ジャイプールからアグラへ車で向かう途中、ガイド兼ドライバーのサービス精神で、この辺りに集落があるから寄っていこうとメイン通りから舗装されてない脇道にそれた。
無事に集落を軽く車の中から見た後、メイン通りに戻ろうとした時事件は起こった。
その道は砂漠のような道でハンドルがかなり取られる。普通の乗用車だったので不安に思っていると、案の定タイヤが砂にハマり止まってしまった。
タイヤが空転してまったく動かない。降りて押しても動かない。タイヤの下に石や板を引いても動かない。
そこはメイン通りからそれた周りに何もない車もほとんど通らない所。しばらく試行錯誤しながら途方にくれていると前方からトラックが!助けを求めようと呼び止めると、そのトラックもハマる。。。
2台で立ち往生。
そこからインド人4人との共同作業が始まった。まず先に車重の重いトラックを全員で押しまくる。車体の下に石などを入れて、押しまくる。うんともすんとも動かない。。。暑い。飲み物も無ければ腹も減ってきた。
するともう一台車が!
その車に乗っていた2人にドライバーが事情を説明。快く手伝いを引き受けてくれた2人も加わり今度はインド人6人と共同作業。
タイヤの下に石を置いてみたりしながらみんなで前身汗だくで砂まみれになりながら少しずつ前に押していくと、トラックがまずなんとか柔らかいところを抜けなんとか動き出す。インド人6人と成し遂げた喜びを分かち合う。
今度は我々の車の番だ。トラックの荷台に使われたいた紐をはずし、車に縛りつける。
筆者が一生懸命インド人にまじり押しているのに見ているだけのガイド。イラッとしたが、ここは我慢だ。ガイドとはまだ暫く一緒だ。ここでへそを曲げられても面倒くさい。
トラックで引っ張りながら車を後ろから皆で押す。押しまくる。皆で頑張ったかいもあってようやく筆者が乗っていた車も砂地から抜ける。
すでに数時間は経過していた。
一緒に試練を乗り越えた我々は軽い友情が芽生え、そこから記念撮影が始まった。
皆で一枚とればいいのに撮影会になる。最後にみんなで一人ひとりと握手を交わし、それぞれの車に乗ってそれぞれの行き先へ向かった。車が別々の方向へ別れるまでお互い手を触り合った。
たかだがハマった車を通りがかった人に助けてもらったってだけの話。それだけの事だが異国の人たち、特に油断できない人間が多いインド人と力を合わせて困難を克服したという感じがいい思い出になっている。
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