チリのアタカマ砂漠から塩湖で有名なウユニへは長距離バスで行くことができるが、この区間には数々の絶景が広がっており長距離バスでただ通過するには勿体無い。
そこでこの区間を旅する世界中の旅人の間で人気のアタカマ砂漠からウユニへの間にある絶景を観光しながら周る2泊3日のツアーがオススメだ。
2泊3日でアタカマからウユニへたくさんの絶景を楽しみながら向かう。4WDの車に最大6名(筆者たちは5名だった)+ドライバーでツアー最後まで同じメンツで行動する。
筆者たちの場合は、日本人の男性1人、フランス人カップル+ベルギー人の男性の合計5人+ドライバーだった。3日間ずっと行動を共にするため、必然的に仲良くなりツアーが終わった後もしばらく一緒に行動したりした。
ツアーには全ての食事と宿泊代金も含まれていている。ただし国立公園、ウユニ塩湖に浮かぶ島「インカウアシ島」の入場料などが含まれていないのと、途中でジュースやビールなどを買う場合の為に幾らかボリビアのお金が必要。
また2泊3日でウユニへ抜けるもの以外にも3泊4日でサンペドロ・デ・アタカマに戻ってくるツアーもあるのでチリに戻って来る必要がある人はそちらを利用しよう。
朝7時~8時くらいにホテルにバンがピックアップに。その後そのままチリのイミグレに行き出国手続き。ボリビアの入国審査を終えた後に外で朝食。
その後に4WDに乗り換え国立公園へ。白や緑や赤い色のそれぞれとても美しいラグーナにフラミンゴの大群、間欠泉に絶景の天然温泉(6ボリビアーノ/約100円)など盛りだくさん観光した後に宿へ。
ツアー会社やツアーの値段によっても違うのだが、筆者たちの初日にの宿はお世辞にもあまり良いとは言えず、車に一緒に乗ったメンバー全員と同部屋。電源も部屋に一つしかなく順番に充電。シャワーもないので温泉に入ったときにしっかり汚れを落としておこう。
1日目とはガラッと変わって様々な奇石巡りからスタートし、これもまた美しい黒いラグーナを散歩。途中リャマの群れと何度もでくわしながら、蛇の形をした川が遥か下に流れるビューポイントへ。
映画「マッドマックス」に出てきそうなゴーストタウンでビールを飲み休憩。そして塩のホテルへ。ここでは2人一組で部屋が与えられ、新しいホテルらしくとてもキレイな部屋だった。
有料(10ボリビアーノ/約160円)だがホットシャワーもある。そしてもうここはウユニ塩湖内。夜はとても星がキレイだった。
ウユニ塩湖で朝日を拝む。筆者たちが行った時は、日本人に大人気な「鏡張り」の時期からは外れていたが、それでも息を呑むほど美しかった。
朝日を味わった後は朝食。そして沢山のサボテンが美しいインカウアシ島観光(30ボリビアーノ/約500円)。周りに何もない真っ白な塩の世界へ移動し、みんなでトリック写真。ドライバーが小道具も持っている。
世界各国の国旗が建っている元塩ホテルのミュージアム。その後すぐ近くのコルチャニ村でカラフルなボリビアの民芸品やウユニ塩湖の塩などのお土産購入の時間。
そして昼食はリャマの肉。クセもなくこのツアー中で一番美味しかった。最後は「列車の墓場」砂漠にたくさんの廃車になった錆びた列車が放置されて、前日のゴーストタウン以上に映画「マッドマックス」。そしてウユニの町に行きツアー会社の前で終了。時間は14時~15時。
サンペドロ・デ・アタカマにはたくさんの旅行代理店があるが、大本のツアー会社は幾つかしかない。ただ内容が少しずつ違うようなので、最低でも何件が回って納得が行くものを探そう。
また旅行代理店によって値段が変わってくるので、サンペドロ・デ・アタカマに着いてすぐにツアーを申し込むのではなく、まずは旅行代理店を周り内容と値段を聞いて、次の日に一番条件が良いところに申し込みをしに行こう。
旅行代理店によって違うが高い所で130,000ペソ(約21,700円)で大半は110,000ペソ(約18,300円)。交渉して100,000ペソ(約16,700円)が相場らしい。
筆者たちは前日に幾つか旅行代理店を回り、Star Gazing tourとまとめて同じ会社にしてディスカウントして貰った。料金は2つツアー合計で二人分210,000ペソ(約35,000円)。
筆者がアタカマ砂漠に行ったのが5月。ツアー会社の人曰く、オンシーズンじゃないから安くしたという事なので、時期によってはこれより高くなる場合もあるだろう。とにかく数件は回って比べてみよう。
1日2リットルの合計6リットル持ってくるように言われる。食事の時は飲み物がついてくるので、そこまで必要ないが高山病対策にもなるので多めに持っていき、いつもより多く飲もう。
1日目の宿泊先の近くにある売店で水が買えたので万が一足りなくなった人はドライバーにどこかで買えるか確認しよう。
国立公園の入場料とウユニ塩湖内にある島「インカウアシ島」などやツアー代金に含まれないジュースやビールなどを買う時に必要。サンペドロ・デ・アタカマ内に幾つもマネーエクスチェンジがあるので両替しておこう。250ボリビアーノ/人は必要と旅行代理店で言われた。
温泉に入る時に必要。
ホテル以外でトイレに行く時にないことが多いので持っていると大変便利。
塩の宿では充電する場所が幾つかあったが初日の宿は5人に対して電源が1つしかなかった。携帯やカメラの充電の為にモバイルバッテリーがあるととても安心。
標高が5000メートルもあるような高所をまわるので、高山病の注意が必要。お勧めはサンペドロ・デ・アタカマで数日滞在し、「月の谷」などを観光しながら体を慣らし、それでも不安な方はサンペドロ・デ・アタカマの薬局でも手に入るので高山病の薬を買ってツアーに挑もう。ちなみに高山病は英語で「Moutain sicknessまたはaltitude sickness」。筆者たちも軽い頭痛を感じた。
ツアー会社には宿にはwifi環境があると言われていたが、全くの嘘。2泊3日のツアー中はwifiはどころか携帯の電波もほとんどない始末。ツアー中は誰にも連絡が取れないのを覚悟しておこう。
このアタカマからウユニへ抜ける2泊3日のツアーは、他に類もみない美しい世界を見ることができる。しかも毎日違った絶景を見せてくれるので飽きることがない。
途中にリャマの群れ、フラミンゴを何度も目撃。見れることが珍しい狐も見ることができた。(ドライバーも写真を取っていたので本当に珍しいのだろう。)値段もそこまで高額ではなく、とっても満足感の高いツアーだ。
また3泊4日でアタカマに戻ってくるコースや逆ルートのウユニからボリビアへ抜けるツアーもあるので、この辺りに行く予定の人は是非参加して欲しい超絶オススメなツアーだ。