“The Travel Story 23” -ロマンスの島-【ギリメノ×バリ島 インドネシア 2】

ギリメノ

SERI RESORTなにもしない時間

45日の滞在中にシュノーケリング、サイクリングにスパなど大いに楽しんでいたが、ここで楽しめたもう一つのことは「何もしない。」ということ。

ヴィラの前のビーチベッド

ヴィラの前のビーチベッド

モンスーンの時期ではあったものの、夕方までは曇りであっても雨は降らなかった。

そのため私たちはゆっくり朝眼を覚ますと朝食を済ませ、午前中は海に出て海水浴をしたり散歩に出かけた。

ランチをとると読書をして日差しの強い時間を室内で過ごし、少し日が隠れたところで部屋の目の前にあるビーチベッドに寝そべり波の音を聴きながら、読書をしたり、うつらうつらと昼寝をしていた。

横たわるH氏

リラックス中のH氏

こんな贅沢はない、と思える滞在だったがそんな時にH氏はこんな話をしてきた。

前々から聞いていた内容ではあったものの、その気持ちがさらに強くなっていることを感じる内容だった。

H氏「毎日大変な思いして東京で満員電車に乗ってストレス貯めながらあくせく働いてさ、それでやっとの思いで短い休暇をもらってみんなと同じ休みの時期に高いお金払ってさ、こういうとこ来てのんびりするってさ、おかしいと思わない!?」

C「そうだね、辛いよね」

H氏「それだったら絶対こういう所に住んでる人達の方が幸せそうだと思わない!?」

C「確かにね、東京で暮らすのは大変だよね。」

H氏「貧しいかもしれないけど、毎日へらへら笑って生きてる方が幸せだよ、コーランタ(タイの島)の奴らだってさ、そんなに豊かじゃないかもしれないけどあいつらめっちゃ楽しそうだったじゃん、毎日。仕事しててもあんだけ楽しそうにできるんだったら、自分の好きなところに住んだ方がいいよね。」

C「そうだね。」

正直なところ、私はこの旅へと出る時またいつか戻ってくるだろうと思って出てきた。

日本へも戻るだろうし、東京へも戻る可能性もある。

東京じゃなかったら長野か静岡あたりもいいな、なんて物事をゆったり考えたりしていた。

どちらにしたって今は帰る家は無いし(中身もほぼ全て売り払った)、次に2人が社会生活に戻るのは1年とちょっと先だ。

そんな先のこと不動産や就職活動と一緒でいま今決めたところで半年後には気持ちも変わっているだろう。

でも、H氏としてはそもそも日本に戻るつもりはほぼ無いらしいことを力説されてやっと気づいた。

そうか・・・。言ってる事は理解できるし東京よりも住みやすくて面白い場所はあるかもしれないけど、私はまだ東京を楽しみたかったのかもしれない、と。

思い出の写真

懐かしい恵比寿横丁での夜

TOKYO

東京という街は私たち2人が馴れ親しむ場所であり、生活してきた場所だ。

特に東の端にある江戸川区小岩、下町の中でも物騒だと騒がれるあの場所が2人の地元であり、それが2人の関係を作ってくれた発端である。

下町感溢れる小岩の町

H氏も私もよく会うようになった頃には東京の西側、世田谷区と目黒区の住民で、一緒に住むようになった際には中目黒と祐天寺の間に家を借りていた。

渋谷からほど近い場所に借りた家は都会を満喫するには本当に便利な場所で(物価は高いが)週末は渋谷に出掛けてクラブ遊びをしたり、代々木公園や世田谷公園に散歩やピクニックに行ったり・・・。

恵比寿鎗ヶ崎交差点

恵比寿鎗ヶ崎交差点

六本木や東京丸の内方面にアート展があればそれを見に行き、気分が乗ればちょっとニッチな映画館に入ってみたり。

誕生日や記念日となれば洒落た店でディナーをしたりとまさしく「The 東京 Life(笑)」を送っていたと思う。

今思えばそれが普通だったし、同じような趣味を持った友達も多かったせいかいつもアートイベントやクラブイベント、フェス、パーティーなど様々なイベントをチェックして出掛けに行っていた。

こう思い返してみると贅沢な毎日だった。

もう少し満喫したかったと思うのは欲張り?いやそれとも違うような。

東京に生まれて今度はどこに住もうかなんて考えたことが無いし、住む場所を変える、とか環境を変えるという意味ではH氏の方がちょうどいい年齢のような気もする。

H氏は41歳、私は28歳なのでその辺に思うことのギャップがあるのは仕方がないし、どちらにせよ今決定しなければいけないことでは無いのでこの海を眺めながらとりあえずはのんびりしよう。

とまたこの議題についてはしまっておくことにした。

club contact

やっぱり東京の夜がスキ

ギリ島からバリ島へ

ギリでの優雅な5日があっという間に過ぎ、私たちはバリ島へと戻ることとなった。

小さな船に乗り込み、船が海へと出た。

20数名ほど乗った小舟だがこの日は海が大いに荒れていた。

小さな船は波に煽られて船全体が上下ドッカンドッカンと激しく揺れていた。

大きな船との接続をすると、急げ急げと急かされて避難するかのように乗り換えた。

そして今度はその大きな船がギリトワラガンへと移動。

長く停泊しているので待っているとスタッフと思しき女性が周りの人に説明してくれた。

「今日海はとても荒れています。そのため航海の許可が今出ていない状態です。ですが、船長が現在交渉中ですのでしばらくお待ちください。うちの船長は交渉がうまいのできっと大丈夫!大丈夫!」

