■目次
筆者が訪れた数々の街の中で一番好きな街がリオデジャネイロ。
たくさんの岩山が作りだすユニークな地形に美しいビーチ。サンバやボサノバに代表される音楽も溢れている。オシャレなお店、レストランやバーもたくさんあり人々は陽気でとてもフレンドリー。
とにかく全てがバランスよく揃っていると言っても過言ではないとても魅力あふれる街だ。
そんなリオデジャネイロを愛してやまない筆者が2週間滞在して分かった感想や見どころ、注意点をご紹介。
ブラジルのシンボル的な存在。コルコバードのキリスト像。
高さは38メートルのキリスト像は中は小さな礼拝堂になっている。ブラジル独立100年を記念して1931年に建てらたもので万里の長城やタージマハルと一緒に「新・世界七不思議」に選出された。
またここから眺める風景が絶景で、たくさんの岩山が作り出す地形の間に作られたリオデジャネイロの街が一望できる。リオデジャネイロに来たら必ず訪れたい場所だ。
麓から歩いて登ることもできるか、その道には観光客を狙った盗賊が出る場合はあるらしいので、麓から出ているケーブルカーで上まで登るようにしよう。
南アメリカでポピュラーなお菓子「砂糖パン」に形が似てることからその名がつけられた。
麓から出てるロープウェイで、途中一回乗り継ぎ地点を挟み岩山の上まで登ることができ、コルコバードとは違った眺めをみることができる。
上にはカフェなども併設されていてくつろぐ観光客もたくさん。
また岩山の裏側にはたくさんの小さい猿が住んでいて人に慣れているせいかとても近くまできてくれる。
このポン・ヂ・アスーカルはロッククライミングの名所しても知られていてロープウェイから岩山を登るクライマーの姿も。
100年以上の歴史がある劇場でパリのオペラ座がモデルとされている。
ほとんどの材料をヨーロッパから取り寄せて作ったという徹底ぶり。現在でもコンサートやバレエ、演劇などが行われている。
また公演を見れなくても館内見学だけをするガイドツアーも行っていて、その場合はポルトガル語、スペイン語、英語のみだが一見の価値あり。
内装もとても豪華で重厚でヨーロッパの劇場に決して負けていない。公演までは無理でも見学はしておこう。
1837年にポルトガル人によって設立された。当時は一般公開はしていなかったが1900年に公立となり一般にも公開。35万冊以上のポルトガル語の古書が蔵書されている。
この図書館が変わっているのが、図書館でありながら特別な許可がないと貸出どころか本に触れることもできない。
ただし館内にはいると「幻想図書館」と呼ばれているだけあり、静粛で幻想的な雰囲気が漂いとても美しく、まるで映画の世界に入り込んだよう。
まだあまり観光客知れ渡っていないらしく、静かに見ることができる。館内はあまり大きくないので、セントロ地区に行った際には是非寄ってみよう。名前や国籍を記帳すれば入場は無料。
セントロ地区には上記2つ以外にも国立美術館や国立図書館、幾つかの教会を初めとするたくさんの歴史的建造物があるので散歩していて楽しい。ふらっと入ってみた教会がとても美しかったりする。
リオデジャネイロの2大ビーチがコパカバーナビーチとイパネマビーチだ。どちらもとても美しくそれぞれ特色があるので是非両方行ってみることをオススメする。
世界的にも有名で観光客に一番人気の全長4キロの巨大なビーチ。
世界中から観光客が訪れ、家族連れなども多く落ち着いた雰囲気のビーチ。子供によるスリなどもあるので注意が必要。
地元の人が多いと言われているビーチ。ボサノヴァの名曲「Girl from Ipanema(イパネマの娘)」が生まれた場所。
コパカバーナと比べて男女ともに体を鍛えていている若者が多い。ボール遊びをする若者の技術の高さにも驚く。奥に見える二子山がとても印象に残っている。
ラパ地区のシンボルでカリオカ水路(Carioca Aqueduct)とも呼ばれている。
全長270メートル、高さ17.6メートルの大きさを誇り、この上には観光客に人気のレトロなトラムが走っている。
このアルコス・ダ・ラパ周辺に以下で紹介する「セラロン階段」や「カテドラル・メトロポリターナ」がある。
この周辺はあまり治安が良さそうではなかったので注意して歩こう。
ラパ地区とサンタ・テレサ地区を結ぶ全長125メートル、215段の階段。
ホルヘ・セラロンさんと言うチリ人のアーティストが自宅の前の階段をタイルを張り出したが始まりで、次第に近所の人たちの理解を得、現在のようなカラフルな階段になった。
