OECD(経済協力開発機構)がOECDに加盟している35ヶ国の「生活の質」ランキングを発表した。
11の要素からなるランキングは、「住宅」「所得」「仕事」「コニュニティ」「教育」「環境」「選挙などの市民参加」「健康」「生活の満足度」「安全性」「ワーク・ライフ・バランス」。これらの項目の合計点数でランクが決まっている。ではランキングを見ていこう。
■目次
アイスランドは1年以上失業している人の割合が0.7%と加盟国平均2.6%より圧倒的に低い。しかし物価が高いのが影響し生活に必要な経費を引いた自由に使えるお金は平均を下回っている。住宅事情とワーク・ライフ・バランスが平均以下だが、環境とコミュニティが高得点。全体的な生活の満足度は10点中7.5と加盟国平均の6.5より上回っている。
住宅環境と収入が加盟国中1位。生活に必要な経費を差し引いた自由に使えるお金も加盟国中1位。だが高所得者と低所得者のギャップが大きいのが問題。トップ20%の人収入がワースト20%の8倍もの差がある。全体的な生活の満足度は平均値より高い6.9だ。
労働環境が良く、4%の国民が長時間労働していると感じており、加盟国平均の13%を大きく下回る。教育も9.3と高得点。全体的な生活の満足度は10点中7.4と高得点。
人口が少ないのも手伝って汚染などのレベルが圧倒的に低いので生活環境がとても良く、その結果健康が高得点。コミュニティは加盟国1位。99%の人が困ったときに頼れる人が回りにいると答えている。全体的な生活の満足度は10点中7.4。
市民参加が高得点で最近の選挙では86%の国民が投票を行った。また長時間労働をしていると感じている人の割合は1%と加盟国中ナンバーワン。全体的な生活の満足度は10点中7.3。
住宅環境が加盟国中2位と非常に良く値段と広さのバランスがとても良い。安全性と生活の満足度も高得点。平均寿命も加盟国平均が80歳の中82歳と長寿。全体的な生活の満足度は10点中7.4。
畢業率が3.1%ととても低いスイスは労働環境と収入が加盟国中2位と高得点だが選挙が頻繁に行われるのが原因となり前回の投票率が48%と低い。全体的な生活の満足度は10点中7.6。
有給休暇の平均が年間5週間と長くワーク・ライフ・バランスが2位、安全性、教育、生活の満足度が加盟国中3位。全体的な生活の満足度は10点中7.5。
2013年と14年でトップをとったオーストラリア。前回の投票率が93%と圧倒的な数値で市民参加が1位。健康と教育は加盟国中3位。全体的な生活の満足度は10点中7.3。
寿命、高水準の教育と低い失業率で堂々のナンバーワン。生活の満足度と安全性、環境が加盟国中1位。全体的な生活の満足度は10点中7.6。
収入に関しては貧富の差が大きいが5位と高得点。平均寿命も83歳と平均より3歳高い。政治への市民参加がワースト2で前回の投票率は53%。ちなみにワースト1はチリ。ワーク・ライフ・バランスもワースト5位と低い。労働環境の悪さから健康もワースト5位。全体的な生活の満足度は10点中5.9と平均の6.5を大きく下回る。
北欧の国が全てランクインと北欧の国の生活レベルと国民の満足度の高さが伺える。諸外国の良い所を見習って、私達一人一人が投票に行き少しでも幸せに生きれるように政治に参加していかないと深刻な高齢化社会をどこよりも早く迎える日本はどんどん若者が生きづらい社会になってしまうだろう。