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“The Travel Story 21” -流れ行く国- 【シンガポール 】

シンガポール到着

サイゴンから飛行機に乗りシンガポールへ。

ほとんど寝ている間に到着したがシンガポールという国についてどんな国なのか私はよく知らなかった。

覚えているのはポークジャーキーが有名ってこと。

それ以外は親戚がよく旅行に行くようだがなぜ行くのかよくわからない旅行先だと思っていた。

とにかく空港を出て見たら地下鉄まで続くエスカレーターがあって、どこもピカピカで久々の新興国になんだか浦島太郎のような気分になった。

これまでに旅行したどのアジアの国よりも人種が入り混じっていることがわかった。

着いて見回せば中華系、インド系、中東系、白人、黒人と様々な人種の人たちがいた。

電車に乗るとさらにそれがよくわかった。そしてそれぞれがそれぞれの国の言葉を使ったり英語を使ったりしていた。

これが「流れ行く国」と題名につけた所以である。

外を見ればビルやアパートが立ち並びその建物の質はかなり高いことが伺えた。

空港から街への電車・バスがわかりやすいところもさすがは先進国。

ホステルに到着し、早速チェックインした。

シンガポールでは一泊3000円を切る宿を探したが、見つけることができず、ホステルに泊まることにした。

いくつか候補があったのだが、ベッドにカーテンが着いてるということを理由に今回60s hostelを選んだ。

金額は一泊3,350円(2人分)、ここに4泊することとなった。

物価が高いこの国に4泊もする理由はH氏の友人フアッドさんに会うためだ。

チェックインを済まして部屋に入って見てかなり気持ちが落ちた。当たり前だけど、もちろん狭いし、なんかカビ臭い上にインド人がいるせいかスパイシーな香水の匂いがする。窓ももちろんない・・・。

トイレとシャワーが一緒になっていてそれがかなり狭い。8人部屋が2部屋あるのにシャワールームは2つだけだ。

狭いことは仕方ないのだが匂いがとにかく辛かった。

それでもすでに予約してしまったし物価の高いこの国での寝床が確保できたのだからまだいい方らしい。

フアッドからの連絡を待っていると、ホテルの前に到着したとの連絡をもらった。

マレー系シンガポール人の友人フアッドさん

5~6年前にH氏の友人の紹介で友達になったという2人。

両方とも飲兵衛らしく遊び仲間という感じだということは散々聞かされていた。

彼は車で迎えに来てインド料理屋に連れて行ってくれた。

(フアッド氏と話すH氏)

そしてマレー訛りでかなり速いスピードで英語を話す。

正直最初は何を言ってるのかわからなかったのでなんとなくニコニコしているだけになった。

フアッド(以下F氏)が言うにはインド料理がシンガポールで一番安い料理だと言っていた。

C「シンガポール料理って何?」と聞くと、

F氏「チャイニーズとかマレー料理とか、インド料理かな。シンガポールってのは多国籍国家だからね。」と教えてくれた。

久々のお買い物

次の日、私たちは久々のショッピングに出かけた。ウィンドウショッピングでは無い。

洋服を購入するためだ。

12月から旅を始めてまだ1ヶ月ではあったけど3、4日に一回くらい洗濯を出しているせいで洋服の消耗具合が激しいこと。

それにシンガポールという煌びやかな国でヨボヨボの洋服を着て歩くのも気が滅入る。

(写真ではわからないけどこのワンピースも毛玉だらけ、(泣))

アウトレットのある場所まで1時間弱電車に乗りアウトレットの中を歩き回った。

私が購入したいものはワンピースと、生地の薄いロングパンツ、H氏はTシャツだ。

昼前に到着して歩き回って昼食をとった。

大した料理でもないのに1000円以上する・・・と安いものにこだわって500円くらいのものを注文したらこの有様。

茶色い・・・。悲しくなるので食費で節約するのを諦めた。ここは日本より物価が高いんだ、仕方ない。

そしてさらにまた歩き回る。かなり歩いたが目当てのものは見つからない。

シンガポールの人たちが好むものが私の好みに合わないことと、いいかも!と思ったものでもアウトレットのためにサイズがなかったりするからだ。

結局6時間以上歩いて私は何も買わなかった。

 

