広大な茶畑の中や海岸ギリギリを走り抜けるスリランカの鉄道は有名テレビ番組「世界の車窓から」にも何度の登場したほどの世界有数の絶景鉄道として有名。
正直バスの方が早いことの方が多いが、雰囲気たっぷりのレトロな鉄道の車窓から見える美しい風景は世界中からそれを観光の目的の一つとして訪れる人が多いほど人気。筆者たちも車窓から見える美しい風景が好きで、滞在中の移動はなるべく鉄道を利用していた。
スリランカ鉄道はイギリス植民地自体に紅茶などの農産物を輸送するのが目的で作られた。
電車ではなくディーゼル機関車で日本を始めドイツ、アメリカ、イギリス、ハンガリーなどから輸入されている。
路線はコロンボ・フォート駅を起点に放射状に伸びていて、地方都市間の移動には向いていない。食堂車や寝台車も存在し観光客が多い区間には展望車があるものも。
1~3等級まであり、1等は事前の予約が必要で指定席。列車によっては展望車がある。2と3等級の違いは2等級は対面シートではなく3等級は対面シートだということくらいで、ほとんど差はない。
また指定席ではなく早い者勝ちなので、座席を確保できない場合もある。ただローカルな雰囲気を味わうには2、3等級がお勧め。
等級の違いは見た目で判断もできるが、車両の中などに「class2」と書いてあり、何両目~何両目までは3等級というふうになっている。
列車のキップは事前にネットで購入できないので、実際に駅に行って購入するしか方法はない。
等級によって販売窓口が違い、購入したい等級の窓口に行って行き先を告げる。
2等級の販売窓口の壁にある料金表。ちなみに人気の行き先Kandyは190ルピー。約3~4時間の列車の旅が約130円。激安だ。
通常のキップ売り場とは離れたところにあるこちらは、指定席や特別な席を予約する場所。
こちらがキップ。行き先以外は何が書いてあるが分からないので、筆者は必ずキップを買った時と改札内に入る時の2度、何番ホーム(Platform) に行けば良いのか駅員に聞いていた。
駅の構内への入り口。駅員がほとんどの場合立っているので、キップを見せて中に入る。
コロンボ・フォート駅の構内を上から。プラットフォーム番号が大きく書いてあるので、まず迷わないはずだ。心配な場合は周りにいる人に聞いてみよう。スリランカ人はとても親切に教えてくれるはずだ。
実際のキップの購入は代行会社に手数料を支払って依頼する以外はオンラインではできないが、時刻表と等級ごと料金の確認だけはこちらのサイトで可能。
時刻表の確認方法は「Source」から出発地を選び、「Destination」で目的地を選択。「Date [optional]」は日付。これは記入しなくても時刻表は見ることができる。そして「FIND」で検索。検索するとずらりと時刻と列車の種別がでてくる。
INTERCITYやEXPRESSなどは快速。
指定席もあるのだがは売り切れるのがとても早く、人気の路線は前日でも購入できなかった。ネットから予約できないので、事前に駅に行って購入すなければならない。
筆者たちはそれが面倒だったので、乗りたい時間の列車の30分〜1時間前くらい前に駅に着くようして自由席のキップを購入し、人気の路線は他の乗客との椅子取り合戦を行っていた。
混雑した列車や夜などにも、滞在中何度も乗ったがまったく危険な雰囲気はなかった。
スリランカの記事を書くたびに言っていることだが、スリランカ人はとても親切な人が多い。分からないことがあっても周りの人に聞けば教えてくれるし、日本人だと分かるとあちらから話しかけてくる人もいる。
最低限の注意をしていれば、スリなどの心配もないだろう。
スリランカで一番大きい駅はコロンボ・フォート駅。ここで電車に乗れてしまえば他の駅はどれもとても小さく、まず分からなくなることはないはずだ。
スリランカに行ったら是非、情緒あるれるスリランカ鉄道の素晴らしい車窓からの風景を楽しんで頂きたい。