大阪天神祭
期間は6月下旬吉日~7月25日までの一ヶ月間様々な行事(イベント)が行われる。
そもそもは西暦951年(天暦5年)に始まったとされているもので、大河より神鉾(カミホコ)を流して流れ着いた場所に最上を設けて禊祓いを行うものだ。
が、長い歴史の中で、中止を何度も経験し水の都が平和であることに感謝し、今後の平和と平静をお願いする祭りと移り変わっていった。
見所は100隻を超えようかと言う船団が大川を上流に向かって航行し、その船の上で何人もの男たちによる船上祭りである。
特にどんどこ船講は船上には溢れんばかりの男たちが立ち、直立しているのがやっとと言うほどのスペースながら太鼓に鉦10種類のおとでリズムを織りなし船は川を上っていくのである。
併せて必ずお目にかかりたいのが、龍踊りである。
天満宮の中でももちろん、祭り囃子が見られるがここに向かってきた人々が最後にお目にかかれるのが龍踊りで龍が天を昇る様子をイメージしており人差し指と中指を突き出しピースの様な形で龍の肢を表、体をくねらせ踊りを踊る。
これは老若男女問わず行う踊りで、その囃子についても東京で聴けるものとは異なり、その昔日本もそれぞれの地方が国として別れていたことを感じさせてくれる。
こんなにも独特な歴史を持つ神祭り、一ヶ月間と長い期間を掛けて行われるが、もちろんそれが毎年順調になされてきたわけではない。
これまでに幾度の水害や戦争等の影響を受けてきた大阪の人々がたくさんの知恵を絞り存続させてきた歴史のある文化・祭りであることを心して見物にいくとより、大阪の熱気を楽しめることだろう。