ラタニキリ州(Ratanakiri)はカンボジアの東北部にある州で、北はラオス、東はべトナムに接している。宝石と山がある場所という意味のクメール語(カンボジア語)。州都はバンルン(Banlung)住民のほとんどはカンボジア人(クメール人)ではなく先住民族である少数民族というカンボジア内でも異質な州。
近年観光地として有名になってきらという話だが、まだまだ観光地化されていなく野生動物と自然が豊かで、いくつもの先住民族が生活しているとても魅力的なところだ。
■目次
ラタニキリ(Ratanakiri)の見どころとアクティビティ
ラタニキリの見どころはジャングルとそこに生息する野生動物と少数先住民族。
ジャングルトレッキング・ツアー
ラタニキリの目玉、1番人気のアクティビティ。残念ながら筆者たちは予算などの都合でパスした。
内容
ガイドと一緒にジャングル内をトレッキングし、寝泊まりし、少数先住民の村を訪ねたりする。
食事は竹を使ってカンボジアの伝統料理を調理し、滝で泳ぎ、夜は焚き火の前でライスワインで乾杯。テントは張らずに自然の中、ハンモックで就寝。蚊帳付きなので虫などは大丈夫だ。
内容は日数によって違いボートで川を探索やジャングルの見れるパートも違う。
値段とプラン
最低2人からで安いところだと1泊40米ドルくらいから。
1泊、2泊~7泊くらいまで選ぶことが可能。日数が増えるほどジャングルの深い所に入れる。ガイドやツアーを知っている地元の人は口を揃えて最低2泊はした方が良いと言っていた。
ヤクロム湖(Boeng Yeak Laom)
バンルンの中心地から約5キロほどのところにある。約4000年前に火山口だったところが湖になった。湖の形は丸く直径約800メートルで深さは最大で48メートル。水はとっても綺麗で泳ぐことが出来る。
湖の周りにはデッキがいくつかあり観光客や地元の人がそこから湖に飛び込んだりして盛り上がっている。湖の周りを一周歩くことができ、距離は約2.5キロ。
地元の人にとってヤクロム湖はパワースポットで神聖な場所。女性は水着で泳ぐことは禁止されている。(女性はティーシャツと短パンを履いて泳いでいた。)また、お酒、ギャンブルも禁止。入場料は外国人は2ドル。
正面入り口すぐにあるデッキの周りには、この辺りに済む人たちの手作りの工芸品のお店が幾つか並ぶ。それなりに人が居て騒がしいが、湖の周りを歩き他のデッキに行くと人もほとんどいなく、とても静かだ。
少数先住民族
ラタニキリ州にはたくさんの少数先住民族が住んでおり、筆者たちはなんとか日帰りで行けそうな中国人村とラオス村にバイクを借りて訪ねてみた。
少数民族といっても服装とかは普通。それが自然で観光客相手にびビジネス少数民族していなくて良かった。
中国人村は、先祖が中国人で顔は中国人っぽい。ひとつあった学校には漢字で学校名が書かれていた。
ラオス村も同じで、もともとラオスの人が住み着いたといういうことらしい。皆とてもフレンドリーで目が合うと微笑んでくれたりハロー!と挨拶をしてくれる。
道中は途中からほとんどこんな感じで、車とすれ違うたびに赤土の砂煙が激しく舞う道をひたすら進む。帰る頃には全身赤く汚まくっていた。
ほとんど板のような船にバイクごと乗り対岸にある中国人村とラオス村へ。ちなみにこの船は1人1,000リエル(約30円)バイクも同様で1台1,000リエル。
滝
ラタニキリ州には6つの滝があり、筆者たちはその中の2つに行った。ひとつは宿泊先からそこまで遠くなかったので歩いて。もうひとつは、バイクを借りて行った。
カチャン滝(Kachang Waterfall)
カチャン滝は2つ目の宿泊先から歩いて3キロくらいだったので、宿を移動した初日に歩いて行ってみた。行く途中にはゴム農場や村などもありかなり暑かったが楽しめた。
7 step waterfall (Ou’Sean Lair Waterfall )
バンルン市内から約30キロ離れた所にある滝。幾つもの段になっていて1番高い滝で4メートルほど。
比較的浅く安全ということなのか滝の中に入り水浴びをすることが可能。筆者が訪れた時には実際滝を登ったりして盛り上がってるグループが2,3組いた。
