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ベトナム南北線(統一鉄道)の乗り方。ダナンからニャチャンまで行ってみた。【ベトナム】

ハノイからサイゴン(ホーチミン)まで南北1,726kmを結ぶ鉄道、南北線。統一鉄道と呼ばれ親しまれるベトナム統一の象徴。

ハノイからサイゴン(ホーチミン)まで3040時間もかかり、しかも飛行機やバスと比べて値段も安くない。しかし情緒溢れる南北線は「世界の車窓から」にも何度も紹介されたほど人気があり飛行機では決して味わえない魅力がある。

1番の絶景ポイントはダナンとフエの間、ハイヴァン峠付近からの車窓の風景なのだが、筆者たちはダナンからニャチャンまで利用してみたので、その方法をご紹介。

チケットの買い方

ダナン駅。GAは駅と言う意味。

1番確実なのは直接駅に行って買う方法。

チケットは町にある旅行代理店やインターネットでも購入することは出来るが、旅行代理店の手数料がかかり少し割高。特に事前に購入できるインターネットはさらに割高な印象(現在インターネットでは代理店が代理購入するだけで鉄道会社が直接販売はしていないのが理由)。

筆者たちは前日に駅に直接行き購入した。

ダナン駅のチケット売り場の場所と買い方

ダナン駅の建物真ん中あたりに入るとすぐに写真のチケットカウンターがある。

行きたい場所と日にちを告げると出発時間(何本かある)を教えてくれるので、希望の時間と席のグレードを選び、支払いを済ませ終了。後は当日駅に行くだけだ。

出発時間は幾つかのサイトで調べることができる。下記サイトがそのひとつ。値段は代理店の手数料が入っているので実際の値段よりかなり高い。

Vietnam Railways System

注意:チケット購入時パスポート番号が必要なので、パスポートを持ってくるか番号をメモしておこう。

チケットの種類とグレード

ベトナム鉄道の座席種別は多く以下の通り。値段設定も細かく分けられている。

グレードが高く値段が高い順から;

ソフトベッド(上段/下段)

1番グレードが高い席。寝台席の1等車。上段と下段とでも値段が違い下段の方が上段と比べて天井が高く値段も少し高い。ベットにはマットレスが敷かれており快適。電源もそれぞれ用意されている。

ハードベッド(上段/中段/下段)

寝台席の2等車。上段、中段、下段があり下から上に行くに連れて値段があがる。1番広い下段の席でも座ると頭があたる。ただしハードベットと言っても布団は敷いてありソフトベッドほどの快適さはないが鉄道と考えると十分快適。

ソフトシート(エアコン有り/エアコン無し)

リクライニングも出来る一般的な座席。エアコンの有り無しで値段は変わる。筆者たちは昼間の移動で寝る必要がなかったので、このソフトシートを選択。周りのベトナム人達と風景(あいにく雨だったが)を眺めながら楽しく移動が出来た。

ハードシート(エアコン有り/エアコン無し)

木製の座席で背もたれも直角。情緒があり「世界の車窓から」などでも取り上げられているが、想像通り乗り心地は悪い。こちらもエアコンの有無で値段は変わる。

電車の乗り方

奥がホーム。列車が来る時間の前には係の人が改札をしにくる。

ホームへの入り口のところに係の人がいるので、列車が着いたらその人にチケットを見せてホームへ。それまではホーム手前の待合室のようなところで待機。

筆者たちは朝8時くらいの列車だったので、近くの売店でバインミーを買って列車が来るのを待った。写真に写っているホワイトボードに何時にどの列車が来るか書いてある。遅れたりしてる場合もホワイトボードで確認できるので安心。

150円くらいだった。

列車が着たら

写真はソフトシート。警察学校を出たての生徒達?が一緒の車両で和気あいあいだった。

列車が着たらチケットに書いてある車両番号に乗り込もう。チケットにはベトナム語表記の他に英語表記もある。ちなみに「Coach」が車両と言う意味。

 

もし分からなくても駅員が立っているので聞けば教えてくれる。列車が発車すると係員が来るのでチケットを見せよう。

いきなり笛の練習をしだす警察官。かなり自由。

 

目的地に着く時のアナウンスはないので注意。

車内に時刻表があるのでそれを参考にするか事前に調べた到着予定時間を参考にし、時間が近づいたら降りる準備をしよう。

筆者たちは到着予定時間近くになったら周りの人に確認した。英語がお互い分からなくても駅名だけ言えば仕草で教えてくれる。

お腹が減ったり喉が乾いたら

統一鉄道にも車内販売があり、お腹が減っても安心。言葉が通じなくても欲しいものを指させば問題ない。筆者たちも弁当を買って食べた。

確か200円~300円くらい。かなりのボリュームで味も悪くなかった。一緒の車両に乗っていた若い警察官たちは持ち込んだ食べ物を食べ続け、さらに車内販売が来る度に弁当を食べていた。若者の食欲は凄いと改めて感じた瞬間だった。

また少しレベルは高いが、途中駅で停車した時に降りて買い物をすることも可能。たくさんの人がやっていたが、筆者たちは怖くて出来なかった。

最後に

ダナンからニャチャンまで約10時間の長旅だったが、飛行機やバスでは味わえない風情のあるベトナム統一鉄道の車窓と現地の人とのちょっとした交流が楽しかった。

隣で笛を吹き出す人や、驚いたことに車両と車両の間では煙草を吸っても問題ないらしい。そんな昭和の雰囲気がまた懐かった。

ベトナム統一鉄道は乗ること自体が観光のようなものなので、時間に余裕がある人は夜行列車で寝台で寝てしまうのではなく是非昼間のシート席で利用してみて欲しい。

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