“The Travel Story 9” 仏教王国-【シェムリアップ カンボジア 2】

ankolwat

アンコールワットといえばあの中央祠堂。

この中央祠堂が朝日に照らされる姿を見よう!ということで4時半にはホテルを出て、トゥクトゥクのお兄ちゃんと共にアンコールワットへ。

外は暗く寒かった。道の所々で焚き火をしている人たちがいた。

おそらく未だに飲んでいた様子。

どこにでもいるんですね、朝まで飲んじゃおうぜ!ってのは。

朝焼けに見るアンコールワット

近くまでつくとトゥクトゥクから降ろされて、そこからは徒歩でアンコールワット中央祠堂を目指す。

人の流れに乗りながら歩くのでまるで正月の初詣にでも行ってるような気分。

到着したもののまだ薄暗く、それに曇っていた。

6時半を迎えてもまだ暗く、何となく明るくなっていたためか気の早いものたちは朝焼けを待つのを辞めて遺跡の中へと行進を始めた。

その後もダラダラと待っているとやっと太陽の光と温かさに包まれた。

喜びに包まれ安堵した。

集まった人々はベストショットを撮ろうと池の前に集まりシャッターを押した。

入れ替わり立ち変わり人が来てはその水面に映るアンコールワットと実際に立つアンコールワットとそして自分を美しく収めようとシャッターを押していた。

よくよく見てみると私たちがいた逆サイドには溢れるほどの人間がいた。

アンコールワットの目の前には表参道が伸びておりその両脇に真四角の池がある。

この池が鏡面になりもう一つのアンコールワットが映るわけだが、アンコールワットを正面にして左サイドの池の方が朝焼けを斜め右にみるので美しく写真が撮れるということらしい。

ひねくれ者の考えかもしれないがあの人混みに立って写真を撮るならば何だか気が散ってありがたいものを見ているという気持ちが失せそうだった。

それほど遺跡と太陽は相性がいいのでしょう。

太陽のパワーを感じられる朝だった。

そのあとはアンコールワットの中を見学。

土足で入ることができ、しかも直接触れる。

これが一時は放置されていただとか再建されたらしいという歴史について話しながら、細かい彫刻が残っている不思議を感じながら一つ一つを見て行った。

いつの日か失くなってしまうという事実

アンコールワットは密林の中を切り開いて建設されたことや、自然の中に埋め込むようにして建設されたものも多くあり、ものによっては木に飲まれそうになっているようなものや川の中にもあるのだとか。

ということは、いつかは風化してしまい自然の中へと引き摺り込まれていき遂には失くなってしまうということだ。

H氏はその現実を目にして「こういうのが後世の人たちには無いかもしれないんだよな~かわいそう。」と言う。

次に遺跡になるのは何だと思うか?という質問に対しては「トランプが決定したアメリカとメキシコ間に作る国境の壁じゃ無い?」とのこと。

もしもそれがいつの日か遺跡になるとしたら随分簡素な遺跡だとは思わないだろうか。

きっとアメリカ側にもメキシコ側にもカラフルなストリートアート的なものが描かれてその

うちアートとして切り売りされたりするんじゃ無いかと思う。

こんな細密な彫刻が今後作られるとは思えない

アンコールワットとその周辺

それにしても日本の城やなんかの周りには必ずキャプション的なものや内容を説明するリーフレットやらがあるけれどアンコールワットにはそんなものはなかった。一つも。

とにかく高い一日券を払えば実物が見れるんだぜ!的な感じでそのほかのインフォメーションはほぼ無しで、さらに言えば600ほどあると言われているその地図さえも恐らく無料では配布していない模様でした。

特に力を入れていたのは遺跡の入口に監視員を配置することで、これについては本当にものすごい正確な位置に少し多めの人数で配置していてなんだか金取ることに必死なんだという感じを覚えた。

観光資源ってのはこうやって活かすのか。

と思わせるような扱い方だと思ってしまったのですが、農業・工業・サービス業で3/3/4の割合だそう。外貨獲得、より高い収入と思えば観光業に当たるのが手っ取り早いってことか。と納得してしまった。

朝の5時からアンコールワット遺跡群を早めのペースで7~8個ほど見たところで時刻は13時ごろになったため、トゥクトゥクツアーが終了し、ランチを取りに出た。

Noodle soup出汁は何?