この滝は行くのがとても大変。かなり道が酷いの道中のオフロードも楽しめるなら行ってもいいだろう。
ゴム農園を通ったり” width=”728″ height=”546″>
ラタニキリの食べ物
レストランも屋台もあるにはあるがそこまで多くない印象。値段もシェムリアップとあまり変わらないか、あまりお客さんがこないせいか少し高いと感じた。それでも相当に安いが。
宿泊先
ラタニキリ州の州都バンルン(Banlung)では一泊5ドルのホテルから1万円近くする高級ホテルまで存在する。
筆者たちはバンルン市内で数泊し、市内から少し離れたバンガローに数泊した。どちらも1泊5米ドルと激安てスタッフもとても良かったのでお勧めしたい。
Court Yard Guest House
このCourt Yard Guest Houseはバンルン市内にある。オーナーのお父さんと言う写真のおじさんがとても親切。着いらすぐに地図をくれ、何が何処にあるのか丁寧に説明してくれる。
フランス語が堪能だそうだ。英語はそこまで上手くないが、数年前から勉強しだしたと聞き驚いた。バイクレンタルもありジャングル・トレッキングツアーもここから申し込める。インターネットももちろん完備。
周りには多少のお店やレストランはあるが、ここにずっといてもしょうが無いなと思い、市内を離れカチャン村というところに移動した。
Tree Trails Travel Lodge
とても夕暮れが美しいバンガロー。オーナーの携帯を使うという形だがインターネット完備。ここはとにかくサンセットとオーナーの人柄が素晴らしい。
バイクレンタルやジャングル・トレッキングもオーナーが知り合いに頼んでくれる。オーナーはここで生まれ育ったらしくラタニキリのことは何でも知っていて沢山の人と顔見知り。
夜は近所の子供が集まり焚き火をし、育てている芋を焼いて皆に配ったり、オーナーが近所の子供に頼み、筆者たちの為にカシューナッツを取ってきて貰ったり。初めてカシューナッツの実というのを食べたが、意外と美味しかった。本当にここはオーナーが暖かく色々なことを経験させてくれた。そして最終日にはオーナー自ら宴会まで開いてくれた。
周りには何もないし、バスルームも外の離れで、けっして設備が良いとは言えないが、オーナーの人柄と素晴らしいサンセットだけで、泊まる価値はある素敵な場所だった。
ラタニキリでの移動手段
バイクタクシーかトゥクトゥク。しかし数は多くないので宿泊先で呼んでもらうのが良いだろう。
お勧めはレンタルバイク。特に免許も必要ない。値段も1日借りて5ドル~7ドル。ただ田舎の方に行こうとするとかなり道が悪いので運転技術に自身のない人は止めておいたほうがいいかもしれない。
バイクをレンタルする場合は赤土の砂埃がすごいので、サングラス(ゴーグル)、口をカバーするもの。(マスクかスカーフ)と汚れてもいい服が必須。
行き方
シェムリアップからはバスが出ている。宿泊先で頼めばバス会社の人が宿泊先まで迎えてきてくれバスの発着場所まで連れて行ってくれるので安心。
ただバスと行ってもちゃんとしたバスではなく、大型のバン。乗り心地は良くはない。1度途中の小さいバスターミナルで降ろされ、そこれラオスに行く人とラタニキリに行く人で別々のバスに乗り換えた。
お昼頃に停まる場所では菓子パンとお菓子くらいで食料はほとんどない。
事前に食べ物を用意しておこう。乗り換え時のバスターミナルは多少の食事はあるが、町のレストランに比べて割高。
最後に
ラタニキリ州は、まだまだ観光地化されていなく、正直どこへ行くのも大変だった。
バイクを借りて目的地に向かうも道は舗装されておらずボコボコのひどい状態。ただその分目的地に向かう道中も思い出に残っているし、観光地では出来ないような経験をたくさんさせてもらった。
多少ワイルドな旅行になるが、普通の観光に飽きた人にはお勧めの場所だ。次回訪れた時は同じバンガローに泊まり長めのジャングルツアーに参加したいと思う。
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