レインボーマウンテンに登る前に知っておいた方がいい9つのこと。【ペルー】

ペルーのクスコ(Cusco)といえばマチュピチュだが、レインボーマウンテンというのをご存知だろうか?

数年前にナショジオ、CNNで紹介され一気に人気が出た新名所。(2016まではツアーすら組まれていなかったらしい。)

標高5,000メートルを越えるところにある7色の山は、たどり着くのは一苦労だが、頂上から見る景色は絶景だ。

クスコから日帰りツアーがあり気軽に行くことができるので、クスコに来たらマチュピチュだけでなく是非レインボーマウンテンにも行ってみよう。

レインボーマウンテンとは?

レインボーマウンテン1

クスコでレインボーマウンテンと言えば誰でも通じるが、正式名称をヴィニクンカ山(Montaña Vinicunca)と言う。

土に含まれた異なった鉱物の層が酸化して色が付き、現在のようなカラフルな地層になった。以前は万年雪に覆われていてその下の地表が顔を出すことはなかったのだが、温暖化によって雪が溶けそのカラフルな姿が人の目に触れるようになった。

そんなフォトジェニックなレインボーマウンテンは、世界で一番有名なガイドブック「ロンリープラネット」にも載っていなく、SNSなどを通して一気に火が着いたSNS時代の新観光名所。

世界て最も簡単に登頂できる5,000級の山

レインボーマウンテンのアルパカ

レインボーマウンテンへのトレッキングの所要時間は2~3時間。片道6キロほどだ。険しい道や急斜面、階段などもなく、登山道も穏やかで登山というよりはハイキング。

しかし舐めてはいけない。スタート地点から富士山頂をかるく越える標高4,000メートル台の高地だ。たった2~3時間のトレッキングと舐めていた筆者だったが、これが思った以上にキツイ。

ゆっくり一歩一歩足を出しているだけなのだが、軽い頭痛と息苦しさが止まらない。しかも上に上がれば上がるほどキツイ…

なんとか歩いて最後まで登頂できたが、思った以上に大変なトレッキングだった。行く前に心の準備と高山病の薬は準備しておこう。

馬に乗る

Rainbowmountain7

標高5,000メートルを越えるレインボーマウンテンはある程度体力に自信のある人、または登山経験者でないと自力で登頂するのはかなり大変。レインボーマウンテンは見たいけど、自力で行けるか心配…そんな方には馬に乗って登頂するという方法もある。

これがなかなか便利で、スタート地点から乗ることもできるが、登っている途中にも馬がちょこちょこ待機し限界がきている人探しているので、自力で行けるところまで行って限界がきたら乗るなんて使い方が一般的だ。

またツアーで行くと時間が限られているので、あまりゆっくり登っていると頂上で楽しむ時間がなくなってしまう可能性がある。そんなことにならない為にもダメだと思ったら恥ずかしがらずに馬に乗ってしまおう。

筆者が行ったときにも結構な人数の人が途中から馬に乗っていた。金額はキツイ登山客の足元を見ているのか高い。麓で乗って、約100ソル(約3,300円)くらいからで上で乗れば乗るほど距離も短いので安くなる。ただし値段は交渉なので、少し体力に余裕がある時から交渉を始めよう。

高山病について

レインボーマウンテンの景色

スタート地点から標高4,477メートル。そして山頂はなんと5,200メートル。酸素は海抜ゼロメートル地帯と比べると半分ほど。普通に考えて高山病にならない方がおかしいくらいだ。

できる限りの高山病対策をしていこう。クスコは標高3,400メートルのところにあるので、できることならクスコで数日滞在して体を慣らすのが理想的。

クスコまできたからにはマチュピチュにも行くと思うが、レインボーマウンテンより先にマチュピチュに行ってしまおう。マチュピチュは標高約2,400メートルなので体を慣らすのに丁度いい。

それ以外は、睡眠時間をしっかりとる。水分を多めにとる。意識してゆっくり歩くなど。またクスコの薬局はどこも高山病の薬を用意しているので入手していこう。必要な分だけ1錠単位で売ってくれるからとっても便利だ。

コカの葉も高山病対策に有効。ちなみに高山病は英語で「Mountain sicknessかaltitude sickness」だ。

山頂までの景色も素晴らしい

レインボーマウンテンの景色2

山頂へと続く道も山頂に負けず劣らず素晴らしい景色だ。リャマとアルパカがたくさん生息する緑が美しい道中は、苦しくて足元ばかり見てしまうと見逃してしまう。

少し歩き疲れた時は顔を上げ回りに広がる自然を眺めてみよう。疲れを忘れまた登る気力を蘇らせてくれるだろう。

一番上の上まで行ってみよう

レインボーマウンテン山頂の景色

多くの人がパンフレットにあるレインボーマウンテンの景色をみて満足してしまって、さらに少し上に登ることを辞めてしまう。

それでは本当に勿体無い。一番素晴らしいのは一番上から眺める360度パノラマの景色だ。

回りには雪で山頂が覆われた山々や渓谷が広がっており、そこから眺める景色は言葉を失うほどだ。山頂に上がるともう少し上に行けるので、高山病が大丈夫そうなら絶対行ってみよう。

服装と持ち物

Rainbowmountain9

標高が高くどんな天候にもなりうるので、全ての天候に対応できるようにしておこう。晴れて暑いと思ったら急に雹が降ってきたなんてことも全然ありえる。

筆者はレインコートをリュックに入れ、Tシャツの上にダウンジャケットを着ていった。また帽子と日焼け止め、サングラスは必須だ。手袋やマフラーがあると良いかも知れない。

もし必要なら登山前に売店があるので購入可能。登山途中のトイレにトイレットペーパーがないので必ず持っていこう。

行き方とツアーの値段

レインボーマウンテンの景色3

自力でも行けないことはないらしいが、ツアーで行く方が楽だし経済的なのでツアーをお勧めする。

クスコにたくさんあるツアー会社ならほぼ全てレインボーマウンテン・ツアーを扱っていて、値段は大体70~80ソル(約2,300~2,650円)。ツアー会社によって出発時間や食事の内容、値段が違うので何軒か回ってみて決めよう。

ツアーの流れ

レインボーマウンテンの景色4

レインボーマウンテン・ツアーの朝は早い。朝3時半~4時にアルマス広場に集合、またはバンがホテルにピックアップしにくる。

そこから約4時間車で走り、朝食と軽い説明。朝食後いよいよレインボーマウンテンへ。レインボーマウンテンに登頂する時間を含めて4~5時間滞在し、昼食を取ってクスコへ戻る。

クスコ到着は午後6時くらい。というのがツアーの流れ。昼食はそこそこ豪華だったのを覚えている。

まとめ

レインボーマウンテンの景色5

レインボーマウンテンは気軽に行ける5,000メートル級の山で、山頂からの眺めも言葉を失うほど神秘的。

日本にいると想像もつかない標高5,000メートルの世界。思った以上にしんどいが、頂上から見る景色は別格だ。

マチュピチュ観光だけでなく、クスコ滞在を少し伸ばして、是非行ってみてはいかがだろう。標高5,000メートルを歩ける貴重な経験とそこに広がる絶景はその価値があると思う。

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