“The Travel Story 38” -神々が住む国- 【 ネパール 7】

チベット人
ここに住み着いたチベットの人たち(中国軍が来なければここには来ていなかった)

日本に帰る前にタメルを観光した。

火葬場

バシュバティナート(Pashupatinath)

パシュパティーナート

朝、タクシーを使って、目の前に到着。

着いた瞬間に想像したことのない状況に肩がすぼまる。

汚れた服をまとい、裸足で子どもも大人も駆け寄ってくる。

手の中には汚れた小さな桶らしきものが。

そして、道には体が不自由な人がたくさん、たくさん並んでいた。

物乞いがずらりと並ぶ

私はお金を少しずつでも渡してあげたい。と言ったが、H氏はキリがない、と。

彼はユニセフ募金を毎月いくらかしているそうで、施しとか募金そういうものをしたくない訳では無い。

ただ、ここで渡し始めたらどんどん集られる可能性もある。結局何も出来ずにただ道をまっすぐに歩いた。

寺で神に捧げる捧げ物を売る店

捧げ物を売る店

火葬場を見た感じ、正直な話、そんなに驚きはしなかった。

ガンジス川で既にもっと大きな場所を見てしまっていたからかな。

それとも「死」ってものに対しては早めに向き合う機会が人生にあったせいなのかな・・・。わからないけど、そこまでじゃなかったんだよね。

ネパールインドの順に観光に行くのならこの場所もおすすめかも。

聖なる場所火葬場

ガンジス川の始まりの場所とはいえ、汚いし、観光客向けのビジネスサドゥーたちもたくさんいる。

サドゥーの格好してるだけで、別になにも修行してないだろう。って人たち。

それで写真を一緒に撮ってお金もらってんだね。

ビジネスサドゥー

ビジネスサドゥー

死を迎える人たちのための場所って、もっとちゃんとした人たちが集まってるイメージだったけどさ、全然違うんだな~って改めて思った。

もちろん、死を迎えるために、ここで待っている人達もいてビジネスサドゥ達とは全く違っていたけれど。

写真撮るならお金ちょうだい!お金くれないなら顔隠す!って顔隠してるやつとかいて、イラっときたもんね。

サドゥー

本物のサドゥーは口をきかなかった。

ネパール居酒屋

その日の夜は、ネパール居酒屋に行ってみよう!とタメルにあるネパール居酒屋へ。

タメルの町を迷いながら歩いて、maps.meを見ながら看板を探し当てた。

行くと、二階に通された。

ビールを一杯ずつ飲み、名物の春巻きを注文。

ビールとビッグサイズの春巻き

ネパールの焼酎と言われている トゥンバという酒を注文。これ一つがいっぱい100円くらいなんだけど、この中に入ってる豆みたいなものそのものが

アルコールらしい。

それでそこにお湯を注いで5,6杯注いで飲める・・・らしい。

トゥンバを楽しむH氏

トゥンバを楽しむH氏

いやーやっぱりネパール来てみてよかったね。

トレッキングもやってみてわかったけど、ほとんどの場所って自分たちでいけちゃうんだね。

快適に過ごせるし、面倒なこと無いから、ツアー頼んじゃってたけど、調べて自分たちで行ける場所っていっぱいあるんだね!

本当だね~。

なんて話してたら、隣に現地の女性が二人着席。

タメルの町

タメルの町。タルチョがはためく

 

なんだか人懐こっく話しかけてくれるから、色々カタコト英語同士でお話。

「ネパール語でありがとうはなんて言うの?」

「ネパール語のこんにちは~はnamaste!でしょ?あってる?」

なんて、話をしているうちに、お酒も進んでいつの間にか5杯目まで吞み、なんだかほろ酔い。

ネパールいいとこだったね!

