“The Travel Story 73”世界の真ん中の国【トルコ4】

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パムッカレから12時間ほどのバス移動を経て、朝イスタンブールに到着した私たちは、仮眠をとって12時ごろにホテルを出た。鯖サンドを食べに行く。

サバサンド

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ここの名物だ。

でも私的にはピクルスも名物って聞いてたから、ピクルスも絶対セットで食べたい!食べないとトルコ終われない!くらいの気持ちで再度挑戦。

鯖サンド自体は前回の冷凍鯖よりも新鮮だからか、臭みがなかったのが嬉しかったな。

よく焼いてあって、骨もほとんど入ってなかったし。

そして期待していたピクルスはというと、まあまあ。

酸っぱい漬物というよりかなりしょっぱい漬物。

この汁をトルコ人は普通に飲むらしいんだけど、絶対こんなの飲んだら体壊す!ってことで3分の1くらい残しちゃった。

完食は無理だった・・・、ごめんねおじちゃん。

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ブルーモスクへ

イスラム世界で、最も有名な歴史的建造物の一つであるスルタン・アフメト・モスク。イスタンブールにやって来た誰もが訪れる場所。イスタンブールはヨーロッパとアジアをまたぐ海から眺めたときに一番美しいそうだ。
この史跡は一般に「ブルー・モスク」として知られているが、本来の名は「スルタン・アフメト・モスク」オスマン朝古典建築の代表例であり、当初から6本のミナレット(尖塔)をもって建てられた唯一のモスクだそうな。

楽しみにしていた場所だけれど、ほとんどの場所が改修工事中でカバーに覆われていた。美しい装飾が有名だったので、かなり期待していたので、ガッカリしてしまった。

それにものすごい人もいて、なんだか、荘厳さとかは感じられなかった。

Kokorec Kebap

その後も昨日見つけた羊の腸を使ったKokorec Kebap(ココレチ)という料理を挑戦。

まだ作ってる様子がなかったんだけどお兄さんに声をかけて見る。

H「これ、作ってもらえる?」

お兄さん「もちろん!一つ?」

H・C「うん!お願い!」

お兄さんが包丁を使って、材料をchop! Chop!しているのを至近距離から眺める。

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人が作ってるのを見るのってなんだか楽しい。

C「あなたの写真を撮ってもいい?」

お兄さん「僕の?いいよいいよ!」

気前よく写真も動画も撮らしてくれた。

途中で、選手交代して焼きの工程に入る。

華麗な手さばきにテンションがさらに上がり「ヒューヒュー!」と訳のわからないお囃子を入れて、盛り上げる。

お兄ちゃんも嬉しそう(笑)

途中から火がついたのか、お兄さんから指示が!

お兄さん「僕!塩、君、オレガノ!そして君、ペッパー!OK?」

最後に振りかけるスパイスをそれぞれで分担するように言われた。

もうテンションも上がったことなので「OREGANO〜!!!salt! PEPPER~~~~!」

なんて言いながら、振りかける。

なんだか陽気なおバカの集まりだけどみんな楽しくて楽しくて笑顔w

お兄さん「ハイ!どうぞ🎶」

H・C「ありがとう!」

お兄さん「じゃあね〜楽しんで〜」

H・C「バイバ〜イ!」

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みんな楽しい気持ちで手を振った。

いい時間だったね!楽しかった、雰囲気いい店だね!なんて、話しながら食べて歩く。

羊の臭みもほとんどなくて、脂がパンに染み込んでいい感じ!

「いいじゃん^^本当、また行きたくなるお店だね〜」などと一頻り和んだ。

C「そんでこれいくらだったの?」ふと聞いた。

H「え・・・あれ?」

C「うん?」

H「これ俺ら払ってなくね?ハハハァ〜(爆笑)全員忘れてやんのぉおお!!」

大爆笑しながら、来た道を戻った。

笑いながらお金もらうの忘れたでしょ〜?というと、

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お兄さんたちも笑いながら「Gift Gift!」と嬉しそうにしていた。

結局8リラ(約100円)はしっかり払ったんだけど、戻って来たのも嬉しかったのかニッコニコでお兄さんが「ちょっと待って!」と呼び止める。

「これ!Gift!あげる!」

と大きめサイズのAyranというヨーグルトジュースをくれた。

なんてハッピーなんだ。

嬉しかった。サンドイッチ作ってもらってお金払って食べただけなのにハッピーラッピー!こういうのが最高だよね!