かなり揺れる船の中で待っているせいか具合が悪いと言い出す人が現れたらしい。

真っ黒いポリ袋が全員に配られた。

それか1015分後、船はこの大荒れの中バリへと向かうことになった。

そこからがなかなか辛い旅だった。

荒れる海

分かりにくいが波は1mにも2mにもなっていた

とにかく激しくドッカンドッカン上下左右に激しく揺れた。

一度吐くかもしれない、とH氏の肩に「ゲッホ」と咳き込みながら雪崩のように倒れこむとH氏はポリ袋を再度添乗員に要求していた。(もし出ていたら、もう間に合ってない)

結局、私の口からは何も出ないままバリ島まで無事に到着した。

そして私たちは次の目的地チャングウ(Canggu)へと向かう予定だったのだがこっからがまた面倒なことになる。

港からチャングウ(Canguu)へ

港からはバスの予定が組まれていたのでそのバスに乗り込む。

1時間ほどして乗り換えを言い渡された。

 

そしてほとんどの人が大きなバンに乗り換えるのに、私たちはチャングウと言ったせいだろうか?

タクシーに乗せられることになった。

そこでインドネシアルピー2000と言われたのだが、距離感がわからずに仕方なく乗ってしまった。

が、乗ってからそれが高すぎると言うことと、私たち以外に助手席に女性が乗っていること、そしてその女性は無料だと言うことを知った。

そこでやっと私が「それおかしくない!?」とさっきまで眠っていたかのように急に怒り出す。

「この車では行かない!」と言う交渉に入った。

もちろん運転手はガンギレ。

「さっきあそこで話しただろ!それで決まったんじゃね~のかよ!!!」

と、ブチギレるが私たちにしたらよくわからない条件過ぎて理解でき無いっつうの。と言うことで無言を決め込み元の場所に戻った。

結局この話をタクシードライバーにつけていたバス会社のやつがその金額から少しもらおうと考えてたとかそう言う話だったようだ。

私たちは全員が載っているバンに乗り換えバスの目的地まで着くとそこからタクシーに乗り換えチャングンの近くのゲストハウスに到着した。

到着したのは午後4時を過ぎていた。

よく知らない国で移動しようとすると無駄にお金と時間がかかってしまうのは致し方ないことなのだろうが、朝8時ごろから船旅、バス旅、そしてタクシーを駆使してやっとこの時間か、やれやれとため息が混じった。

Canggu

今オススメの街だから絶対ここに行ってみて!とH氏の友人でシンガポール人(バリ島在住)の女性に言われて、その地域にホテルを取ろうとしたが、いつものことながらギリギリにホテルを取ろうとしたせいかチャングンという地域に近い場所に安い宿が取れず、そこからバイクで10分ほど離れた場所にホテルをとった。

私たちはホテルでレンタルバイクを借りるとそのチャングンと呼ばれる地域へと向かった。

ビーチに続く道にはオシャレなカフェなどが並び、欧米風で若者たちが喜びそうな今っぽい雰囲気が。

フォトジェニックな写真が撮れるスポットとしても有名なんだとか!

私たちはバイクで移動してたせいかせっかくのチャンスなのに写真取り忘れた(おばか)。

#canggu でインスタを検索したら最高にオシャな画像がこれでもかってくらい出てくるのでぜひ見てみて欲しい(自分で撮れ!)

夜は友達のフェルちゃんがご飯とクラブに行こう!と誘ってくれて、インドネシアの魚料理屋へ。

インドネシアの魚料理って全くみたことがなかったし、バリヒンドゥの人たちは牛肉も食べないってことで、鶏肉ばかり食べていたのだけど、ここに来てみたら貝も大きなお魚もあった(驚き)。

大きなお魚さんと大好物の貝に盛り上がる

夕食が終わるとフェルちゃんの車でクラブへ。

最近私はHip Hopが好きなの!掛けても良い?と大音量でhip-hopを流し始める。

こう見えてもフェルちゃんは2児のママ。

スレンダーで妖艶なお顔が美しいフェル姉さん

2人も産んでてこんなスタイルなんてマジですごい・・・。

と驚いたのだけどhip-hopは中学生の息子に教えてもらってるんだとか。

年をとると「自分の趣味とは違う」とか、「若い者の考えることはわからない」とか言い始めるのが多い意見なのにその辺を面白いわね!って話を聞いて話題を共有できるなんてイイ関係だ。                

到着して中に入ると、クラブとは思えない空間が広がる。

LA FAVELA

レストランのようにダイニングセットが広がったり、明るめのライトに洞窟のような内装。

日本のクラブのように真っ暗ではなく、オレンジ系の柔らかな照明を使っていた。

そんなイタリアンレストランのような雰囲気作りをしている割りには音楽は爆音で、しかもアメリカンPOPミュージックトップ20みたいなよく聞くリアーナに始まり、ブルーノマーズ、シャキーラ、エドシーランと音楽をよく知らないorとにかく踊って騒ぎたい人たちが聞いても楽しめる感じ。

正直私もH氏もポップ・ミュージックを聴きにクラブへ行くことはないんだけど、ここはせっかく友達と来たしと騒いでいると結局時間は午前3時に・・・。

友人フェルさんとの一枚

ちょっと距離感が近すぎるところもフェル姉さんのいいところ

フェルちゃんはなんとこのままシンガポールに飛ぶとかで帰って行った。

私たちを迎えるために今日はこんな時間まで遊んでくれたらしい。

バリのフェル姉さん、ありがとう!感謝を♡

素敵な時間をありがとう

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2018年4月16日
ギリメノ

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