カンボジアと言ったらアンコール・ワットと言うくらいの超有名なアンコール遺跡群に行く時の拠点となる街「シェムリアップ」。世界中から観光客が集まるだけあって観光地として整備されている。
食べ物、飲み物、宿泊施設はかなり安いものから高級なものまであるし、バーやレストランは深夜までやっているものも多い。カンボジア政府がシェムリアップの治安にはとても力を入れているので治安は悪くない。
そんなシェムリアップの見どころをご紹介。
■目次
アンコール遺跡群
シェムリアップと言ったら何と言ってもアンコール・ワット、アンコール・トム(バイヨン)などに代表される大小合わせて約600からなる遺跡群。現在のカンボジア王国の元となったクメール王朝時代の首都の跡で1992年に世界遺産に登録された。そのなかでも絶対はずせない3遺跡はこちら。
アンコール・ワット
アンコール遺跡群の中でも1番有名なのがアンコール・ワット。12世紀初頭に時の王様が30年以上もかけて建設したものでクメール建築の最高傑作と言われている。
外から眺めるアンコール・ワットも美しいが、内側も見どころがたくさんだ。その中でも1番は回廊の随所に施されているレリーフ。
インド叙事詩の「マハーバーラタ」、「ラーマーヤナ」、ヒンドゥー教の天地創造神話である「乳海攪拌」などが描かれている。
他にはアンコール・ワット内で最も神聖で高い場所、中央祠堂などが見どころ。シェムリアップではアンコール・ワットよりも高い建物を作ってはいけないと言う条例があるらしく、ここからの長めは素晴らしいらしい。と言うのも筆者たちがアンコール・ワットに行ったの日がたまたま仏教の日で登ることが出来なかった。一ヶ月に何回かあるらしいので注意。
アンコール・トム(バイヨン)
クメール王朝時代最も栄えた一辺が3kmの堀と、高さ8mの城壁に囲まれた巨大な城塞都市遺跡。12世紀後半に作られた。かつては10万人が暮らしていたという。
その中でも代表的な遺跡がアンコール・トムの中央部に位置するバイヨン。およそ50ある塔の四面に彫らた人面像は大迫力。顔のモチーフは諸説あるのだが、「クメールの微笑み」と呼ばれアンコール・トムの目玉。他にも「象のテラス」や「ライ王のテラス」など複数の遺跡がある。
タ・プローム
1186年頃に建てられた寺院。アンジェリーナ・ジョリー主演の映画「トゥームレイダー」のロケ地としても有名。当時は50を超える塔があったらしいが、そのほとんどが長い間、密林の中で放置されていたので倒壊。
あまりにも樹木の侵食が酷いため修復作業の計画が持ち上がったことがあるが、この樹木は遺跡を破壊しているのか、それともいまや遺跡を支えているのか。という議論が起こり現在も樹木の除去は行われていないが、状態を保つためのメンテナンスは行われている。樹木が長い年月をかけて遺跡を侵食していき、それがとても神秘的な雰囲気をだしている。
おまけ:アンコール・ワットが池に逆さに映り込む
ちなみにガイドブックなどによく使われる有名な写真のひとつにアンコール・ワットが池に綺麗に逆さに映り込む写真があるのだが、その現場がこちら。
ものすごい数の人達が朝日がアンコール・ワットを照らし池に映し出すのをカメラをセットして待っていた。この場所は1番綺麗にアンコール・ワットが池に映るポイントらしく、逆側の池や広い敷地内のほかの場所は比較的空いているのでご安心を。
遺跡めぐりはツアーかトゥクトゥクをチャーター
アンコール遺跡群はめちゃくちゃ広いので有名なものだけ周るのも自力ではキツい。自転車やバイク(免許は必要ない)を借りて自力で回る人たちもいるが、初めての場合はツアーかトゥクトゥクをチャーターするのをお勧めする。
理由は、遺跡が離れているので見つけるのに苦労するからだ。シェムリアップにあるホテルならどこでも半日や1日ツアーを申し込むことが出来るはずだ。
