コロンボ市内、ベイラ湖のほとりに建つ120年の歴史を持つガンガラーマ寺院(Gangaramaya Temple)は、一般的なスリランカの寺院とは一線を画すユニークな寺院。
観光名所としてとても人気があるのと同時に地元の人にとって、とても重要な信仰の場。それ以外に職業訓練場としての機能も持つ。
豪華な建築の寺院として知られていて、そこに安置してあるたくさんの仏像はスリランカをはじめ中国、タイ、ビルマなど色々な地域の様式のものが混在したようで面白い。見事な装飾が随所に施されていて、地面にある装飾やタイルも凝っている。また仏像だけでなくライオンや象の剥製などをはじめ様々な像や壺がそこら中においてある。
黄金の仏像2体が門番のように両サイドにあるドアが本堂への入り口。ドア自体に施された装飾も見事。中には入ると巨大な仏像が座っていて周りは小さめの神獣たちが安置され、天井には仏教と仏陀の歴史が描かれている。そして柱にはスリランカ様式の花綱装飾が施される。
本堂を出るとたくさんの小さめの仏像とストゥーパが綺麗に整列。中庭には大きな菩提樹があり、スリランカ最古の都で仏教の聖地でもあるアヌラーダプラの分け木から育てたという。またここではバングラデシュで発見されたブッダの髪の一部がガラスの箱に奉納されている。
ガンガラーマ寺院(Gangaramaya Temple)の中でも特にユニークなのが、ミュージアムエリア。世界中から寄贈、集めれれた仏像、仏具、絵画、ヒンドゥー教の神様の像、古い腕時計、コインや様々な骨董品が展示してある。
小さい宝石や装飾がついた物はここの信者たちからの贈り物だという。また寺院内にある骨董品などは、この寺院の著名な高僧(Ven. Galaboda Gnanissara Thero)が旅行好きであり世界中から持ち帰ったものを展示しているそうだ。
中にはサングラスをした仏陀まである。なんとも自由な寺院だ。色々驚いたのだが、なかでも一番は7,8台あるロールスロイスなどのクラッシックカーコレクション。その中にはスリランカに初めてやってきたベンツもあるという。
1979年に何人かのスリランカ伝統芸能アーティストによって始められたガンガラーマ寺院のペラヘラ祭りは、次第い規模を大きくしコロンボで一番文化的で一番重要なお祭りに成長した。
ペラヘラ祭りと言うとキャンディーのものが有名だが、コロンボのものも規模が大きく見応えは十分だ。スリランカの伝統舞踊と楽器やファイヤーダンスが、50頭を超える象と一緒に行進する様は圧巻だ。開催時期2月のポヤ・デー(満月の日)に2日に渡って行なわれる。
*1日しか時間がとれないなら、初日はリハーサルのような感じであまり盛り上げがらないので、2日目に行くことをお勧めする。
名前:ガンガラーマ寺院(Gangaramaya Temple)