最新チップ事情を知りアメリカやヨーロッパでスマートに支払いしよう！

アメリカやヨーロッパに行って日本人が困る永遠のテーマ。『チップ』一体幾ら払えばいいのか？　少なすぎて日本人はケチだとも思われてくないし、かといって払い過ぎるのも避けたい。またアメリカと欧米諸国でもチップに対する考え方、金額は違う。

ヨーロッパはチップに対する考え方が昔と変わってきて、「絶対に払わないとダメ。」ということは減ってきた。対照的にチップに対してシビアなのがアメリカだ。

■目次

基本的なチップの支払い方法

チップの支払い方法は2通り現金とカードだ。食事などの支払額の15%～20%が大体のチップの相場。

サービスをしてもらった人に手渡しか、レストランなどではテーブルに置いておくか、お勘定皿に乗せて置いていく。

受け取ったレシートに食事代とは別にTipの欄があるのでそこに金額を書き、サインをして終わりだ。

アメリカのさービス業で働く人々はチップが収入の大きな割合を締めていて、それを前提に時給が低く設定されているのでチップに対してとてもシビアだ。

以下はアメリカのチップのエキスパート（そんな人がいるのが驚きだが。）がまとめたアメリカの業種別チップ事情だ。これを知ってれば「どういう状況で」「誰に」「幾ら」というのが分かるので参考にして欲しい。

収入の8割がチップからなんてこともあるアメリカのウェイターは、17%～20%が相場。もしサービスが悪かったとしても最低15%は置いておこう。15％置いていき、マネージャーか何かにサービスの不満を伝えるのがスマート。

アメリカではサービスは無料ではないのだ。また全員が貰ったチップを合わせて皆で分けるシステムのお店もあるので、サービスが悪かったからと言ってチップを置いてかないと他の従業員にまで迷惑がかかってしまう。

$2～$3が相場。ただし天候が悪い時に来てもらったら少し多めに渡そう。

基本的にはあげる必要がない。ただしもし大量注文をし、綺麗にパッケージングなどをしてもらったらお釣りをあげるなど気持ちあげても良いだろう。

バーテンダーも収入のかなりの割合がチップで締めている職業。ビールや簡単な飲み物は$1～$2で問題ない。時間かかるカクテルなどを頼んだ時は、かかった時間に応じて気持ち増やしてあげよう。

チップはあまりあげる必要はないが、お釣りを置いていったり、バーテンダー同様時間がかかる飲み物の場合は少しあげよう。また常連の場合は少しあげた方が良い関係を築ける。

支払いの10%～18%が相場。サービスが良かったり人里離れた、お客さんが見つからないような場所で降りた場合は少し多めに。

駐車場係に車を出し入れしてもらった場合は$2～$4、バックを持ってもらった時は$1～$5をバックの数などによってあげよう。またちょっとしたことをやってもらった時も$1あげるのがスマートだ。ベットメイキングしてもらった時はチップと分かるメモなどと一緒に分かるところに数ドル置いておこう。

15%～25%が相場。オーナーにやって貰ったのか、それとも従業員なのかによって多少金額を変えても良いだろう。

ヨーロッパでは近年チップに対する考え方が変わってきて、アメリカほど「チップを払わないといけない」という事はない。

ただレストランでサービス料が含まれていない場合は（Service ChargeもしくはGratuity）は支払いの5%～10%のチップをタクシーも同じく5%～10%が相場、ホテルはアメリカと一緒で何かして貰ったら1ユーロあげよう。

ヨーロッパはアメリカほどシビアではない分、いつ、どんな時に払うべきなのかの判断は「あげた方がいいかな？」と少しでも迷ったら少しあげよう。もしくはお釣りの端数を置いていく、または支払い額より少し多めに置いていく程度で大丈夫だろう。

日本人には馴染みがないチップ。日本人がよく勘違いしがちなのは、チップ＝心づけではないと言うこと。チップは大事な収入の一部、支払うのは義務である。

パーセンテージで見て、毎回支払いの時に計算するなんてのも野暮なので支払い合計に幾らか足してお釣りを貰わないようにするのがスマートな方法だ。

日本人の我々からするとなんとも面倒くさい制度だが、これも海外旅行の醍醐味だと思ってカッコよく払えるようになってみては如何だろう？