カトマンズとは世界遺産にも登録されている古都でありネパールの首都。人口は約170万人。多くの歴史的建造物や宗教施設があり、またヒマラヤ山脈への登山、トレッキングへの玄関口。
レンガ作りの町並みで、街のいたるところに小さな寺院や歴史的建造物があり宗教都市として独特の雰囲気を醸し出している。以前はヒッピーの聖地としても有名で、現在でも安宿にはヒッピー風の旅人がたむろしていることもしばしば。
■目次
ダルバール広場とはネパールの言葉で「宮廷」または「王宮」という意味で、カトマンズ渓谷内の3つ主要都市(カトマンズ、パタン、バクタプル)それぞれにある王宮広場の名称。
かつての王たちが美しさを競って建てた広場なので、建物とそれに施された装飾は目を見張るものがある。カトマンズのダルバール広場は2015年の地震で大きなダメージを受けており、筆者が行った2018年はまだ主要な建物の修復が終わっていなく入場料1000ルピー(1000円)を払ってまで行く必要はないかもしれない。
個人的にはバクタプルのダルバート広場の方が崩壊が少なくお勧め。ただし、カトマンズのダルバール広場は、生き神クマリの住む館があり、クマリをひと目みたい人は行くべきだろう。
カトマンズの中心地から西へ2キロほど離れた小高い丘の上に建っているのがスワヤンブナート(Swayambhunath)。太古の昔、カトマンズ盆地がまだ湖だった頃からあるという伝承を持つネパール最古の寺院。
約400段の階段を登った先にある仏塔には四方に森羅万象を見通す力を持つという仏陀の知恵の目(ブッダアイ)が描かれている。盆地の底部からの高さが約80メートルもあるので、とても見晴らしが良くカトマンズの町を一望できる。
また別名「モンキー・テンプル」とも呼ばれ沢山の猿が生息している。食べ物などを持っていると狙われるので気をつけよう。入場料:200ルピー(約200円)
ネパール最大のストゥーパで高さは約36メートル。スワヤンブナートと並んでネパール仏教の聖地。観光客も多いが、仏教を学ぶ僧侶の姿も多い。
ボタナートの周囲にはストゥーパを囲むようにお土産屋やレストランが並び賑やか。料金は観光客向けなので高めだが、ルーフトップのカフェからストゥーパを眺めならお茶を楽しむのもアリ。
創建時期は5世紀頃と言われ中にはお釈迦様のお骨(仏舎利)が埋葬されているとされる。タメルからは離れているのでタクシーで行くか、もしくは空港からも比較的近いので、帰りの飛行機に乗る前の寄るのがお勧め。入場料400ルピー(約400円)。
バグマティ川のほとりにあるシヴァ神を祭るネパール最大のヒンドゥー教寺院。
バグマティ川はガンジス川の支流であるため、ヒンドゥー教の聖地とされヒンドゥー教徒のための火葬場があり、死者の体をバグマティ川の水で清めた後、火葬しインドのバラナシ同様に遺灰を流す。
パシュパティナートはヒンドゥー教徒以外は立入禁止で外から死者への儀式や寺院を眺めることしか出来ない。しかし異様な雰囲気を漂わせているため観光客にも人気の場所だ。
筆者個人的な意見だが、インドのバラナシにはどうしても見劣りしてしまうので、バラナシに行ったことがある方は行く必要はないかもしれない。タメルからタクシーで約30分。
ボタナートから北へ3キロ行ったところの丘の上にあるコパン僧院は、チベット仏教の中でも最も戒律が厳しいゲルク派の僧院。
ここでは仏教に関することを学べる様々なコースが用意されていて、5~14日間くらいで本格的な瞑想を学べるコースが人気だ。また図書館も併設されていで経典や仏教に関する本がたくさん置いてある。
仏教についてや瞑想を本格的い学ぶことができる学校のような場所で、観光目的で行くにはあまりお勧めしない。
詳しいコースなどの詳細はコパン僧院のHPで。
カトマンズから東に約17キロ、車で約1時間の標高2100メートルの場所にある、ヒマラヤの展望台と言われている小さな村。
天候が良いと綺麗にヒマラヤ山脈が見れるらしいが、運が良くないと綺麗には見れない。それでも短い旅行期間の中でどうしもヒマラヤ山脈を見たい人には良いかもしれない。
山は朝に晴れることが圧倒的に多いので、出来れば一泊した方が良いだろう。
カトマンズからの行き方はバクタプルまでバスで行き、(バクタプル行きのバス停の場所)バクタプルのバス停(カトマンズからのバスが着いた所)からナガルコットまでバスで行く方法か、タクシーで行ってしまう方法の2通り。バスの場合の所要時間は約2.5時間。タクシーの場合は約1時間半。タクシーで行くと約2000ルピー(2000円)。
