったし、後ろめたくなった。

これでよかったのかな。馬鹿になって、やったぜ!って人のお金を使えたらよかったけれど、いつもそれが嫌な気分になった。

とはいえ、来てしまってるんだから、それ以上どうしようもないから、購入したいものはさせてもらった。最低限の範囲で。

深夜電車

カイロからルクソールは距離にして約700km弱。

12時間かかるとのことだったので、夜9時発の電車に乗る。

電車に乗る前にパシャパシャと写真を撮るとここでもポージングしたり、こっちを見てくれる人がいた。

エジプト人は懐っこい。

なんか来てよかったな。と思える。

エジプト語の数字とローマ数字で書いてある車窓のナンバーを確認して荷物を置く。

電車は思っていた以上に清潔でギラギラの紫の電光もついていた。

2016年にインドで乗った電車とは全く違うし、タイで乗った深夜列車とも違った。

ベッドではなくて、日本でよく見る座席を倒すあの形だった。

今回も恒例のようにトイレはの水は流すとそのまま線路に落ちて行った。

車内の冷房は冷蔵庫のように強い冷房が効いていた。

眠るには寒すぎる車内で私たちはダウンとフリースをかぶって眠った。

ルクソール

到着は9時40分。予定時間から1時間遅れたけれど、インドに比べればこんなのいい方だった。

1時間なんて遅れのうちに入らない。

到着すると、ホテルの人間だという男が私たちを待っていた。

アジア人はいないからすぐに声をかけてくれた。

でもそんなの頼んだ覚えはない。

男「でもOXホテルに泊まるだろう?」

私はぼったくりを疑った。

久「ぼったくりじゃホテルの名前は知らないでしょう?」

愛「そうか。じゃあ信じる?」

久「行こうよ、どうせタクシーには乗るんだし。」

愛「そう?じゃあ。。」

渋々ながら乗ったけれど、きちんとホテルまで送り届けてくれた。

もちろんタクシー代は請求されたけれど。

いいサービスなんだかなんだか分からなくなった。

部屋は小さなシングルベッド二つの部屋だった。

冷房はなかったけれど、部屋はひんやりしていた。

寒かったけれど、電車の中で眠った私たちは元気に観光へと向かった。

ルクソール神殿

珍しく久の自転車がパンクしてない!ラオスではずっとパンクした自転車を漕がされていたな

自転車を借りたので、一生懸命それを漕いでいく。

暑い。

どうしたって、暑い。

本当に暑かった。それでも自転車を漕いで、漕いで20分ほどで到着した。

ルクソール神殿はルクソールの町の川のほとりにある。

絶大な権力を持っていた4000年も前の時代のラムセス2世という人間の命によって作られた。

そのミイラが腐敗防止のためにフランスに渡った際にはパスポートが支給され、職業の欄にはファラオと記されたことは有名な話なのだとか。

神殿の中には大きな長い柱があり、天井までその装飾が続いている。

その装飾は手書きの絵が中心だが、残っているそのほとんどに色も一緒に残っていた。

技術や文化の質の高さがみてうかがえた。

遺跡めぐり

次の日は、ラムセス賛成の寺院というのに行った。

こちらも町からそんなに離れた場所ではなかったから、この日はタクシーで向かった。

ここも昨日と同じように絵が書いてあったり、文字が書いてあったり。

とにかく、ルクソールには王家の墓や神殿が多く残されていた。

そのほかにもファラオ王のハトシェプスト女王葬祭殿など、とにかくあるものほとんどを巡った。

あまり知識がないままに行くもんだから、私にはだんだん似たようなものを見ているように感じられた。

それにしても、エジプトは遺跡だらけだ。

観光地になっている場所を歩いているから、お金を取られるし、見る部分がハッキリしているけれどエジプトは砂漠にいけば遺跡が見つけられる。と言っても過言ではないらしい。

地図を広げて眺めていくと観光地として有名でない遺跡もたくさんあるようだった。

鳩を食べる

エジプトの名物。グルメと調べたら、コシャリと鳩とあった。

鳩・・・・。

正直美味しそうなイメージなんかないけれど・・・。

でも鳩を出す店はあった。

ランチに入ってみる。

いつものようにピタパンが出てきた。

そして、ご飯の上に悲しそうに丸焼きになった鳩が載ってきた。

おお・・・。鳩だね。

美味しいのだろうか・・・?