使われているタイルの数は2000枚以上。この階段アートに魅了された海外からの観光客からのプレゼントされたタイルもたくさん貼ってあり、筆者は見つけられなかったが、阪神タイガースと招き猫のタイルもあるらしい。
ただタイルはたまに張り替えられるということなので現在も日本からのタイルがあるかどうかは不明。
1976年に作られたピラミッド型のかなり前衛的な大聖堂。建設に12年を要したというので1960年台に大聖堂としてデザインされたというから驚きだ。
外観はコンクリで作ったピラミッドといった具合だが、中に入ると天井から床までの60メートルに渡って伸びる4本のステントグラスは圧巻。
季節や時間帯によって色が変わりとても神秘的。できれば晴れの日を狙っていこう。また地下には宗教博物館も併設。
Ethnicities Mural(民族と文化の壁画)と名付けられた巨大壁画は2016年に行われたリオデジャネイロ・オリンピックの際に作られた。
高さ15メートル、幅170メートルの壁、2550平方メートルの巨大キャンパスに描かれた絵は見るものを圧倒する。
カラフルで独特な色使いとタッチでオリンピック五輪にちなんで五大陸の民族が描かれている。
エドゥアルド・コブラは世界的に有名なアーティストで日本でもブラジル大使館の壁や西武百貨店の壁にも作品を描いたことも。
1671年に建てられたバロック・ロココ様式の修道院。
外観は特に特徴のない建物だが中に入ってびっくり、黄金の装飾が散りばめられ豪華絢爛で歴史あるパイプオルガンも美しい。また日時によっては修道士たちの聖歌を聞くことができるそうだ。
金ピカのとても美しい修道院だが入り口を見つけるのが少々大変。
下の地図で言うと修道院の右にあるロドリーゲス・アウヴェス通り(Av.Rodrigues Alves)沿いにある普通のビルに入りそこからエレベーターで上の修道院まであがる。
筆者たちは付近を歩いてる人に「Sao Bento」と連呼して行き方を教えてもらった。
通称MAM。ブラジル内で最も権威のある美術館の一つで15,000点を超えるアートを所蔵している。
リオの有名建築家、アフォンソ・エドゥアドルド・レイディ(Affonso Eduardo Reidy)がデザインした建物はとてもモダンで館内にある階段はとても美しく建築好きも必見。
南米のアーティスト中心の作品たちはユニークな作品が多く見ていて飽きない。筆者は軽く見て変える予定が3時間は優に過ぎていた。アート好きには是非訪れて欲しい美術館だ。
サンバやボサノヴァ発祥の国だけあって、そこら中でブラジリアン・ミュージックが楽しめるので是非ホテルの人などに聞いて一度は生のブラジリアン・ミュージックを聞きに行こう。
筆者たちの滞在中は大きなものは無かったが、滞在しているホテルからそう遠くないバーでショーロ(Choro)というブラジルのジャズと言われてるものが見れるということで行ってみた。
即興でいろんなミュージシャンが楽器を持ち寄り演奏し、新しくミュージシャンがくると今まで演奏してた人と入れ替わったりと、とても楽しく素晴らしい時間だった。
小さいバーで、拍手をすると近所迷惑(音楽は迷惑にならないというのもブラジルらしい。)だと言うことで演奏が一段落すると皆で指を鳴らすというルールがまたオシャレだった。
治安は正直言って良くない。筆者もひったくりや強盗には遭っていないが、クレジットカードをスキミングされた。付帯する保険のおかげで金銭的な被害はなかったが、そのおかげでクレジットカードが使用できないという自体に陥った。
ファベーラなどのスラムもあるし、ヤバそうな人たちも見かけたりもした。しかしたくさんの人達が普通に暮らしてるので注意をしていればほとんどの犯罪は防げるとはずだ。
まずホテルの人に近寄らないような場所や気をつけるべき事を確認する。夜は極力出歩かない。出歩く時は近い場所でもタクシーで移動する。昼間でも人気のない場所にはいかないなどを徹底していれば大丈夫だろう。
治安があまり良くないので、行くのを躊躇する人がたくさんいるのは分かるが、それを補って余りあるほどの魅力がリオデジャネイロにはある。
筆者は世界50ヵ国以上回ったが、一番魅力的な街だと思ったのがリオデジャネイロだ。
音楽、アート、自然と全てが揃っていて、人々は背伸びをしていなく自然体で大半の人はとてもフレンドリー。いい意味で外人扱いもされず凄く居心地が良いと感じた。
正直いろいろな人からリオの危険な話は沢山聞いたが、細心の注意を払えばほとんどの危険は回避できると思う。南米は他にもたくさん危険な町はある。もし南米旅行を考えている人がいるなら是非訪れて欲しい。