アスワンへ
アスワンへは電車で向かう。
三人でチケットを取って、電車に飛び乗った。
ものすごい寒い電車の中で、三人それぞれ持っている服をありったけ着て過ごした。
夜中にアスワンに到着。
そこからタクシーで船着場まで行く。
今回取ったホテルはbooking.comの中でアスワン一、安い宿。
何故かそのホテルはナイル川の上に位置し、行くのには必ずボートが必要だった。
私たちは電車からタクシーに乗り、そして船を乗り継いだ。
船は小さな小船。
ゆらゆらと横に揺れるが水は入ってこない。
満員だな・・・と思うとすぐに船は出航し、数分ほどで島に到着した。
島は本当に小さく、のんびりしている。
おじいさんたちが木陰で談笑していて。
山羊たちが葉を喰んでいる。
地面は砂漠の砂で。舗装は所々あったりなかったり・・・。
重いスーツケースを持ってやっとのことで到着した。
けれど、そこに家主はいなかった。
仕方なく、待つこと数分。現れたエジプト人はそれっぽい服を来ていた。
彼の名前は「HAMADA」。
「マジかよ。浜田・・・日本人みたいな名前に日本人みたいな名前のホテルじゃないか・・・。」
日本人三人の宿泊者たちは全員がそう思っていた。
ハマダは最初に部屋に通した後。
夜ご飯の案内をしてくれた。
周りに店があるような島にも見えなかったから、連日の夜ご飯をお願いした。
ハマダは続けて自分の民族についても教えてくれた。
「私はヌビアという民族で、この島に住んでいる人たちはほとんどの人はヌビア人だよ。エジプトのほとんどの人はアラブ人で僕らは少数派なんだ。この辺のナイル川沿いに住んでる人が多い。
僕はここで生まれてほとんどずっとここで暮らしてるよ。
ところで、、今日は何もすることないでしょ?
川に遊びに行けるけど、いくか?」
みんなでナイル川に遊びに行った。
私は風邪気味だから見学。
みんなでボートに乗ると、ハマダが慣れた手つきでボートを滑らせた。
ハマダは綺麗な砂場がある場所に連れていくと。
「写真撮る?」
とそこがフォトスポットであることを教えてくれた。
確かに周りよりも白っぽい砂が美しかった。
この場所がハマダの故郷で、ずっと昔からここで遊んだりして過ごしてたのか。回想してみる。
エジプトの数千年の歴史と相まって壮大場所に感じた。
ハマダは私たちをもう一度ボートに乗せて別の場所まで移動すると、泳ぐぞ〜とボートを止めた。
ハマダとヒロシ氏と久は黒い水のナイル川に入った。
黒い水の中には魚もいるのらしい。
砂漠の川の中に魚がいるのはなんだか不思議な感じがしたし、真っ黒な水の中はそこが見えなくて、何がいるのかもわからない感じがなんだか不気味だった。
その夜、ハマダとハマダの奥さんが作った料理をみんなで食べた。
さらにハマダはビールも売ってくれた。
マリファナも吸ってたし、売っていた。
ヒロシ氏はかなりのマリファナフリークらしく食い気味にマリファナの金額を聞いていた。
そして、ハマダはアスワンダムというナイル川の上流にあるダムではたらて得たお金でかったワニの剥製を見せてくれた。
家宝なのらしい。
「すげーじゃん」とみんなでワニの剥製を取り合いっこしながら写真を撮るとハマダは嬉しそうに満足そうに笑っていた。
かわいいエジプト人であった。
翌日は早朝からアブシンデル神殿へと向かった。
船を乗り継ぎバスに乗り3時間の旅だった。
「アブシンベル神殿」は、今から約3300年前、ピラミッドのあるカイロから南へ約1200kmの場所に、当時の王・ラムセス2世によって建造されたもの。小神殿と大神殿の2つがあり、これらは僅か数十mの距離に建造されている。
大神殿は高さ22mもあるラムセス2世の巨像が4体も据えられており、見る人すべてを圧倒する迫力。
ヒロシ氏と一緒に回った。
ヒロシ氏はこれでもかと、写真撮影に力を入れてくれた。
その力撮がこちら。
楽しいひとときだった。
日本人との旅も悪くないかも・・と思えた。
神殿の中は撮影禁止だったけれど、神殿の鍵は持たせてもらえた。
チップももちろん支払った。
たまにはこういうものを持ってしょうもない記念写真を撮りたくなる時があるんだ。
その夜はハマダと最後の日の酒盛りだった。
ハマダは絶対日本に行くぜ。と言った。
多分来ないだろう。
ハルガダ
アスワンの後は海へ行くことにした。
もうそろそろ遺跡は飽きたわな。というのが三人満場一致の意見だった。
ハルガダはエジプトの東側で紅海に北側に位置する。有名なリゾートなのらしい。シュノーケリングも有名だとか。みんなで海に入ろうか?と話し合った。
ハルガダへは電車で向かった。
冷たい空調は相変わらず。ひどく寒かったけれどなんとか乗り切った。
私の体調が崩れていたのはおそらくこの空調のせいだと思う。けれど、今回は大丈夫。
海を楽しむために万全を期した。
到着すると、uberで移動する。
エジプトではタクシーよりもuberの方が正確な金額を提示するから。ともっぱらuberの出番が多かった。
タクシーはとにかくぼったくると有名だったからだ。
到着すると部屋割り。
このホテルではほぼ、ヒロシ氏の独断で部屋わりが決まった。
おそらくハマダの部屋の居心地が悪かったのだろう。
反動が出た様子だった(笑)。
ヒロシ氏は着くなりいった。
「マリファナ!探しに行きましょう。」
久「お腹すいたしね、ご飯がてら。いこっか。」
町に出るとヒロシ氏はひたすら鼻を利かせていた。
面白い人だな・・・。
ヒロシ「あ!いま!ほら!しましたよね?」
とにかくそれっぽい煙の匂いがするとそのもとがどこか嗅ぎ当てに行く。
どうもそれに似たお茶というのがエジプトにはあるらしく、それに騙された・・・。と何度も肩を落としているのが印象的なヒロシ氏。
それでも何度かチャレンジして。最終的に少量のマリファナを入手していた。
私はあまり興味がないので、「よかったですね!」で終わってしまった。
旅の醍醐味でもあるのだろう。
ハルガダのシュノーケリング
翌日、旅行会社と連絡をとってシュノーケリングツアーに申し込み。
その日の予定は特になかったので、PCをいじったりしてすごいしていた。
特に嬉しかったのは。
シーフードのミルクスープが500円程度だったこと。
魚介はどこの国でも高いので、破格に感じた。
さらに翌日はシュノーケリングへ。
ヒロシ氏のポージングがかわいい。笑
そんなヒロシ氏は盗撮もしていてなかなかの腕だった。
そして数日を一緒に過ごしたヒロシ氏ともお別れ。
みんなでカイロへ。
ヒロシ氏はイスラエル方面へ。
私たちは遂にアフリカ大陸の中でも最貧国と呼ばれるエチオピアに飛び込む。
さて!遂に!この時がきた。
旅で心得た様々な知識を総集編として力を試されるときだ・・・・。
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