カトマンズの渓谷の一部として世界遺産として登録されている古都。職人の町としても有名でネパールで最も多く有名な芸術家や工芸家を生み出した場所。
残念ながら一番の見所のダルバール広場は地震の爪痕がかなり残っていて修復途中のものが多い。それでも入場料1000ルピー(約1000円)と高め。
広場内には入らずにダルバール広場の周りにある2階のカフェにから広場を眺めるだけでも十分楽しめる。また12世紀に建てられた「ゴールデン・テンプル」と呼ばれる小さい入口を入ると金箔に覆われた豪華な寺院がある。そこには12世紀につくられたネパール最古の曼荼羅も。
カトマンズから東に12キロ、カトマンズ盆地の東端にある古代ネワール人の都市。町の中心地にダルバール広場がありカトマンズ、パタンのものと比べると状態が一番良く、美しい木造建築がたくさん残っていてお勧めだ。
ダルバール広場内に陶工広場(pottery square)があり陶器が干してあったり、ろくろのようなものを回している姿も見学できる。入場料は1500ルピー(約1500円)と高いがカトマンズ渓谷の古都を見たいなら価値はあると思う。
チケット購入時に希望すれば、1週間有効など料金は一緒で有効期限を伸ばしてくれる。バクタプルに数日間滞在した筆者は毎日ダルバール広場の散歩を楽しんだ。また世界遺産、ネパール最古のヒンドゥー教寺院「チャングナラヤン」も近い。
ネパール風の蒸し餃子。水牛(buffalo)、チキン、ベジタブルがあるが、水牛のモモがジューシーでお勧め。
モモはどこで食べても基本美味しいが、カトマンズで一押しはモモ専門店「ニューエベレスト・モモセンター(New everest momo center)」。メニューはモモのみで、10個80ルピー(約80円)、ハーフだと5個40ルピー(約40円)と他のお店と比べても激安。
ここのモモの特徴はたっぷりかけてくれる白いタレ。酸味のある少し酸っぱいタレはモモと良く合い病みつきになる。地元の人にも大人気でタレをスープのように飲んでる人もよく見かける。カトマンズに行ったら是非行ってみよう。
日本のうどんに似た食べ物。お店によっても味付けは違うが、塩系のスープを野菜とマトン、ヤクなどの肉と煮込んだものに小麦で打った麺が入る。幾つかのスパイスが入っていて体の中から温まる優しい味。
もともと小麦粉は貴重なものだったらしく、トゥクパは日常食ではなく特別な日に食べるものだったらしい。昔中国から伝わった料理がもとだという。モモと並んで大人気メニューなのでいろんなお店で食べてみて自分のお気に入りを見つけるのも楽しい。
ネパールの一般的な家庭料理。ネパール人はほぼ毎日食べている。ダルと呼ばれる豆のスープとにカレー味の野菜などのおかずに漬物とご飯の定食。
このダルバート最大の特徴はどこで食べてもおかわりが自由。食べ終わる頃に店員が「おかわりいるでしょ?」と聞いてきて、お腹がパンパンになるませ食べさせてくれる。
筆者たちはトレッキング中は毎日のように食べていたが、カトマンズではあまり食べていないので、お勧めのお店は紹介出来ないが、お店によって味付けが違うので、いろいろ挑戦してみよう。
黍(キビ)の実を発酵させて作る自家製のお酒。熱燗のような飲み物で、味は驚くほど日本酒に近い。
注文すると木製や竹製の大きな容器に満タンに入ったキビの実とお湯がくるので、お湯を容器に入れてからストローのようなもので吸って飲む。
面白いのは、ある程度飲んだらまたお湯を足して飲むとまた違った味が楽しめる。
これをアルコールがなくなるまで4,5回は出来てしまうので、とてもリーズナブルに酔える。味が落ちてしまうので決して容器に入ったキビの実をかきまわさないようにしよう。
ネパールの物価は日本と比べるとかなり安い。ローカルレストランで、モモやトゥクパの両方を頼んだ場合、合計で200ルピー〜300ルピー(約200~300円)。
宿泊施設も安いものだと1000円以下で個室に泊まれてしまう。ビールなどのお酒は物価に比べてそこまで安くないが、チベットのお酒・チャンやネパールの熱燗トゥンパは100ルピー(約100円)くらいで安い。
ネパールは貧しい国なので、一見すると治安が悪そうな感じがするが比較的安全。
カトマンズだけで言うならタメル地区は夜になっても観光客や地元の人がたくさん歩いているので、よっぽど人気のない路地などに入らない限り安全だろう。もちろんスリや置き引きなどはいるので最低限の注意はしておこう。