というか、こういうのがいいこと!楽しいこと!って気付いた方がラッキーだ。

日本を思い出すと少し悲しいんだ。社会のみんながつまらなそうに働いてて。

4月に一時帰国した時なんだかどんよりした雰囲気を感じた。

つまらなそうに、ロボットのごとく仕事してる。

海外に出ると、商店のおじさんも若いお兄ちゃんたちもなんだか陽気にやってる。

別に真面目に働いてるわけでもなかったりするけど、とにかく話し込んで笑っていたり、歌ってたり、鼻歌漏らしてたり。自由だけど、挨拶もちゃんとしてくれるし、ニコニコで接客してくれたりする。

日本で働いてるコンビニの外国人とか見るとかわいそうになるんだ。

海外からわざわざ来て、無駄口叩くなとか怒られたりするんだろうか?とか。

日本は真面目なんだよな。本当に。

Ayasofya

歩いて歩いて、念願のAyasofyaに到着。

アヤ・ソフィアは、かつて多神教の神殿があった場所に建てられており、現在の会堂は3代目出そう。

木製の屋根の小規模な最初の会堂になっており、4世紀後半にコンスタンティノープルの町を建設したコンスタンティヌス大帝の息子コンスタンティウスによって建てられた。

最初の会堂は404年の反乱中に焼失したが、2代目の会堂がより大きな規模で再建され、415年に式典をもって献堂された。

Ayasofya

ヒッポドロームで行われた戦車競技の結果532年勃発した流血の反乱は、何万という市民が落命し、多くの建物が焼失する原因となった。

「ニカの反乱」の名で知られるユスティニアヌス帝に対するこの反乱で、2代目のアヤ・ソフィアも破壊されたのだとか。

こここそ、トルコで楽しみにしていた沢木耕太郎氏の場所!と中に入ると・・・・

半分見れなかった・・・。

Ayasofya

なんでよ。どうしてなの?楽しみにしていたのに。

昨日見に行った寺院も半分以上が改装修復中だった。もっと早く言っておくれよ。。

それでもトルコには来たかもしれないけど、入場料半額にしてくれてもいいのに・・・。

トプカプ宮殿

ハレム(一番重要な部分)が追加料金35リラ(700円くらい)だった。追加料金の前に入場料60リラ払ってんのに。。

中は豪華だったしブルーが美しくて、素敵だったけどね。

それにアジアの雰囲気とヨーロピアンの雰囲気が混在してるのも面白かった。和洋折衷とはこのことだと言わされる。

Topkapı Sarayı

小道を通ってみる

いつも道選びは、気分で選ぶ。マップを使わずになんとなくあっちの方向がホテルでしょう?と決め込んで。

今日は大通りは避けて「ちょっとあっちから行ってみようよ!」と提案してみた。

トルコはなんだか小道がいい感じだったから。

と、歩き始めるとすぐにおや?というものに出会った。

細い道だというのに人だかりができていて、時折男性の大きな声が響き渡る。

何だろう?と歩きながら見てみると、恰幅のいい男性が何かを作ってはビニールの中に投げ入れる。

おやおやおや、と見ていると、これがものすごい勢い。トルコ語で話す、作る、追い出す!

