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アマゾン観光の拠点の町マナウスに2週間滞在して分かった楽しみ方や治安情報【ブラジル】

アマゾン観光の拠点「マナウス(Manaus)」。行く前は、「大して見るものもないし、数日滞在で十分。」と思っていた。

しかしマナウスにはたくさん魅力が詰まっていて、思い出に残る町だった。そんなマナウスの魅力を体験談を踏まえてご紹介。

マナウスとは

アマゾナス州の州都でアマゾン最大の町。アマゾナス州の面積は157万1000 km2と広大だがその9割以上が未開のジャングル。

19世紀からのゴム貿易で栄えた町で、近代的な建物もたくさん建っている。コーヒー豆とかも有名。

とても変わったビーチや美しい劇場など見どころもあり、人々はとてもフレンドリー。もちろんジャングルツアーの拠点でもあるので、たくさんのツアー会社がある。

6月末の行われるアマゾン最大のお祭りはそのタイミングでマナウスに行けるなら必見だ。

実際に行って良かった場所

アマゾナス劇場(Teatro Amazonas )

マナウスで一番有名な建物がアマゾナス劇場。19世紀にゴム産業で繁栄したマナウスの象徴のようなイタリア・ルネッサンス様式の豪華な建物。

1896年にオープンし、現在は国定記念物として政府に保護されている。

入り口の大理石とシャンデリアのほとんどはイタリア、階段の手すりに使われているロートアイアンはイギリス、その他の材料はフランス、ブラジル国旗が描かれたドームに使われている36,000個のタイルはドイツからと言った具合に材料のほとんどをヨーロッパから輸入している。

劇場内で使われているブラジル産の木材も一度ヨーロッパに送られデコレーションされているという徹底ぶり。

ゴム産業の停滞とともに一度廃れたが1980年代に改修され、劇場本来の用途として使われだし、現在もコンサートやオペラなどを頻繁に開催している。

内部もとても豪華で700席の客席の内の450席はボックス席。コンサートを見なくても有料の内部見学ツアーもある。

ポンタ・ネグラ(Praia da Ponta Negra)

巨大なアマゾン川を海に見立てたビーチ。地元の人々と観光客にとても人気の場所。

黄色い砂浜にネグロ川(アマゾン川の支流)の黒い水のコントラストがとても美しく、ここで眺めるサンセットは息を呑むほどだ。

ビーチバレーなどのボールゲームやサイクリングなども楽しむこともでき、ビーチでくつろいでいるとお酒やフルーツを売りに来る人たちもいるので何不自由なく楽しめる。

またピラニアやワニなどの恐ろしい生物が入ってこれないようにネットがしっかり貼ってあるので安心。

川とは思えない雄大なビーチでアマゾンの水に触れるのは貴重な経験だ。マナウスの市内からバスで行くことができる。

アマゾン最大のお祭り「ボイブンバ」

毎年6月末にマナウスから約300キロ離れた小さな町「パリンティンス」で3日間に渡って行われるアマゾン最大のお祭り。

赤組と青組の2チームがチームごとに毎日3時間ずつアマゾンの民族文化をテーマに歌と踊りと巨大な山車で競い合う。

毎年8万人くらいの人が集まる大規模のお祭りだが、観光客にほとんど知られていない。とても面白いお祭りなのでこれから人気がでるだろう。

その他の主な観光地

Meeting of Waters(Encontro das Aguas)

アマゾンの支流のソリモインス川の黄土色の水とネグロ川の黒い水の合流地点。

2つの川の流れる速度と温度の違いによって70キロに渡り混ざらずに2色はっきり別れたまま流れている不思議な場所。マナウスで必見の観光地のひとつ。

ジャングル・ツアー

マナウスはジャングルツアーを扱っているツアー会社もたくさんあり、ジャングルの奥に入りキャンプやピラニア釣りなど、日数に寄って行うアクティビティも変わってくる。

ツアー会社を幾つかまわり内容を確認しよう。

治安

そこら中に落書きがあったり治安はあまり良くない印象。昔は強盗などの凶悪な犯罪が起きていたらしいが、今はそうでもないらしい。

人気のない所と夜はなるべく出歩かない。できる限り複数人で行動するのを心がけておけば大丈夫だろう。

気候

国旗に対する愛と主張が激しい

湿度も高くとにかく暑い。筆者たち訪れたのは南米の冬に当たる7月だが、それでも30度超えは当たり前。

夏には40度くらいまで温度が上がり、その上湿度が80%もあったりする。まさに地獄だ。

乾季(7月~10月)と雨季(11月~6月)で分かれており、比較的マシな気候なのが、冬にあたる6月から9月で、夏は12月~3月。くれぐれも夏に行くのは辞めておこう。

お勧めの安宿

全員が客というわけではないとこが面白い!
Família Crosa

この宿に泊まっていなかったら筆者たちのマナウス滞在は全く違ったものになっていただろう。

スタッフ全員英語が喋れ、とても親切でフレンドリー。まるでホームステイをしているよう。

建物内は狭いので外にたむろするのがこの宿のスタンダード。何時でもスタッフと宿泊客がいて、くだらない話をしている。

最後に「筆者の中のマナウス」

数日滞在して移動する予定だったマナウスが筆者たちが旅した1年半の中で強烈に思い出に残っている場所のひとつになっている。

理由は、出会った人々がとてもユニークで一緒にいて楽しかったからに他ならない。

無口な元ジャングルの住民、アメリカは調子に乗っているといつもアメリカ人の文句を面白おかしく言っているおじさん、商売が下手で無料でいろいろくれるホテルのオーナーのお父さん、少しお酒を奢ると何処へでも一緒に来て案内してくれる元ニューヨーク在住の従業員。

マナウスが気に入り居座ってしまい、近所の墓には財宝が眠ってると言って墓荒らしをしているドイツ人、元マフィアの用心棒で現在は気の良い屋台のシェラスコ売りなど、それぞれがとても濃いキャラで毎日特に何もしなくても楽しかった。

ほとんどの人は日本から来たと言うと歓迎してくれるので、行きつけの店を作ったりホテルの人と仲良くなったりと、是非ユニーク現地の人々とも絡んで思い出を作って欲しい。

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