こんにちは。Chikaです。
私は、今スペインのイビザでラーメン屋を夫婦で経営しているのですが、今回は
海外での生活ってどんな感じなの?実際どうなの?その暮らしは!
的なところで、この1年間辛かった・・・大変だった・・・。として棚卸記事を書いてみました。
ただし、大変だったし辛かったけれど、誰にだって出来るちょっとしたギャグ話、体験談として読んでいただけると嬉しいです。
何故なら私も、ここに来るまではこんな経験したことなかったし、単なる会社員だったし、仕事のスキルもなかった。それでも乗り越えられた!
でも、やっぱり想像し得ないことが起きまくった!ので。
もちろん夫と2人だったから出来た。とは言えます。
夫が経営者をしていたから、とか夫の英語力が私よりも長けていたから、とかそういう理由ももちろんあるとは思います。
だけれど、私が1人でも、夫が1人でもきっと挑戦していなかったと思います。
それでは、
#1で。店の機材が壊れたとか、設備の不具合についての対応やそれに掛かる時間など物理的な不具合とそのストレスについて!
#2では人間関係の構築の難しさや、年末年始1人イビザに残った私が精神崩壊仕掛けた話やら、離婚危機の話などを連ねていきます。
とにかく日本と違い過ぎて笑える!という視点で読んでいただき、何か挑戦するときの決心の足しにでもしてもらえたら嬉しいです。
■目次
この一年で起きたこと
・IHクッキングヒーター故障2回
・電気が落ちる(営業不可)
・ガスボンベの配達が来ない(予定通りに配達されないので毎週購入しにいく)
・排水管が壊れる床が水浸しになる
・従業員に嘘をつかれる
・従業員とうまく行かずにカフェで泣きじゃくる(妻)
・夫婦遠距離状態Part1で妻、38度以上の高熱が3日以上続く。
・夫婦遠距離状態Part2で妻、精神崩壊しかけ、車を自損する。
・夫婦遠距離状態Part2とロックダウンの結果夫婦関係が崩壊、離婚危機に陥る
・新型コロナでロックダウンされる。
・新型コロナロックダウンにより店をオープンできない。Part1
・新型コロナで店をオープンできない。Part2
こんな感じで毎月っていうより最初の方は毎日トラブルに見舞われいました。
それでは順々に上記がどう上手くいかないのか・・・?をお話しさせてください。
IHクッキングヒーター故障2回
一度目の故障(9月)
私たちの店はラーメン屋なので、業務用の大型IHクッキングヒーターを豚骨スープを作るのに使っています。
この機械がなければ、営業不可能と言ってもいいほどのなくてはならない要の品です。
その品が、Daruma Ramen IBIZA開店早々2ヶ月目で壊れました。
要なので、無いと営業停止になるわけですが、営業開始後2ヶ月(9月)で営業停止しているわけにはいきません。
急いで代わりのものを探し、修理してくれる修理工を探しました。
修理工=いません。
理由:このブランドはうちでは対応できないね。
新しいもの:1度目は見つかりました。
ですが、探しに探した挙句、修理工は見つからず、商品保証書もなかったため、修理には出せずに終了。
とにかく新しいのがあってよかった・・・。
2度目の故障(11月)
おそらく水が掛かったとか埃がファンのあたりに詰まったとかいう理由で故障。
今度こそヤバイぞ!と新しいものを探しに走り回る夫。
この時、夫はもう店を回すのに必死で、とにかく新しいものが無いか探し回った。
どうしても同じサイズのものが見つからず、仕方がないので、小さなもので短期間でも良いのでこれで繋ごうと1万円で購入。
今回は1台目の購入から間もないので、修理に出すことができた。
それでも修理が必要な機械の品番は何だ?
中の電子盤が見たいから蓋をとって外して写真を送付しろ。
電源がつくか分からないから、もう一度電源がつくか確認してそのどうがを送付しろ。
梱包材を用意して、2重に段ボールで梱包するように。
などなど、日本では考えられないような流れで、故障から1ヶ月後になってやっと、、、
故障品を送らせてもらうことができた。
そしてその1ヶ月後にメーカーから連絡が来る。
「故障した商品を取りに来てください。」
私は別の町まで行って、その故障品を取りに行った。おそらく壊れた商品が直らないなら新しいものがあるはずだし、そうでないなら、直っているはず!と。
いくと
「今、故障した商品の部品がないので、修理できませんでした。」
私「は・・・・?じゃあこれは壊れたまま?」
「そうです。」
私「いやいや、、、、あのね、私保証書渡したでしょう?1年間の保証がついていて、修理をするか、新しいもので返品してくれる契約ですよね?だから私はここに故障品を預けに来たわけですよね?
