カトマンズ、パタンと並んでカトマンズ盆地の代表的な古都「バクタプル(Bhaktapur)」。カトマンズ盆地内に3つあるダルバール広場の中で2015年の大地震のダメージが最も少なく、美しい木造建築がたくさん残っている。
またヒマラヤ山脈を眺めることができる「ナガルコット」、ネパール最古のヒンドゥー教寺院である「チャングナラヤン」へも簡単に行くことができるネパールに行ったら必ず訪れたいお勧めの場所だ。
■目次
旧王宮前にある広場。カトマンズ、パタンにもダルバール広場はあるが、ここバクタプルのものが一番美しいとされている。ほとんどの建物が17~18世紀に建てられたもの。
元王宮や55窓の宮殿など見どころがたくさん。国立美術館も広場内にあるが、個人的には小さくたいして見るものもなかったのでお勧めはしない。
ダルバール広場から細い路地で繋がっている。カトマンズ盆地内で一番大きな建物であるニャタポラ寺院がある広場。高さは約30メートル。
大きな階段を登って寺院の入り口まで上がることができ、そこからの町を見下ろす景色が最高。寺院のよう建物のカフェもありそこでお茶しながら広場を見渡せる。
14世紀に造られたバクタプルで最も古い広場。かつては町の中心部だったという。伝統的なネワール建築の建物が広場の周りにたくさんあり、木で作られたとても繊細な窓の装飾が美しい。
筆者は見つけられなかったが、ネパール工芸美術の最高傑作と言われ世界的にも評価されている「孔雀の窓」が有名。木彫博物館の窓にあるので頑張って探してみよう。
バクタプルは陶器作りの町としても有名で、ダルバール広場とトゥマディー広場の間を南に行った辺りに「陶器広間(Pottery Square)」がある。そこでは実際に陶器を作っているところを段階的に見ることができ面白い。
ヨーグルトの王様という意味の食べ物。バクタプル名産の小さい陶器に入っていてかわいい。味は美味しいが、特に驚きのない普通のヨーグルトだった。お店によって味が違いらしいので、幾つかトライしてみるのも面白いだろう。
小高い丘の上に建てられたネパール最古のヒンドゥー教寺院。世界遺産。4世紀に建てられたのが最初で、火事によるダメージで17世紀初頭に再建された。寺院の柱などに施されている木製の装飾と寺院の周りにゴロゴロある5世紀前後に栄えた王朝時代の石像や464年に作られた石碑が見どころ。
観光客も少なめで落ち着いた雰囲気の寺院。寺院の外に出ると眺めもよく、素晴らしい寺院の装飾や石像などをひとつずつゆっくり眺めていたら1時間くらいは過ぎていた。バクタプルから歩いて1.5~2時間くらい。
のどかな農村風景を見ながら登って行くと歩いている外国人、もしくは日本人が珍しいのが何人もの人に声をかけられた。必ず行く必要はないように思うが、スケジュールに余裕雨があったら行っても良い場所。
ヒマラヤの展望台と言われている場所で、天気が良いとヒマラヤ山脈が綺麗に拝める人気の場所。ただし天候が悪く見れなかったという人も多い。山は朝に晴れることが圧倒的に多いので、出来れば一泊し、早朝を狙おう。
筆者的にはヒマラヤ・トレッキングをお勧めするが、短い旅行期間の中でどうしもヒマラヤ山脈を見たい人には良いかもしれない。バクタプルのばバス停からナガルコット行きのバスが出ている。バス停に近づくとバスの人が「ナガルコット!ナガルコット!」と叫んでいるのですぐに分かるだろう。
バクタプルの旧市街への入場料は1500ルピー(約1500円)と高いが、チケット購入時に何日か通いたい旨を伝えるとチケットにサインをしてくれ、1週間くらい有効期限を伸ばしてくれる。何日がバクタプルに滞在する人は是非活用しよう。パスポートが必要。
カトマンズからはバスで行くことができる。筆者ももちろんバスで行こうと思いホテルをチェックアウトし、バス停に行ったところ、ストライキでその日のバスが全くないとのことだったので、渋々タクシーで行った。確か1500ルピーくらい。
バクタプルは中世の町並みを色濃く残す静かでとても美しい町。カトマンズに比べてバイクや車も少なくとても落ち着いている。
その分レストランなども少なく閉まる時間も早いのだが、筆者は気に入って5日間滞在し、旧市街を毎日飽きずに散歩していた。
またナガルコットも近く、ナガルコットからチャングナラヤンまでトレッキングをする人もいる。筆者はトレッキングはしていないが、ネパールの田舎の風景を眺めながらのトレッキングは良い思い出になるだろう。
バクタプルはネパールにきたら必ず訪れて欲しいとても美しい場所だ。