アメリカとカナダの間に落ちる世界でもっとも有名な滝のひとつにあげられるナイアガラの滝(Niagara Falls)。
巨大な滝でありながら観光地として開発されておりアクセスも比較的容易なことから北米でも常に人気の旅行スポットのひとつ。
五大湖であるエリー湖からオリエンタル湖へ流れるナイアガラ川にアメリカのニューヨーク州とカナダのオンタリオ州の間にあるアメリカとカナダの国境になっている。
ただしニューヨーク州と言ってもマンハッタンなどの中心からはかなり遠く日帰りで行けないこともないが一日がかりだ。
ナイアガラの滝はアメリカ滝(落差58m、幅330m)、その支流のブライダルベール滝(落差55m幅15m)、カナダ滝(落差56m、幅675m)から成っている。
17世紀に発見され18世紀にはすでに観光地化されている。なんと年間1,400万人が観光に訪れる人気スポット。
ナイアガラの滝が形成されたのは1万年前のウィスコンシン氷河期とされており、11キロも下流にあったという。
1950年までは水による侵食により毎年1メートル上流に移動していたが、1960年代にかけて行われた水量調節の工事により侵食は毎年3センチに抑えられている。それでも2万5千年後にはエリー湖に埋没されてしまうという。
その圧倒的な水量を利用して水力発電も行われていて世界最大級の電力源となっている。
轟音と共にこんなに大量の水が流れ落ちてどうして水が無くならないんだろう?と思うような圧倒的な水量は一見の価値あり。
年間を通して観光は可能だがベストシーズンは6月~9月の夏。天気が良ければ滝の水しぶきによってナイアガラの滝にかかる虹を見ることが出来る。
10月から11月にかけてはカナダの国旗にもなっているメープル(楓)が紅葉し滝と紅葉を楽しむことが出来る。気温は真冬並みになるのでしっかりとした防寒が必要。
12月~3月辺りは極寒だが、凍った滝とその水しぶきによってできる樹氷は大変美しい。
その後春になるにつれて雪や氷も溶け出し水量が増えてくる。
ナイアガラの滝の周辺も観光地として整備されておりカナダ側には多くのホテルやレジャー施設が並んでいる。橋一本渡ればアメリカ側、カナダ側に行くことができ歩いて国境を渡ることも可能。
もっとも有名な昔からあるアクティビティはアメリカ・カナダ両サイドから出る遊覧船「霧の乙女号」による滝壺クルーズだ。
他にはカナダ側にあるナイアガラの滝を真横から見ることが出来るもっとも人気のビュースポット、テーブルロックやナイアガラの滝を真裏から見ることが出来るジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ、最上階にレストランもあるスカイロンタワーの展望台や観覧車、ヘリコプターツアーなどカナダ側の方がアトラクションは充実している。
夜になるとほぼ毎日ライトアップが行われ春・夏には花火も上がる。
アトラクションによっては合羽は貸してもらえるがかなり濡れるので濡れても困らない格好で行こう。
写真や映像では絶対に伝わらない圧倒的な自然のパワー。世界三大瀑布のひとつでありながら他の2つと比べてアクセスが良く、ここまで巨大な滝を間近や真裏で見ることができるのはナイアガラの滝だけだろう。
カナダ側にはカジノやワイナリーやアミューズメントパークもあり子供連れでも数日楽しむことも可能だ。
少し前は新婚旅行としても人気の場所でもありスカイロンタワーの近くの観光局では新婚旅行の記念として「ハネムーン証明書」なるものが貰え一人分のアトラクションが無料になるので新婚旅行の方は是非活用しよう。
行き方と詳しいアトラクションの説明はTrip Advisorのナイアガラの滝を旅する人へ、行き方やツアーなど19の実践アドバイスに詳しく書いてあるのでこちらを参照して頂きたい。
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湿布わろた
ご指摘ありがとうございます!早速修正しました。