赤っぽい土が続く中、みんなで思い思いの場所で記念撮影。
それぞれの写真を撮ってあげたり。
車に乗ると、トーマスがドライバーのミゲルと今日の予定について話していた。
と言っても私たちには理解できない。スペイン語で会話をしているから。
トーマスは前にも書いたような外国人。栗色っぽい金髪に高い鼻に青い目が特徴的。
彼の出身国のベルギーの言語は国の真ん中から北がオランダ語、南がフランス語と別れている。
だからベルギー人は当たり前のように母国語を二言語持っているのだ。
そしてさらに英語も勉強するらしいが、その上このトーマスは言語習得能力が高いらしくスペイン語も話されるとのこと。
全部合わせて、4ヶ国語。
同乗のアレックスとポリンの二人はフランス出身だが、スペイン語と英語が話せる。トリンガルだ。
トーマスはスペイン語がわからない日本人3人のために必ず英訳してくれた。
「今のはね!今日はこの後OOとOOOに行って、OOって宿に泊まるって教えてもらってたんだ!シャワーはないみたいだよ♪」
と教えてくれる。
面倒だろうに、気にせず教えてくれるのだからありがたい。
それにしても、日本人は英語だけ話せればそれで尊敬の目を向けられるけれど、そんなのヨーロッパ圏の人にしたらもうレベル低すぎるってことか・・・。
目の当たりにした語学レベルの違い。
言葉がわかれば、他の国の状況も知ることができるし、価値観もわかるし、新たな就職先に選べるかもしれないし、友達だって作れるかもしれない。
そういうことだ。これか、Hが言っていたのは・・・と驚いた。
トーマス「ベルギーやドイツ、フランスの人たちが出稼ぎに行く国知ってる?」
C「知らないよ、どこなの?」
トーマス「スイスだよ、スイスは物価が高くて給料がいいからね、みんなスイスに行くんだ。」
C「そ、そうなの・・・・?スイスはフランス語圏だしね、そうだよね、トーマスも行けちゃうってことだね?」
トーマス「そうだね、でも僕はもう何件かいい就職先に受かってるからスイスにはいかないけど、可能だね!」
C「すごいね~」
話を聞いていてやっぱりヨーロッパ圏に生まれることが出来た人たちはことは本当にラッキーだよな~と思う。
今まで、日本人に生まれることができて、こんな風に旅できる時点でもうラッキーな人間だと思っていたけれど、西ヨーロッパの普通の家庭に生まれられた人たちはもっとラッキーだな~と思ってしまった。
言語をいくつも勉強できて、大陸を陸路で移動できて。
他の地域に住むのも比較的自由で。
日本っていうのはユニークな国だけど島国だからいつもどこかに旅行に出かけるときは一大イベントだもんな~。
島国ってそういうことだ。
湖に着いた。
リャマがたくさんいて、私たちを不思議そうに見ていた。
みんな静かに静かに近づいて写真をとった。
可愛いリャマくん。
彼らの毛はセーターにされて、ボリビアの人たちを温めて来た。
彼らのミルクはたくさんの人たちに飲まれて栄養となった。
彼らの肉は臭みが少ないので多くの人に気に入られて食べられて来た。
そして、彼らは農業の手伝いもにない、飾りをつけられたリャマは観光客の記念写真にもお供して来たらしい。
リャマくんは働き者で、リャマくんはボリビアの人々に、いや南米の人々に欠かせない動物なのらしい。
すごいね、リャマくん。かわいいリャマくん。
黒いね!うん、確かに黒い。
毎日これでもかと移動してるからどれだけの距離なのかいまいちわからないけれど、この数日間でこれだけ色の違う湖を見れるとは思っていなかった。
そして、この裏に行くと、とっても日差しは強いのに苔と小さな小川に氷が張っていた。
そういえば。今は冬だった。
2泊めの夜は塩で出来たホテル。
ここは新しいホテルらしく、とっても綺麗で塩のお部屋もあってとってもかわいい。
そして温水のシャワーもついてる!
Wifiは繋がらなかったけれど、シャワーに入れるのは本当にありがたかった。
ツアー中はどうしても砂埃を被りやすいし、日中は温度もそこそこ上がるから汗もかいていた。
2つしかないシャワーのためにみんなで並んで待って、食事の時間を待つ。
今日はビールが飲めるぞ~!とみんなでビールとワインを買った。
やったね、やったね~と美味しく飲み、食事が来た。
スープとラザニア?良くわからない組み合わせの食べ物が出て来た。
もう、こういうのはお決まりなんだよね!毎回なんだかおかしい洋食が用意されてた。
夜は早めに就寝。