「死の谷」恐ろしい名前がついたデスバレー国立公園はアメリカのカリフォルニア州とネバタ州にまたがるアメリカで1番大きな国立公園。
総面積は13,158平方キロメートルでなんと長野県とほぼ同じサイズ!海抜下86mの灼熱砂漠から標高3,368mの高山まで横にも縦にも広域に渡っていて、アメリカで最も暑く、最も乾燥し、最も海抜が低いのがここ、デスバレー国立公園だ。
夏は50度を超える気温と極度の乾燥。広大な塩湖。
木々が生えない為、ひとたび雨が振ると全ての水が集まりすぐに大洪水になる過酷な環境は、生き物の居る気配がしない。それどころかある時点で時が止まってしまっているような感覚に襲われる。
デスバレー国立公園は他のどの国の国立公園とも違う独特の雰囲気だ。
公園自体が巨大なので見どころが沢山あるのだが、ここでは代表的なものだけを紹介しよう。
西半球でもっとも海抜の低い場所として知られており海抜マイナス86m。白く広がっているのは塩の結晶でもともとは塩水湖だった。
「悪い水(飲めない水)」ということでバッドウォーターと名付けられたとか。気温は50度に達することもあり動植物はほとんど生息できない。世界で最も気温が高くなる場所のひとつで記録は57度。
標高1669mからのデスバレーを一望できるビューポイント。眼下に広がるには海抜マイナス86mの白い塩湖、バッドウォーターの白い大地が広がり、奥には3,000m級の山が見える。
地面に移動した跡を残しながら数キロにも渡って「移動する石」がある。動いているところを観測したことはなく、どうやって移動したのかは謎だった。
色んな仮説が建てられたが2014年に謎が解明。冬の雨が凍って氷を作りその氷が風で石にぶつかり押していたのだそうだ。かなり遠いので行くのは大変。
バッドウォーターとは対照的にゴツゴツとした岩のような塩の結晶が辺り一面に広がる。悪魔くらいしかここでゴルフが出来ないだろうということからこの名前がついたそう。
湖底に沈殿した泥が300~500万年前の地震や浸食によって作られた白い岩山。このうねるような地形が陽の光を浴びると地層に含まれる様々な鉱物が黄金に輝く。
ロサンゼルスから4時間、ラスベガスから3時間、レンタカーやツアーで行くことができる。
公園内にはキャンプ場やホテルなどもある。夏は気温が50度を超えるので水は十分に持っていこう。夜は気温がぐっと下がるので夜まで居る場合は防寒具が必要。
他にもスターウォーズの撮影に使われた砂漠、サンド・デューン、ビジターセンターがあるデスバレー国立公園の中心、ファーニス・クリーク、巨大なクレーター、ユービーヒービークレーターなどデスバレー国立公園にはこの世のものとは思えない絶景が盛り沢山だ。