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何を言っているかは全くわからない。

が、周りは笑顔と笑いで溢れていた。

「すごいね。。。」

と一度通り過ぎるも、好奇心が勝った。

C「これはもう一回来ようと思っても来れないかも!?」

H「食べちゃう?」

C「良くない?食べちゃおうよ!」

H「まあ夜ご飯軽めにすればいっか!」

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戻って列に並んだ。

前に6人くらいいるけど、一人一人なんか怒鳴られてるよ。。。

うわ、、前の人、袋の中にレモン汁絞られてる・・・笑

と、観察してる間にも、おじさんが怒鳴り散らしながら捌いていく。

うっわ!前の人怒鳴られてるよ、めっちゃ怒られてるじゃん・・・。

ビビるH氏。

笑いながらも神妙な面持ちでビニールを広げようとするも手の乾燥で開けず・・・。(爆)

私がビニールを広げてあげると、そのビニールを両手で持って口を広げて待つ。

待っている間にもものすごい勢いで、スタッフの男の子とのやりとりが行われる。

店主「お前!ごみ!ゴミ捨ててこい!」

男子「ハイ!(ダッシュ)」

数秒後

男子「戻りました!」

店主「あん?戻ったか?手出せ!手だ!手出せ!」

男子「あ。。」

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ブッシャァアーーーー(レモンを手に絞られて消毒されてた)

プロレスラーさながらのレモン絞りだ。

そして、H氏の番がきた。

店主「Spicy!? Spicy!? SpicyOK!?」

H「Yes!!Yes!! Spicy! Yes!!!」

店主「OK!!!!!」

軽快にロールを作って、渡してくれた。

あまりの面白さにここにいる間ずっと爆笑させてもらっていた。

シェフなのにパフォーマーだった。

作ってくれたケバブのようなものはクスクスとスパイス、トマトを合わせたペースト、野菜、それからざくろのソースでできていた。

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肉が入っていない分見た目もよりも軽く食べやすいものだった。

ありがとう!名物おじさん。

その後エジプシャンバザールを通っていつものホテルまでの道へと戻った。

ホテルの周りの旧市街

私たちとったホテルは一泊15ユーロの格安ホテル。

これと言った特徴もない、良くあるビジネスホテルのようだった。

ただ、周りの環境が不思議な感じだった。

とにかく、女性がいない。

どこを歩いてもとにかく男だらけで、レストランのなかも男の人。

カフェの中も商店の中も、外を歩いても女性が歩いていることがほぼなかった。

デパートや大通りがある、新市街では若者たちもいたし女性たちも普通に歩いていたけれど、旧市街には本当に全くと言っていいほど、女性が歩いていなかった。

このあたりでは、どこのお店に行ってもトルコではほとんどビールにも出会うことは無く、それこそが旧市街の古き良き時代の習わしだったことを伺えるようだった。

男たちがトランプに講じている見た感じはバーに入っても、彼らはお茶を飲んでいるだけだった。

外国人か。という感じで別に私のことを差別したり、指を刺したりするようなことはなかった。

あるレストランに入って、食事をとった。

ピーマンの肉詰めだったり、トマトやオリーブ、ヨーグルトを使ったトルコらしい食事が並ぶ。

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野菜や果物もきちんと使っているし、その見た目にもこだわりを感じられる部分はトルコ料理の良さだ。

色々な国を見てきたけれど、多くの国で食文化が発達しているわけでは無い。

似たような隣あう国だって、全く違う文化を持っていたり、同じ味を持っているわけでは無い。

例えば、ボリビアとペルーのように。

ペルーの方が断然食文化はよかった。

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それはおそらく海があり、山があり、インカ帝国という歴史があり、そして日本人の流入があったから。

でもボリビアにはそんなものはなかった。とにかく高い高山しかない。ぶよぶよに伸びたパスタとスープ、ぐにゃっとして、チーズがたくさん入ったハムチーズパンとか。そんなもんだった。

材料が限定されるせいだろうか。

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どんなに近くても同じ食文化は発達しない。

私はトルコ料理を食べて、この国には海があり、山があり広大な土地があり、そしてたくさんの国との交流の間にあるために、トルコは素晴らしい食文化の土壌を持っていることを知った。

新旧のトルコをたっぷり楽しむと、私たちはついに、ユーラシア大陸を出ることになった。

次はアフリカ大陸最初の国!エジプト・・・。

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