タイのメインランドとプーケットの間に位置する熱帯雨林のジャングルの山々と巨大な湖。それがカオソック・ナショナルパークだ。
タイでも1番大きなナショナルパークで、その大きさは738平方キロメートル、そして1万6千年前から存在すると言われている世界でも最も古い熱帯雨林のジャングルのひとつ。
ちなみにアマゾンのジャングルは2万年前だそうだ。このカオソック・ナショナルパークは本格的というか本物なのにアクセスのしやすさからビーチでだらだらしているのに飽きたアドベンチャーを求める旅行者に人気。
どれくらいアクセスしやすいかと言うとバンコクやプーケットからだと4〜5時間でついてしまう。
■目次
ジャングルならではの貴重な体験ができる様々なアクティビティがあるのだが、残念ながら事前にカオソック情報が全く無かったため、筆者たちが行ったのは、特にガイドなど雇わずにナショナルパーク内の入口付近をハイキングと日帰りチャオラン湖ツアーだ。
それでも筆者の想像を軽く超えるくらいのアドベンチャーだった。
カオソック・ナショナルパークの入場料300バーツ(約1,000円)。ガイドをつけるとさらに500~600(約1,700円〜2,000円)バーツかかる。けちった筆者たちはガイドを付けないで、ナショナルパークをハイキングしてみることにした。
300バーツ払って入る割には、普通に山をハイキングをしているという感じで正直どうということもない。
ただ、メインの道からそれる脇道に入っていくと、そこにはたくさんの魚が泳ぐ川が流れていたり、他の人に付いてるガイドについていくと、全く人間にビビらない猿たちや木の高い所にいる別の種類の猿を見ることが出来た。
野生の猿は何度も見たことはあるが、あそこまで人間を気にしない猿は初めてだ。恐らく餌をあげないこと、ちょっかいをださないことを徹底していて、猿たちからしたら害のない他の動物がやってきたくらいなのだろう。
ガイドをつけるとガイドならではのポイントがたくさんあり野生の動物や珍しい植物を見つけてくれるようだ。
手軽さとアドベンチャー度でもっとも人気のアクティビティのひとつ。1人1,500バーツ(約5,200円)+ナショナルパーク入場料300バーツ(約1,000円)と安くはないが、その価値はあった。
チャオラン湖をタイの伝統的なボート、ロングテイルボートで1時間ちょっとかけて湖を探索し、水上コテージで昼食をとった後、洞窟をめがけジャングルを2キロほど移動。
そして洞窟探検をして、ボートに乗って帰路につく。
ロングテイルボートで石灰岩の切り立った山々を抜けていく。熱帯雨林のジャングルが長い時をかけて作りだした絶景を1時間ちょっとかけて探索。
水上コテージのあるレストランにてビュッフェ形式の食事。
チャオラン湖でとれた魚などを頂いた。もちろんコテージには宿泊可能。ここに宿泊しながらジャングルとチャオラン湖を楽しむツアーもある。
またこれ以外にもモダンなコテージも存在する。テレビもインターネットもないジャングルの湖で自然の音に耳を傾けながら静かな一時を過ごすのはとても贅沢なのではないだろうか。
いよいよ洞窟に向かうためボートを止め、ジャングルの中へ!
ボートから降りる時点でここまで濡れるとは思わなかった…筆者たちは濡れてもいい靴を履いてきたので、まだ良かったが全く知らないできた人は靴がビショビショで可愛そうだった。しかし、これから先はこんなものではなかった。
そしてこの後洞窟へ。
洞窟の中は全くの暗闇で、足元には水が勢い良く流れている。1番深いところでは胸辺りまで水があった。
本当は洞窟を通り抜けて出ることができるらしいが、前日の雨により水かさと勢いがまし、これ以上行くのは危険と言うことで引き返してきた。
洞窟を出た後は、洞窟の近くにある写真の滝で少し休憩してからボートに戻った。
水の流れと深さでちゃんと撮ることができなかったが洞窟の映像を含む動画。
カオソック・ナショナルパークでは他にも軽いものからもっとアドベンチャー度が高いものまで多彩なアクティビティを用意されていて、自分のレベルに合わせて楽しむことができる。
カオソック・ナショナルパークを存分に味わうならこれ!実際ジャングルの奥地に徒歩やカヌーを使って入っていき、そこで一晩、二晩過ごすというもの。
食事は竹を切って、それの中にチキンやお米を入れて食事を作るのだそう。世界最大の花ラフレシアを始めとして、めずらしい植物や野生の動物や野生の象をみることができる。
象の背中にのってジャングルを散歩するというもの。象の背中から見る熱帯雨林のジャングルの景色は忘れられない経験になるはずだ。
この他にもチャオラン湖をカヤック・カヌーで散策するものや世界最大の花「ラフレシア」だけをピンポイントで見に行くツアーなどなど沢山のアクティビティが用意されている。
カオソック・ナショナルパークの周辺にはホステルからリゾートホテルまで様々たタイプの宿泊施設とレストランが点在するので予算と好みで選ぶことができる。またレストランやバー、売店も沢山あるので食事にも困らない。
ちなみに筆者たちが宿泊したのはこちら。
カオソックへの行き方は幾つかあって、筆者たちは電車でスラートターニー(Surat Thani)駅ま寝台列車で12間かけて行き、そこから車でナショナルパーク近くのホテルまで向かった。これは半日以上かかってしまうのでもっと簡単に行きたい方は他に方法がある。
バンコクから国内線でスラートターニー空港まで行き、そこから車でカオソック・ナショナルパークへ。事前にホテルに連絡して空港からの車を手配して貰おう。または旅行代理店でバンコク発のツアーを申し込んでしまうのも手だ。
飛行機でプーケットまで行って、そこでビーチを楽しんでからミニバスでカオソックへ。時間は3~4時間。街の旅行代理店やホテルで、カオソックまでのツアーやミニバスを手配することができる。ビーチとジャングル両方楽しめるお勧めの方法。
他にも行き方があるが日本からは上記の2つがお勧めだ。
日本ではまだあまり知られていないカオソック・ナショナルパーク。日本から半日で本物のジャングル体験ができる貴重な場所だ。
欧米人だけでなく地元タイ人の間でもじわじわと人気が出てきているらしいが、それでもまだ観光客は多くないので普通の旅行には飽きてしまいもっと強い刺激を求めている方にお勧めだ。