筆者たちは団体ツアーなどは申し込まず、トゥクトゥクドライバーと交渉し、アンコール・ワットの背後から登る日の出を見ることから始め主要なものだけを半日で回ってもらった。費用は20ドル。もっと安くチャーター出来るかもしれない。
この記事のトップに使用した写真がアンコール・ワットでの日の出の写真。朝は5時前からトゥクトゥクで移動し、少し寒く大変だったがとても綺麗だった。
ツアー内容
上記代表的な3つの遺跡めぐりツアーで13ドル。
アンコール・ワットのサンライズ(朝5時出発)かプノン・バケン寺院のサンセット(朝8~9時出発)が選べて宿泊ホテル送迎つき。
どちらもアンコール遺跡の入場チケットは値段に含まれていない。
他にも代表的な3遺跡以外のものを回るツアーやシェムリアップ市内から離れた所にある遺跡を回るツアーなど幾つか種類がある。
アンコール遺跡群のチケット代金と購入方法
アンコール遺跡群は遺跡によって入場料を払うのではなくアンコール遺跡入場料チケットととして販売している。これが便利そうに見えて実はそうでもない。遺跡ごとに入場料を支払うことは出来ないので、行きたい遺跡がたくさんある場合や遠くにもある場合は3日か7日券を購入しよう。
チケット代金
1日券37ドル、3日券、62ドル、7日券72ドル
購入方法
近いうちにインターネットでもチケットが購入できるようになるらしいが、現地で買う場合は、アンコール・ワット・チケットオフィスへ行く必要がある。ツアーやトゥクトゥクをチャーターした場合は、まず初めにチケットオフィスに行きチケットを買うところから始まるので、事前に用意する必要はない。
チケットオフィスはアンコール・ワットから離れているので注意。
マーケット
シェムリアップの中心地には幾つかのマーケットがある。1番有名なのがプサーチャー (オールド マーケット)。シェムリアップのメインストリートであるシヴォタ通りからすぐのところ。食べ物から日用品なでなんでも売っている。食堂もあるし美容院も。観光客向けにお土産を売っているお店もマーケットの外側に並ぶ。
他にも夜に活気づくナイトマーケットも5つほどあり雑貨やアクセサリー、民芸品などを売っている。どのマーケットも中心地くアクセスは良い。
シェムリアップの中心地を散歩していると幾つかのマーケットに必ずあたるくらい小さいエリアにたくさんのマーケットがある。
パブストリート
名前の通りパブやレストランがずらりと並ぶ夜に盛り上がりを見せる通り。いかがわしいお店がまったくないので、女性にも安心だ。
パブストリートに並ぶのは比較的綺麗なレストランやバー。パブストリートだけではないのだが、シェムリアップでは生ビールがとにかく安い店が多く、1杯たったの50セント。5杯取れるピッチャーもたった2ドル!
パブストリートから少し外れると屋台バーなどもあり大音量で音楽を流した屋台でお酒を飲むもの楽しい。
屋台
シェムリアップを散歩していると沢山の屋台をみることができる。アイスクリームなどのスイーツや色んな種類の屋台飯を見ることができる。カンボジアの料理は日本人の口に合うと言うが、確かにどれを食べても美味しい。
しかも値段も1ドルから食べれたりとかなり安い。地元価格とは別に観光客用に割高なメニューを出すところも多いので軽く値段交渉すると簡単に値下げすることも。
シェムリアップでの移動手段
宿泊先の場所にもよるのだが、アンコール・ワットなどの遺跡に行く時以外は歩きでまったく問題がなかった。町中には昼でも、夜でもこれでもかってくらいトゥクトゥクが客待ちをしているので歩くのが面倒になっても安心だ。
最後に
シェムリアップは短期間では見きれない数のアンコール遺跡群と夜盛り上がるシェムリアップ市内。遺跡めぐりと街歩きで朝から深夜まで楽しめる。生ビールは50セントで食事も1ドルから全然食べられるお財布にも優しい街だ。
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