で、今日はそのどちらかをもらえると思ってきたんです。」
「いえ、でも部品がなかったので・・・。」
私「だからね、部品がないのはそれはそちらのお話あって、こちらに報告されても困るんですよ。
ただ壊れたものを1ヶ月預かっていただいて、それを持って帰るなんてこと、できないでしょう?
次は新しいもの、それか修理をして修理済みのもの、を必ず用意してください。お願いできますか?」
「あ、、、、はい。」
このとんちんかん!
海外だと自分の責任に及ばない事柄について、人って積極的に動いてくれないことが大いにあります。
この件ではそれを深く深く学ばされました。
こうして待つこと2ヶ月。
新品が届きました。
延べ、3ヶ月の修理期間。日本だったら2週間~1ヶ月ですよね。きっと。本当に日本の機敏さ、正確性、優しさ、親切さ、企業努力、全てに感謝したくなりました。
夫婦遠距離状態Part1
妻、38度以上の高熱が3日以上続く。
2019年6月に夫が現地入り、7月に私が現地入りし、滞在ビザの関係上夫は日本へ。これは選択肢がなかったのでどうしようもなかったです。
毎日レンタカーでイビザで3番目に大きな街から一番大きな街へと移動し、出勤、車のない子たちを深夜1時営業終了後に家へ送り届け、次の日は午後12時半には出勤。の毎日が週6で続きました。
間に3時間の休憩があったものの、店にいるか、トレーニングジムに行って、1人で過ごす。毎日。
ストレスの限界が来たのが、夫不在の1ヶ月間の最後の週。
高熱が出て、まだまだお互いの信頼関係の構築ができていないスタッフたちに丸投げしなければならない状態になりました。
それでも高熱を出した状態で飲食店に立つこともできないし、体も限界だと言ってきていたし、夫にも「休んで」と言われ、気が気ではなかったものの、休みをもらった。
原因は体力・免疫力の低下によって感染症を悪化させていたこと。
病院に緊急でいき、点滴を打たれ、薬をもらって数日後には回復しました。
電気が落ちる(営業不可)
8月、私が高熱を出して熱が下がらない3日目に突然、電気が落ちました。
その時の従業員が気を利かせて、電気屋の救急車的な作業員を呼んでくれて、電力は復帰しました。
とはいえ、自分の不在時。
130ユーロ程度が飛んで行きました。
理由は電力不足でした。
Daruma Ramen Ibizaは2018年にも前オーナーが同じ場所で営業をしていたのですが、何故でしょうか。今でもその謎は解明されないのですが、こう言った施設の不具合には何度となく見舞われました。
ガスボンベの配達が来ない
イビザはパーティーアイランドなんて言われていますが、実際そこで暮らしている人々の生活は田舎の島そのものです。
ですので、東京ガスのような都市ガスシステムは基本的に通っていません。
プロパンガスを使うのが主流です。
都市ガスを地下に通そうと考えたこともありましたが、もちろんその投資額が高くなります。ただし、投資した1年後には減価償却出来る仕組みで、プロパンガスより結果的には安くなる想定になっていました。
そのため、導入を考え土地の持ち主にも相談しましたがこちらが首を縦には振りませんでした。
何故かはわかりません。
新しいものへのハードルはいつも高いのです。
そして最初の頃、私たちは前オーナーが持ってきて導入していた日本の麺湯で機を利用していました。
無論、これには蓋が存在しません。
なので蒸気も熱もダダ漏れ。エネルギーは空中へと拡散しておりました。
そのため、毎週大きなプロパンガスが4~5本必要な状況。
月々5万円ほどもガスに使っていました。今考えると恐ろしい金額。
そして毎週おなじように頼んでも、何故かガス会社はきてくれません。
事務所へ行って、不服を伝えるも
「だって私たちの配達サービスはずっとこんな感じよ!それに無料なんだから!仕方ないでしょう?」
まさかの返答に後退りです。
日本人的な発想、イメージとは全く違う観点からの返答を受けてしまい歯が抜け落ちました。
毛も抜け落ちるかと思ったくらいです。
事務所が配達してくれれば3割ほど安いのですが、届けてもらえないのであれば仕方がないので、買いに行くしかありません。
給油ショップで割高に販売されているガスを週一で購入しに行っていました。
仕事が増えるだ、時間が取られるだ、金額は割高だ、の三連苦。
田舎でラーメン屋がこんなにきついなんて聞いてないよ・・・。本当に心が折れそうでした。
現在私たちは茹で機を使わない方法を編み出し、プロパンガスを週に4~5本から月に4~5本の利用量に変えることができました。
エネルギーの無駄な消費がなくなり、コストもおさえられ、さらにガス屋の配達も順当にきてもらえるようになりました!