中華料理なのかカンボジア料理なのかよくわからないお店に入った。

とにかくラーメンが食べたかった。醤油味の何か。

Hum strings and noodle soup」と書かれていたのでアキレス腱か。いいね!煮込みとか美味しいし食べてみようと注文した。

出て来たのはなんだか具が盛りだくさんのラーメン。

上に乗っているミートボールの様なものからまず手をつけると・・

「。。。」言葉が出ない。

H氏はこのミートボールが6個ほど乗っているラーメンを頼んでいて二人で目を合わせた。

H氏「なんか臭くない?」

C「生臭いね」

と、食べ進めてみると私が頼んだラーメンには牛の内臓のほとんどの種類が入っている様子で匂いは強烈以上のもので口を開けて入れても閉まらないほどの臭さだった。

結局牛さんへの感謝とは裏腹に全部を食べることはできなかった。

翌々日、私たちはまだシェムリアップにいた。

原付バイクでツーリング

川の中にある何かを見に行こうとのH氏の誘いに乗って私は何も調べずにバイクに乗るということだけ聞いていくことに決めていた。

どんなもんなんかな~とゆるいノリである。

バイクをホテルの近くで借りると元ハーレーダビッドソン所有者だったH氏は勢いよく走り続けた。

1時間経ったところで地図をみよう。と確認。

まだまだ先だ。と走る。

走り続けているとトイレに行きたくなった。

見渡す限りの大自然だったので、大地をお借りしておトイレ。

汚い個室のお便所で用事を済ますよりお外の方が格段に気持ちい。

昔、「ウユニ塩湖に行って素っ裸で用を足したのが一番の思い出!地球に甘えてるって感じだよね~」と言ってる奴がいたがなるほど、そこまでではないけどこういう感じか。

と納得してしまう開放感があった様にも思う。

が、視力のいいやつに覗かれては困るししゃがまなくていいんだからそりゃ男の方が気持ちいいだろ、そういうことだ。と納得した。

「収入源はアンコールワット」

さらに3,40分走り続けた。

硬い座席にお尻が痛くなって来たところだった。

着いて入場口に行くと見覚えのあるシャツを着た男がいるではないか。

なんだ?どういうことだ?と近づくとここはアンコールワットの一味の場所で$37の入場券を払わなければ入れないという。

なにを抜かしてんだ、と聞いてみると、やはりここの入場料はアンコールワットの一日券$37を支払わなければ入れないとのこと。

あっそう、滝を見に行きたいんだけどそこにはどうやって行くのか。と尋ねると「滝であればこの道を戻って大通りに出たら右に曲がって1キロだ。」というのでその通り戻った。

すると今度はだらしない顔をした別の警備員がいたのでその人に尋ねた。

「滝と遺跡みたいなもんを見たいんだけどここかな?」

彼は英語が伝わらないらしく混乱。

そして「滝ならば今来た道を戻って左だ。」と言う。

H氏「嘘だ!さっき来た道ならばアンコールワットということか!!?」

警備員「そうだ」

H氏「でもあっちの警備員はここが入り口だと言ってたぞ!」

警備員「ここからは入れない。あっちだ。」

H氏「マジかよ~。。。」

私は一部始終を見ていて「シェムリアップにある遺跡のほとんどはアンコールワット遺跡群の一部で、一日券$37-が無いと入れないんだ。だってこの近くには大小様々なサイズの600もの遺跡があるって書いてあったもんね。」

と、悟った。

H氏「一日券ないと入れないってさ~そんなことあのページに書いてなかったよ~」

C「だから棒に当たれば遺跡ってことでしょ!シェムリアップは」

H氏「どうすんだよも~」

C「チケット買わないでしょう?」

H氏「うん、買わない、高いもんね。」

C「じゃあ戻ろう。」

H氏「でもこの道のりは来た甲斐があったと思うよ、面白かったし。」

私もそうは思ったがまさか$37-のチケットがここでも必要だとは思わなかった。

高すぎるだろ!アンコールワット!おそるべしアンコールワット料金設定!ケチィ金の取り方!もっと観光客に寛大に!

とシェムリアップを出るまではずっとこのことを忘れることができない悔しさだった。

 

 

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