バルパライソから次の目的地、アタカマ砂漠に行く時の拠点になる街「サンペドロ・デ・アタカマ(San Pedro de Atacama)」まで行きたかった筆者たちだが、ダイレクトにバスで行くと(貧乏旅なので極力飛行機には乗らない。)約24時間もかかってしまうので、途中にある大きめの街「ラ・セレナ(La Serena」に一旦行くことにした。
ラ・セレナの事前情報は全くなかったが、空と夕日がとても美しく落ち着いた雰囲気の良いところだった。
サンティアゴからアタカマ砂漠、またはアタカマ砂漠からサンティアゴへ陸路で行く方は、途中で一息つくにはこのラ・セレナはお勧めの街。そんなラ・セレナの魅力をご紹介。
■目次
ラ・セレナ(La Serena)とはどんな街?
チリで2番目に古い街。ランドマーク的存在の灯台があるビーチが有名で夏になると近隣諸国からも観光客が訪れる。それでも観光ラッシュとは無縁で落ち着いた雰囲気が崩れることはない。
小さい街にもかかわらず29個もの教会があることでも知られており、他には植民地時代のコロニアル建築が残る場所もチラホラ。広く長いラ・セレナのビーチで見る夕日と空がとにかく綺麗でオフシーズンでも多くの人が散歩している。
近隣には満天の星空を見ることができるエルキ渓谷や、チリではこの地域でしか作ることが許されていないピスコの製造工場があり出来たてのピスコを体験できる。
ラ・セレナの見どころ
プラヤ・デル・ファロ(Playa El Faro)
プラヤ・デル・ファロはラ・セレナのビーチの中心で、ラ・セレナのアイコン的存在の灯台の名前「ファロ」から名前を貰っている。灯台はもう本来の目的では使用されていないが、観光客用に開放されている。
1950年代に建てられたものでラ・セレナに建っている他のどの建築とも違ったデザインが面白い。またメイン通りの最後にあることからランドマーク的存在でもある。ビーチ沿いの通りにはレストランやバーが幾つか並び町の中心部から数キロで行けるアクセスの良さ。
とても長く広いビーチなので、オンシーズンでも混んでる印象を与えない。観光客が少ない時は地元の人が散歩したりして思い思いに過ごしている。夕日もとても綺麗。
29個の教会
街の規模に対して不釣り合いな29もの教会があるラ・セレナ。アルマス広場にある大聖堂が中心で、他の町の大聖堂とは違ってシンプルな内装が特徴。
他にはベルタワーがあるサント・ドミンゴ教会やラ・セレナで一番古い1600年台前半に建てられたサン・フランシスコが有名。なぜ29個も教会があるかは不明。
エルキ渓谷(Elqui Valley)
アタカマ砂漠の南の端がこのエルキ渓谷。ラ・セレナから日帰り、または1泊の小旅行が人気。大自然に恵まれたエルキ渓谷は南半球で一番空気が澄んでいることで有名。
恵まれた自然と澄んだ空気の結果、夜になると満天の星を見ることができる。天体観測所も集まっていて、事前予約で訪れることもできるそうだ。
特にコロワダ天体観測所(Observatorio Turístico Collowara)は観光客向けに作られたもので、この地域の天体観測について本格的な天体望遠鏡を使って学ぶことができる。またピスコサワーなどの蒸留酒製造工場も付近にあり、できたてのピスコを試して購入可能。
ラ・レコバ・マーケット(Mercado La Recova)
ラ・セレナ中心にあるマーケット。観光客向けのレストランやお土産屋がたくさん入っていて活気がある。夜は早めに閉まってしまうので、ランチを食べに行くのがお勧め。
またマーケットはラ・セレナの中心街になっていて、周りにもたくさんのレストランやお店があり地元の人と観光客で賑わっている。
ラ・セレナに行ったら試したいグルメ
ピスコサワー(Pisco sour)
ピスコとはワインと同じぶどうが原料になった蒸留酒でチリで定番のお酒。チリでピスコを作ることが許されているのは北部のアタカマ地方とラ・セレナがあるコキンボ地方のみ。
ピスコはアルコール度数が30~50度と高い為、何かと割って飲むのが一般的。その中でも定番はピスコサワーと呼ばれるカクテル。レモン汁と卵白を入れて作るカクテルで食前酒としても人気。
さっぱりしてるが、味がしっかりしているとても美味しいカクテルで筆者たちは度々お世話になった。ラ・セレナに行ったら是非美味しいピスコサワーを試して欲しい。
地元で大人気のB級グルメ店『Completos Oriente』
地元の人々でいつも賑わっているホットドッグのお店。奇をてらってないごく普通のチープな感じのホットドッグなのだが、使われている全ての素材のマッチングが完璧で、何個でも食べれそうな癖になる味。
ソーセージも高級なものではなく柔らかく優しい感じのするもので、どこか懐かしい。かなり歴史あるお店らしく、店の雰囲気もレトロでかっこいい。筆者たちは滞在中は近くを通るたびに食べていた。
治安
昼間も夜も特に治安が悪いと感じることはなかった。ただ町の中心部でも夜はあまりお店が開いていなく閑散としているので、治安以前に夜遅くなってから街に繰り出す理由があまりない。
移動手段
コレクティーボが便利。コレクティーボとは相乗りタクシーのことで、タクシーのような見た目の車の上に番号がついているのが目印。
ただし、コレクティーボは走るルートが決まっていて、よほど慣れないと使いこなすのは難しい。筆者たちは宿泊先から中心地に行く時だけコレクティーボを利用し、帰りは徒歩かタクシーにした。中心地に行くコレクティーボは多いのと中心地は聞いたときに運転手に理解してもらいやすい。
ホテルの人に是非コレクティーボの乗り方を聞いておこう。
行き方
サンティアゴからバスで約6時間。筆者たちはバルパライソからバスで約6時間かけて行った。飛行機で行くこともできるか料金と割に合わないと思うのでバスがお勧め。サンティアゴからは9000ペソ~15000ペソ(約1500円~2500円)の間。
スペイン語だが、ネット予約可能でバスもちゃんとしているバス会社。コツはgoogle翻訳を使ってスペイン語を英語に訳してチケットを購入すること。理由はスペイン語→日本語だとかなり言葉がおかしくなり理解できないことが多々合った。その点、英語は精度が高く理解しやすい。
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