万々歳。本当に嬉しかった!
排水管が壊れ床が水浸しになる
これも不思議な話なんです。
2018年の10月まで営業していた店のはずなのに、排水管からダバダバダバダバ水が流れる。
もちろん汚水です。食べかすも一緒に流れます。
忙しい店内の中でツルツル滑りながら、店員ん同士ちょっと笑いながら、営業していたんです。
これは近所に住むウルグアイ人に修理を頼んでいたんですが、安いのはいいのだけれど、修理が甘い!
毎度毎度、完成度が50%くらいから始まります。
一度で完璧に直すことがない。
いい人なんですよ。
「また壊れたか?大丈夫か?じゃあ、明日工具持って行くわ!」
「おう!頼むぜ!」
来ません。(笑)
私たち日本人的には、明日=明日です。
今日=今日。
15時=15時。
15時が16時になったりしないし、今日が明日になったりしないし、明日がいつかになったりしません。
でも、こちらで「明日」=「いつかまた別の日に」という意味です。
本気で信じて、「いつになったら来るのさ!?」とかキレてはいけません。
相手が悪いにしろ、こちらはスペインに来ているアジア人の侵略者です。
彼らの機嫌が悪くなれば、来てもらえなくなるのです。
文句は内輪だけで。
結局この件が最終的な終わりを見せたのは今年に入ってからです。
2019年7月にオープンして、少しずつ修理がうまくいき、直ったかな?と思えば壊れて、水浸し、直しては水浸し。が続き、遂に私たちも別の修理工を頼みました。
そうして今年2月。やっと乾いた床が継続して保たれるようになりました!祝!脱!水浸しラーメン屋!おめでとう!おめでたい!
7ヶ月越しの大プロジェクトでした。
まとめと続きについて
思い返すと本当に毎日が「ギャグ」そのもののようでした。(笑)
なんでこんなにトラブルが多いの?こういうものなの?こんなに店って脆いのが当たり前なの?
と聴きたくなることが多くありました。
本当にしょうもないな・・・。と思いながら。
そしていろんなことがあったとは言え、いつも助けてくれるのは従業員でした。
一年の間に本当にいろんな出会いや出来事があったし、大変な思いをしたけれど、
夫婦ともに「諦めない」気持ちは常に一致していたのかな。と思います。今となっては!だけれど。
#2では、下記の通り精神面で苦労したことを中心に連ねて行く予定です。
人間関係のバランスや関係性が崩れかけてもなんとか行ける!という経験談になっているので、是非読んでいただければ嬉しいです。
次回 「海外起業・飲食店経営【一年目の波乱 #2】」
・従業員に嘘をつかれる
・従業員とうまく行かずにカフェで泣きじゃくる(妻)
・夫婦遠距離状態Part1で妻、38度以上の高熱が3日以上続く。
・夫婦遠距離状態Part2で妻、精神崩壊しかけ、車を自損する。
・夫婦遠距離状態Part2のとロックダウンの結果夫婦関係が崩壊、離婚危機に陥る
・新型コロナでロックダウンされる。
・新型コロナロックダウンにより店をオープンできない。Part1
・新型コロナで店をオープンできない。Part2
彩、馬場だよ。読ませてもらったよ。すごい大変ばかりの毎日をよく凌いだな。すごい!立派だよ。でも、坂知ったよカナダているようだね、これからも大変なことが起こるだろうけど、これで通り頑張ればきっと解決できるハザだよ。辛いけど久君と従業員たまんなで力話合わせて頑張れ、いつかそんなこともあったね。なんで笑い話ができるようになる日が来ると信じているよ。
愛だよ。笑大変な毎日だったよ。本当に大変だった。まだまだ笑い話になれないけれど。頑張っていくよ!ありがとう。