H氏からは6時間も歩いたんだからなんか買えばいいのに、と言われたがイメージのものとは違うものを選ぶことが出来なかった。

H氏に言わせれば

「どうせ数ヶ月しか着ないんだし、そんな高いものなんて買わないんだから嫌いじゃなければ良しとしないといつまで経っても買えないよ。」

私からしたら

「毎回撮る写真に好きでもない服で移りたくない!一生残るんだ!しかも洋服は自己表現だ!日本から持って着た洋服みたいに気の抜けた服は着たくない!」

と妥協はできなかった。(結局妥協することになる・・・)

その後今日も迎えに着てくれたフアッドさんはシーフードを食べに行こうとシンガポールのど真ん中、ビルの間に出る屋台に連れて行ってくれた。

貝や魚、カニなどが調理されて出て来た。私は肉ならランプ、魚介ならカニ味噌、いか、貝が大好き!魚は日本の煮魚や焼き魚、刺身が好き。だからここでも大好物が出て来たことには大興奮だった。

これまでタイ・カンボジア・ベトナムではなかなかこんなに豪勢な食事はなかったから。

Lounge Kilo

食事が終わるとクラブ(Lounge Kilo)へと繰り出した。

日本と同じように持ち物検査とIDチェックをして入場料2500円を支払い中へ入る。

洞窟のような通路に、洞窟の中のようなBARだった。

旅中だし、結婚したばかりなんだからと何度も私たちにお酒を持って来てくれた。

だがお酒はものすごく高い。コロナのビール瓶を3本買っただけで5000円。

日本で考えられるだろうか。

日本のクラブならビールなら一杯700800円。

こっちでは一本1600円はする計算になる。

いくら酔っ払って言ったとしても朝までは持たない。

と思っていたのも束の間、音楽は止まってしまった。

聞けばクラブはどこも世界共通で朝の5時ごろまでやっているのかと思いきや3時で終わった。

これにはかなりがっくりしたが仕方がない。他のBARへと移り一杯だけ飲んで変えることとなった。

ブギス&アラブストリート

ある夜は観光地で有名なアラブストリートへ。

まるでディズニーシーのような作りで、フラフラと歩くのにはとっても面白い。

食事の値段もそこまで高くないので日が落ちてから(昼間は暑い)散歩するのにはちょうどよかった。

ブギス通りではたくさんの小さなバーやお店が並んでいたりして三軒茶屋をもう少しオシャレにした感じとでも言おうか。学芸大学みたいな感じかな〜。

流しみたいな感じで外で歌っている人もいたりして、一杯飲みながら見ているのはなかなか面白かった。

一杯とか言ってるけど実はBARに入るとめちゃくちゃ高いから7ELEVENで買ったビールを飲みながら歩いてただけだけど。(笑)

セントーサ島

ズークアウトというテクノイベントが開催される島、セントーサ島へ。

シンガポールといえばこの島というイメージだとH氏も話しており、今回の滞在でここにいけないとなったらCに勿体無い。と話していた。

実際に行ってみるとシンガポールらしい美しい海とバー、人工的なビーチが広がっていた。

シンガポールは人工的に土を盛り領土を増やしているそうだが、バーは雰囲気よくビーチの作りも人が使いやすい形になっていた。

駐車場はビーチのすぐ横にあり、ビーチバレーが用コートがいくつか並び、海は陸に囲われていて深さはあるものの波はなく穏やか。

SUPをやっている人もいれば浅瀬で遊んでいる子供達もいた。

バーでは陽の高いうちからDJが雰囲気のいい音楽を流し、オシャレでリッチなビーチスタイルの人たちが多くいた。

別の国からこの国へ仕事をしに来ている人たちの遊び場みたいなもんだとフアッドさんから教わった。

小さな国。そして人が入り込み流れていく国なんだと感じた。

シンガポールの印象は人工的で未来的な雰囲気。そしてお金を生み出すことを国を上げて取り組み、たくさんの人種から国家を作り出すことに成功した、シンガポール。

国の価値自体が上がっているんだな~と感じた。

だからこそ、有能な人たちがシンガポールに集まり、大きなお金が動いているんだな~と知った。

人間は変化を嫌い、いつもと同じ環境を本能的に愛するらしい。

そして年を取れば取るほど同じもの同じ場所同じ人、との空間を好むようになるとか。

常にそれができない環境というのはなかなか面倒かもしれないし大変かもしれないけれど、そういう刺激を受け続けることはとっても素敵なことだと思う。

そのために英語を公用語に持つということがどれだけ大変なことかは日本で暮らしていると感じるけれど、その分多数の人に間口をオープンにすることが出来る。

といっても私の英語力は成長していない。数週間後にオーストラリアへの渡航が迫っているというのに・・・。

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