せっかくだから写真撮っておこう!あんまりこう言うことしないもんね♪などと言いながら、一枚。

ほろ酔い

ほろ酔いの夜。

とってもいい夜だったな。二人ともニッコニコで、たまに喧嘩とかしていたけどだんだん旅に慣れて来ていろんなことに「仕方ないね~待ちますか。」とのんびりと待てるようになったりして、

アンナプルナトレッキングの達成感もあって、充実した夜だった。

ボタナート

次の日、私たちはネパール最大のストゥーパのあるボタナートへ。

この場所はネパールの中でも参拝客が多く、信仰深いネパールの人々の心の拠り所なんだとか。

ボタナート

ボタナート地元の人と観光客で賑わってます

着いて早々、マニ車を回し始める。

このマニ車を回すとお経を一回唱えたのと同じ功徳(福)が得られるんだとか。

そんなことってある?とちょいと不思議に思ったり、そんなお得な感じのことがあっていいの?と思ったけど、それでもネパールの人たちは信じてるらしく、歩きながら

ガラガラガラガラガラガラ~回し続けてました。

上の方

ストゥーパの上の方

で、ストゥーパの上の方まで登ってみると小さな部屋が。

この中の写真を撮るのはさすがにやめておいたのですが、こちらに来なさい。と、僧が手招きをしたので、そちらへ行き前に座る。

すると今度は腕を出しなさい。と言って、腕を差し出すとササとオレンジと赤でできた紐を私の手首に巻きつけ、お経を唱えてくれた。

お賽銭とか何かを求められるのか、と思いきや。そう言うことはなかった。

お守りとしてつけてくれたようだった。

こう言う紐はそういえばカンボジアでもみた。

カンボジアのシェムリアップの中

カンボジアのシェムリアップではこんな感じだったね

その時は1ドルかかるとかって書いてあったから、この僧は本当に僧としての善行としてこれをやっているらしい。

ストゥーパの建物をぐるっと回ってみると、ある一部に、布団やらダンボールのような下敷きのようなものをたくさん置いているがあった。

多分お祈りのため、そして寝起きする場所がない人たちがここに住み込んでいるんだろう。

寺の隅に寝起きする人たちのスペース

ボタナートの脇の方

そう言う人たちはやはりお祈りをずっと長いことあげていて、どんなことが彼らに起こったのかはわからないが、非日常の宗教への深い信仰を目の当たりにさせられた。

神道というありがたい言葉の信者の私たちは特にこれと言って、神様を絞っていないし、特にお経を唱えて過ごすように教えられたこともないので、どの宗教についてもよくわからないが、

この場所に来ている人たちの願い思いの強さ、はヒシ、と感じた。

ここに住み着いたチベットの人たち(中国軍が来なければここには来ていなかった)

ここに住み着いたチベットの人たち(中国軍が来なければここには来ていなかった)

二人で食べる最後のお昼

この日は前にも食べに行った店、タメルのYanglingという店だ。

ここはチベット料理が安く食べられ、あのビマルくん、それから最初に泊まったホテルの人に教えてもらったお店。

私たちはここのmomoも大好きだったのだけど、特に気に入ったのが、タントゥクという日本のきしめんに似たうどん料理。

これでもか!と野菜が入っていて、トロッとしているスープがとっても美味しい。

tantuk

日本で食べる田舎汁みたいなもの。

きしめん風の平たいうどんの喉越しが本当によくて、七味をここにお願いします!と言いたくなる味わい。

ここのタントゥクも美味しかったけど、Momoの味ももちろん美味しかった。

豚肉にも牛肉にも変えられない水牛の肉の味!

多分熟成肉みたいな味なのかな。挽肉だからもちろん油もちょうどよくプラスされてて、水牛の切り身ではもちろん味わえない味。

最高の旨味汁が詰まってた。

Momo

ここで最後のランチをとると、空港へ。

これまで2年か3年は一緒に暮らしてたから、久しぶりに1ヶ月も離れるのか~!となんだか感慨深くなってしまった。

かと言って、東京へ帰る楽しみな気持ちもあり、特段泣いたりすることもなくサラッと別れて、フライトへ。

私はインドで6時間のトランジットに耐えて、翌日の昼過ぎ。

汗ばむ気候が懐かしい、4月の日本、成田空港に着陸。

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チベット人

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