ナスカの地上絵をセスナに乗らずに地上から見れることをご存知だろうか?
ナスカの地上絵を見るには高いお金を払ってセスナに乗って上空から見るのが一般的だが、そこまでしなくてもミラドール(展望台)に登ってそこからナスカの地上絵を眺めることができるのだ。
ナスカの地上絵(Nazca Lines)とは?
「ナスカとパルパの地上絵」として世界遺産にも登録されている。地上絵のほとんどはナスカ時代(紀元前200年~800年)に描かれたものだが、中にはそれよりもっと古い時代に描かれたもの発見されている。
大きいもので200メートルを越える巨大な絵は、一体何のために描かれたのか未だ解明されておらず謎に包まれている。
なぜ数千年ものあいだ消えず残っているのか?
ナスカの地上絵は下地が白い大地の乾燥地帯に描かれていて、大地の上にある石や砂利を取り除くことによって下の地面を露出させ線を作っている。
この辺りはめったに雨が降らず、水はけが良い場所で、さらに風が塵や埃を吹き飛ばしてくれるので、現在まで消えずに残っているという。
しかし少しずつ劣化していってるので、これからどういった方法で保存していくかが問題になっている。
ナスカの地上絵を見る2通りの方法
いよいよ本題に入ろう。ナスカの地上絵を見るには、2通りの方法がある。1つ目は王道のセスナに乗って見る方法。もうひとつはミラドールと呼ばれる展望台から見る方法。それぞれ見え方が違うので両方楽しむ人もいる。
セスナ
料金は時期やツアー会社によって多少違うが、約100USD(約11,000円)で飛行時間は約30分。しかしこれはナスカまで行った場合。
イカ、ピスコやパラカスなどからもツアーがあるがより高額。だがナスカに行く必要が無いため時間の短縮になる。
展望台「ミラドール」
ナスカから北へ約25キロのハイウェイ沿いにある高さ12メートルの展望台「ミラドール」。
セスナからのように全体を見渡すことはできないが、絵を作っている線や絵の巨大さを感じることができ、セスナとは違う楽しみ方ができる。料金は確か3ソル(約100円)。
調べていたら老朽化により新しいミラドールが完成したらしく、高さも18メートルにアップし、さらに高いところからリーズナブルにナスカの地上絵を見学することができるそうだ。
ミラドールの行き方
筆者たちはペルーホップを利用していたので、ミラドールへなんの苦労もなく寄れたのだが、行き方を調べた結果、ミラドール方面へ向かうバスのチケットを買い、運転手に「El Mirador」へ行きたい旨をつたえ降ろしてもらう。
定期的にそこへ観光客を降ろしにバスが止まるので、また乗せてもらうのが一番リーズナブルな方法だ。もちろんタクシーでも行けるが、せっかくセスナを諦めたのに余計なお金がかかってしまうので本末転倒だ。
おまけ「ナスカの町に宿泊してみた。」
ナスカの地上絵の有名さからは想像できないくらい小さな町。
これといって特に見るものもないナスカだが、運が良かったのか、たまたま筆者たちが行った時にお祭り/パレードのようなものをやっていた。
子供たちが思い思いに仮装してアルマス広場の周りを行進し、シンデレラのような格好をした女の子がトラックの荷台から飴ちゃんをばらまいたり。
子供たちのパレードのすぐ近くでハーレーの集まりが。最後までどういった目的のお祭りなのか分からなかった。
最後に
ミラドールへはアクセスがあまり良くないので、近隣の町でどうしても一泊する必要がでてしまう。そこまでして展望台からナスカの地上絵を見る価値は無いかも知れない。
筆者たちのように旅の途中で、時間はあるが予算はない。どうしてもナスカの地上絵が見たい!という方には新ミラドールも完成したことだしお勧めしたい。
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