食べてみる。一口。

久「うん、パサパサしてるね。」

私「どれ・・・?・・・・」

久「ね?」

私「あ。うん。なんか、そうだね。パッサパサじゃん!笑」

解体し始める。

久「食べるとこほとんどないね。」

愛「でも食べてみたかった。」

久「まあ仕方ないよ、鳩は小さいし。」

愛「そうだね。ハトは他の国にもいるけど食べられてないんだから食べるもんじゃないってことだね。」

久「そういうことだな!」

鳩は美味しくなかった。

見た目も丸焼きでぐろいし、もう一生食べないと誓った。

ごめん、鳩さん、興味本位で食べて。

私の敵、コシャリ

夜にはコシャリを食べた。

というか、食べに外に出たら、コシャリくらいしか見当たらなかった。

美味しくなかった。全然美味しくない !憤慨した。

コシャリの中身は、米・細かくて細いスパゲティ・マカロニ・レンズ豆・雛豆にトマトソースをかけたもの。そこにヨーグルトがかかっていたり、他の野菜がついてたりついてなかったりする。

とにかく、私が許せなかったのは、ぐちゃぐちゃ混ぜて食べることと炭水化物の多さだった。

どんなに違う形の炭水化物を入れても、炭水化物は炭水化物だ。

炭水化物がそれ以上になることはない。

さらに、冷えていて、トマトソースはざっと上からかけるだけだから、それが美味しくなくて・・・。とにかく嫌いだった。

初めて食べた時は、うん。とうなづいてなんとか飲みこみ、受け入れた。

でも、何度も食べるようなものじゃなかった。

私はコシャリを食べなければならないなら、ご飯はいらない。と拒否するようになった。

しかしながら食べなければ痩せてしまう。

仕方がないので、果物とパンを食べて、しのいだ。

なんとも質素で、飾り気のない食べ物だった。

周りの真似してトマトソースを豪快にかける夫。

ヒロシ氏との再会

ルクソールの町を3日ほどぶらぶらしていると、カイロのホテルで出会ったヒロシ氏に出会った。

お互い、booking.comの安くて点数の高いホテルを選んでいるせいだろう。

簡単に再会した。

今回は前回よりも親しげに話しかけてくるヒロシ氏。

1人旅していると、知った顔に会えるのが嬉しくなるのかもしれない。

私たちはどこに行った?とか、何してる?とか話しながら、彼と談話した。

最初のうち彼はどこそこに行って、こんなぼったくりにあってひどい目にあったとかそんな話をしていた。

白髪も混じった茶髪の毛。シワのない顔・・・。

とにかく嬉しそうに話していてるのを見ていると大きな大人の子供のように見えた。

そして遂に彼は本題に入った。

ヒ「次ってどこに行くんですか?」

久「ん?アスワンかな。」

私たちの中でアブシンベル宮殿という宮殿がどうしても見たかったので、アスワンは決定事項だった。

ヒ「そうなんですか〜!?僕もなんです!!!

あの、、もしよかったら、一緒に行ってもいいですか?」

ヒロシ氏は子犬のようにウルウルした目で訪ねてきた。

久「俺はいいけど、どう?」

愛「いいですよ〜」

それまで一緒に旅したのは外国人だけで、インド人のサニー、サシ

、イギリス人のアダムくらいだったか。

ホテルも一緒で常に一緒に動く。というような動きをしたのは久の親友のアダムくらいだったけれど、そんなに嫌な思いをしたこともなかったし、同行者がいると今までとは違った話題も入ってきたりして面白いので、一緒に行くことになった。

ヒ「本当ですか!?じゃあ、電車とホテル、決まったら教えてください!あ、そしたらinstagram、交換しましょう。」

トントン拍子に彼との旅が決まった。

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