インドを選んだ理由は、
たしか「インドって大嫌い」という人がいる国だったような気がする。
大学に入ってやっと親の保護バーが上り、好きなところにいくことが出来るようになった反動もあったように思う。
インド旅行の条件
1,一人で行かないこと
2,夜は暗くなったら出歩かないこと
3,無事に帰ってくること
私の目標では19歳で一人旅に出ることだったので1の条件でまず悩んだ。
周りの友人にインドに行こうと誘ってもまだ大学1年生になったばかりの友人達で
インドに一緒に行きたい!という友人はいなかった。
そのため、日本企業が企画しているツアーに申し込むことにした。
これで問題はなくなった。(簡単じゃん・・・)
旅行の内容
7月の平日のフライトで9日間の旅行。
ドライバー 1名
ガイド 1名
ホテル代 6泊分
食事代(朝昼晩)
飛行機代
全部入って12〜14万程度だった。
安く感じた。
精神的な不安打開策
予防接種:なし
海外保険:なし
怖いもの知らずとはこれである。
打開策は特に必要なかった。
8月の暑い中。
到着はたしか夜中の12時ごろで、空港の外に出れたのは恐らく夜中の1時か2時だった。
あたりを見回してもいるはずのドライバーがおらず、途方にくれた。
そのせいか着いた瞬間に恐怖に襲われた。
スパイスの香りあふれる道路へ一歩を踏み出すことが出来ないほどだった。
夜中の空港周辺には物乞いや寝ているのか浮浪者なのかよくわからぬ人々で一杯であった。
初めてのボッタクリ経験
そしてどうしようかと迷っている私に数人の男が電話を差し出して、Cellphone!
Cellphone!と声を掛けてくる男がいた。
電話なら、そこに公衆電話があるわい!と思ってトライしてみたものの、使い方が分からず。。
結局彼らのうちの一人から携帯電話を借りて、ドライバーの行方をインド人担当者となっている電話番号に連絡した。
すると、確実にベッドから電話口に出たのであろうとぼけた声が聞こえた。
「Oxnag8hjfです!!ど~されましたが!!?」
「今ね、インドのデリーの空港についたんだけど、誰もいないんだけど迎えはくるんですか?」
「それは!!すみません!今はデリー、空港ですか!?」
「そう。デリー」
「少しお待ちくださいね!!今連絡して迎え行くようにしますから!」
そう言ってブチっと切れた。
すかさず電話の持ち主は1000ルピー!と言ってきた。
もう疲れていて訳がわからなかったせいか。
ため息交じりにそれを払った。
これ今ので1,000円かよ!?たっっっっっっk!ぼったくりってこれのことか。インドめ!
そうケチつけながらも相変わらず不安はぬぐい切れずにドライバーを待っていた。
すると、15分程度してやっとインド人が
「ヤマグチ?(仮名)」
と指差して言ってくるではないか。
私も答えずに名前を聞いた。
「ムハンマド?(仮名)」
二人して頷きあってやっと車に乗ることができた。
そこですぐに安心したんだろう。ホテルのことはほとんど覚えていない。
とにかく頑丈な鍵がされていて、閉めるときも開けるときも重くて音が大きかったことだけだ。
気づいたら黄身が白いゆで卵が乗った朝食が部屋に運ばれてきた。