こんにちは!チカです。
今日はスペインを訪れた人が何かとても不思議な体験をすることとなる「時間の概念」について。
それは、朝日が昇るのが遅く、日が落ちるのも遅い。ということ。
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なんだろう?どうしてだろう?でも、スペインって夏は夜まで明るくって夕焼けの中でワインを楽しむこともできてなんだかのんびりした雰囲気が素敵!と思う人も多いことだろう。
私も日が明るいうちから飲めるワインが好きで、スペインって最高!と夫に話していました。
そしてその理由はスペインが位置する緯度に理由がある!と私は決め付けていました。
が、しかし、明るいうちからワインが飲める、夕食が楽しめるのにはなんと別の理由があるのです。
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他のヨーロッパとは違う夕食の時間
イタリア・イギリス・チェコ・ノルウェイなどを旅行した際、ヨーロッパのランチタイムやディナータイムがこれといってすごく遅い、という印象はなかった。
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ランチは大体概ね12~13時ごろに混雑し、ディナーは19時ごろ〜混雑し始める。
スペインのお隣の国、イタリア、その隣のクロアチアにも滞在したが、真夏でも20時には日没を迎えていた。
日本の沖縄でも夏至の日には19時半ごろに、日没を迎えるのでこれはあまりおかしなことでもない。
しかし、2019年にイビザに移住しラーメン店を開始してからとにかく不思議なスペイン人の習慣を発見。
それは夜の22時からスタートされる夕食だ。
ランチもそれに合わせて、14時、15時からが一般的。
コロナ禍の現在、レストラン営業は22時まで。外出も22時以降は禁止と制限されているが、それでもスペイン人たちの夕食時間は早まる様子が全くない。
こうまでして、22時、早くても21時に始まるディナーの理由は一体なんだろうか?
スペイン人のランチとディナーの楽しみ方
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ランチの時間は大体14〜15時ごろに始まり、そこから1、2時間友人や家族と楽しむ。
スペインでは21時半〜22時半ごろに食べ始めるのが一般的だ。
これには、いくつかの理由があるようで大きく分けると2つ。
その1つ目が、第二次世界大戦まで歴史を遡る複雑な理由。
2つ目にスペイン人が昔使っていたシエスタ(昼寝)制度という文化だ。
EUのFood&Wine誌によると、スペイン人は第二次世界大戦以来、間違ったタイムゾーンに住んでいる。
地理的な場所から判断すると、スペインはポルトガル、モロッコ、英国などと同じタイムゾーンに位置する。
そして今揚げたスペイン以外のすべての国がグリニッジ標準時(GMT)でを使用している。
中央ヨーロッパ時間が適応されているのは、フランス・ドイツ・イタリア・ノルウェイ・スウェーデン・ベルギースイス、などを含む多くのヨーロッパの国々。
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縦のラインでみると特にスペインだけが横に出てしまっているのがわかる。
この理由は、元スペインのリーダーであるフランシスコ・フランコ将軍がナチスドイツとより同じ時間帯を使用したかったため。
戦争が終わった後もそれが変更されることはありませんでした。
こうして、他の同じ地域よりも日が昇る時間が1時間遅く、また1時間遅く日が落ちるようになりました。
こうして、1時間遅れで昼食・夕食を取るようになったとか。
のんびりした生活の基盤?シエスタ(お昼寝)文化
さらにスペインでは2016年にシエスタ制度の廃止が発表されるまで、なんと企業は社員に1〜2時間のシエスタ(昼寝)の時間を与えることが義務付けられていました。
そのため、午前9時に始業し、4時間労働、そして1~2時間のシエスタ、そして1~2時間のランチタイムを経て、16時から再び働き20時に仕事を終えるのが一般的となっていた。
そこから帰宅し21時に食事をする。というのがスペイン人が長年実践してきた生活の流れ。
ただし、現代社会の世界的な動きやヨーロッパ連合の一員でもあるスペインは、シエスタの廃止をしなくては周りの国と一緒になって経済活動をすることができなくなり、ついに2016年にマリアーノレイジョイ大統領がGMT時間に戻すこと、それからシエスタの廃止を発表したそう。
とはいえ、政治的な理由によりGMT時間に戻すことは結局叶わず、シエスタの廃止のみが実行された。
というわけで、現在もスペインは他の同じ地域よりも常に1時間早く時間が表示されており、そして同じ時間帯で進んでいる地域よりも1時間遅く日の出日の入りし、食事の時間が遅れるようにできている。
そして、シエスタが廃止された今もなお国民の40%がシエスタをとっているそうだ。
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