アートディーラー、作家、BBCのプレゼンターとしても活躍するフィリップ・モウルド氏がTwitterにアップした数百年前に描かれた油絵から古くなったニス、埃と汚れを取っていく画像と動画が凄い!
昔に描かれた油絵が黄色く、くすんだようになってしまうのは油絵が描かれた時、傷みから守る為に塗ったニスが数百年の時が経つ間に黄色く変色し、元々の油絵の色を隠してしまうらしい。
その黄色く、くすんだニスを薬品を使って綺麗に落としていくのがフィリップ・モウルド氏が行っている作業。
What the mysterious 400 year old Prince Henry looked like before (with cleaning tests) and after cleaning. Mastic varnish – which is made from tree resin – biodegrades and turns yellow brown over time, and can almost completely hide a painting if left long enough. pic.twitter.com/taLUuy5cO4
— Philip Mould (@philipmould) 2017年11月15日
A last smear from the chin removed. I will post an image of the completed picture as soon as it is ready. pic.twitter.com/K7TSl2XdqE
— Philip Mould (@philipmould) 2017年11月6日
黄色いニスがみるみる落ち、ニスの下から鮮やかな色が浮かび上がってくる姿は驚きと共にとても気持ちがいい。
とても簡単に見える作業だが、何世紀も前に描かれて油絵を元々の色に戻す作業はかなり難しく下手をすると絵に傷をつけてしまったり修復不可能な状態になってしまう。
ニスを落つすために使う薬品も毎回同じものではなく、まずどんな成分が入ったニスを使っているのかしっかり分析し、絵を傷つけず1番効果がある薬品を調合して使用するそうだ。
Speeded up film of the restoration of an added 20th century eyebrow to the battle worn face of Nelson c1799. It had been “doctored” by an American restorer and its removal has brought back a lost historical portrait. pic.twitter.com/WnT97BPkIG
— Philip Mould (@philipmould) 2017年11月13日
上の動画は描かれた時には右眉の上に戦争で負った傷が描かれていたのだが、アメリカ人の画家により傷が綺麗に隠されてしまっていたものをフィリップ・モウルド氏によってオリジナルの状態に戻された。
2/2 ….still a way to go, but what a transformation! pic.twitter.com/nyGx3qdhOZ
— Philip Mould (@philipmould) 2017年11月6日
フィリップ・モウルド氏は作業経過をtwitterにアップしたところとても反響が良かったので、それから継続して経過作業を公開しているそうだ。
しかしこんなに気持ち良く数百年前の汚れが落ちてしまうのだから驚きだ。
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