香港と中国本土の国境の町、深センは偽物が堂々とはびこるディープで面白い所だった。

深セン入り口

ハイテック企業が立ち並び急成長をしている香港と中国の国境の町、深センに羅湖商業城と言うショッピングモールがある。そこは偽物を偽物として正直に売るブランドコピー品が所狭しと並ぶ偽物天国だ。

香港から約1時間で行ける国境の町なのに香港とはあまりにも違くて驚いた。

香港から深センに行くには入国審査がありパスポートが必要。それどころか香港の人は比較的自由に中国本土に入れることに対して、中国本土の人は香港に自由に入ることが出来ない。

やはり元イギリス領だった香港に中国本土の人が自由に入れると色々問題があるのだろう。

驚いたこと

1.避けない

香港から深センに一歩入った途端にハッキリと香港とは違う。まず人が平気でぶつかってくる。

ぶつかってくると言うか避けない。試しに避けずに歩くとガンガンぶつかってくる。ぶつかっても中国本土の人は謝りもしなければ怒りもしない。中国では普通のことなのだろう。

2.タバコ

香港では法律で室内は禁煙だが、このご時世(筆者が行ったのが2014年か15年)深センではびっくりするくらい何処でも吸えるし、辺りは吸殻だらけ。

お目当ての羅湖商業城に入るとビックリ。喫煙ルームがあるわけではなくショッピングモール内のそこら中に灰皿があり、もう何処でもタバコが吸える。

お店の店員も店の中で平気で吸っている。店員と話しているとタバコを勧められた。当時まだタバコを吸っていたので貰うと、タバコを吸わない筆者の連れにも勧めだした。彼が断ると「男なんだからタバコくらう吸え!」と注意する始末。まだタバコが大人の嗜みという考えなのだろうか…

3.羅湖商業城

 

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羅湖商業城は外見は普通のデパートみたいだが、中身は個人経営のような小さいお店が立ち並ぶ。そしてバックや時計、スマートフォンまでブランドコピー品と偽物だらけ。だらけというか本物は売ってない。

コピー品にはランクがありランクが高いものはクオリティーはとても高く、本物と全く見分けがつかない。クオリティーの高いものは素材も本物と一緒で細かいところまで丁寧に作ってある。

知り合いから聞いた話だが、ここでHERMESのバーキンのコピー品を買って飲み屋のネーチャンにプレゼントして口説きまくってる人がいるらしい。一度もコピー品と疑われたことすらないらしい。騙し合いの夜の世界、なんとも強者である。

4.考え方

筆者がコピー品を冷やかしながら歩いているとコピー時計屋の店員が声をかけてきた「社長の腕時計、質が悪い偽物ね。」正真正銘の日本で購入した本物である。試しにそこにあった同じブランドのコピー品と比べて見たら、本物の持ち主の筆者でも全く違いがわからなかった…

そしてその店員はさらに「なぜ同じ物を何十倍もの高い金額を払って買う必要がある?」と真面目に聞いてきた。たしかにコピー品は日本では違法だし、税関で発見されれば没収される。だが所詮ブランド品なんて自己満足の世界。

本物と見分けがつかない物が何十分の1で売っている深センで、コピー品を身に着けている人たちには高いお金を払って本物を買うのはバカバカしいと思っているのだろう。自己満足でしかないのなら確かにそうかもしれない。ブランド品について色々考えさせられる1日だった。

羅湖商業城で買い物する場合のヒントと行き方

羅湖商業城は香港からMRTで羅湖(ローウ)駅を出てすぐ右、駅前の一等地に建っている。

もし中国語が話せる現地の知り合いがいたら一緒に行ってもらおう。かなり購入金額に差が出るはずだ。それが無理な場合は粘り強く値段交渉しよう。

お目当ての物が店頭に並んでいなくても店にはカタログがあり店頭にない場合は何処かからか持ってきてくれる。以前にスキミングの被害があったと聞いたことがあるので、現金で支払うようにしよう。

最後に

BMWの偽物バイク

BMWの偽物!?

深センは香港から近く中国本土を味わえる町。また羅湖商業城はブランドコピー品以外にも格安でスーツやシャツをオーダーメイドで作れたりも出来る。ブランドコピー品や偽物に興味がなくてもでディープで面白いのでお勧めの観光スポットだ。

深セン入り口

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